日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ホワイトバンド、LOHAS・・・流行に注意

2005-09-24 21:14:51 | アラカルト
毎日新聞のWEBサイトに無料医療誌:受診のコツ掲載 医師と患者団体協力し発行という記事が、掲載されている。
ここで気になることがある。
それは「LOHAS」という言葉だ。
最近、各所で「LOHAS」という言葉を聞く。
そのことは、先日のエントリーでも書いている。

今回の記事内容をよくよく読むと・・・「いかに心地良く治療を受けるのか?」というのが、テーマとなっているようだ。
でも、これって当たり前のことなのでは?
私たちは、どうしても「お医者様」というと、特別な存在にみがちだ。
そして、「大学病院などの総合病院なら、最新医療が受けられる」と思って、5分診察ということが分かっていながらも、半日がかりで行っているということは無いだろうか?
特に高齢になればなるほど、その傾向は強くなってはいないだろうか?
結果、5分診察どころか3分診察で、山のような薬を貰って安心をしているのでは?
これが本当の「医療」の姿なのだろうか?
その点では、今回の試みは新しい医療のあり方だと思う。
思うのだが、マーケティングという視点で観れば「やっと医療施設でも、当たり前のことが考えるようになった」としか、思えないのだ。

もう一つ、最近やたらとテレビで見かける「ホワイトバンド」。
テレビに登場するタレントやアイドルのみなさんだけではなく、最近では国会議員さんもつけている。
まるで「セレブの証」と言わんばかりだ。
それって「ホワイトバンド」の本来の趣旨だろうか?
「カッコ良い」とか、「流行」でしかないような気がするのだ。
「ホワイトバンド」については、それ以外にも問題がある、と指摘がされている。
それは「貧困国に対する、経済支援」というよりも「貧困国があることをPRし、啓蒙するため」という、ぼやけた目的だからだ。
世界の貧困国の抱える問題は、食糧問題だけではなく、教育や政治不安、民族紛争など多岐に渡る。
現実を情報として提供し、啓蒙することは大切なことだが、それを目的として「セレブ」と言われる人たちを使い、グッズを販売するコトとは別なのではないか?という指摘である。
もちろん「ホワイトバンド」の原価の一部は、フェアートレードによるものである。
だからこそ、フェアートレードに積極的な「ボディー・ショップ」なども、積極的に支援しているのだろう。

こうやって見ると、「流行」というモノにノルのは「オシャレ」なことかも知れないが、その本質を確かめる必要もあるのではないか?
マーケターが、こういうことをいうのは「本末転倒」かもしれないが・・・。