日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

9月11日という日

2005-09-11 19:54:20 | 徒然
「劇場型選挙」といわれ、「刺客」だ「落下傘候補」という言葉が先行した「衆議院選挙」の投票日を迎えた。
日本中だけではなく、世界のメディアも注目する選挙となったようだ。
その為というわけでもないだろうが、投票率も前回を上回っているよう。
「日本が大きく変わった」という選挙であったのか?はたまた、「結局、以前と変わらない」という選挙になったのかは、その結果を待つしかない。

大きく社会が変わったといえば、今日は「アメリカ同時多発テロ」のあった日でもある。
おそらく、テロの状況が生中継されたのは初めてだったのではないだろうか?
それほど、世界を震撼させた出来事だった。
あの日から、アメリカは「テロ撲滅」を合言葉に、様々な「抵抗勢力潰し」にかかっていく。

テロを肯定する気は無い。しかし、アメリカが「正義」を声高に叫べば叫ぶほど「アメリカの正義」に疑問を感じることも確かなことだった。
ブッシュ政権を構成する人たちの多くが「ネオコン」と呼ばれる「アメリカの利益優先主義」だということも、次第に分かってきた。
それも本当は「アメリカの利益」ではなく、「自分達に関わる人たちの利益」だったということも。
結局のところ「政治」という「権力」がある特定の人たちの利益を誘導しているということにおいては、日本もアメリカも同じだということだ。

そして、今アメリカが抱えている問題が「台風・カトリーナ」によって、世界に露見することとなる。
今や「カトリーナによる災害は、人災である」という見方すらある。
救援作業に当たることが出来る軍が、イラクへ派遣されてしまったために、二次的・三次的被害を拡大させたというわけだ。
それだけではなく、アメリカの政治に強い影響を与えているといわれる「ライフル協会」の圧力で、廃案になってばかりいる銃によって、暴力的略奪行為が平然と行われている。
これでは、「人災」といわれても仕方ないだろう。

「自己利益」という視点から、「社会利益」へと変化する「野分」となる日が、今日9月11日となるのだろうか?