日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

軽い言葉、軽い行動-政治家の姿-

2005-09-10 22:35:05 | 徒然
今日の讀賣新聞に「与党勝利なら…参院造反組、郵政法案賛成の動き」という記事が、掲載されている。
この記事を読んで感じることは「政治家といわれる人の、言葉や行動の軽さ」だ。

そもそも、今回の衆議院選挙は「郵政民営化について、国民に問いたい」と言って、始まった選挙。
その原因となったのは、参議院での否決だったはずだ。
今更、こんなことを言われても時間を戻すことも出来なければ、選挙に掛かる費用=税金も戻ってはこない。
一体何を考えての発言なのだろう?と思ってしまう。
まぁ、「小泉手法が、気に入らなかったから」などという、理由を述べるのだろうけど。

「参議院は良識の府」と言われてきたような、気がするのだが、決してそうでもないようだ。
この発言の裏には「自民党」という、ブランドに魅力を感じているだけではなく、衆議院を解散し、反対票を投じた自民党員に次々と離党を迫ったことに、怖気づいているのだろう。
「自民党」というブランドが無ければ、これまでのような「利益誘導型の仕事」もできなくなる。という本音が見え隠れしている。
こういう人たちが「良識の府」と言われる参議院の議員であることが、情けないやら悲しいやら・・・。

「与党が勝てば、民意に従う」という言葉は、確かに誠実な発言のように聞こえる。
しかし、「これまで選挙民というよりも、自己利益関係者の声しか聞いていませんでした」とも受け取れる。
そして、それは多分本当だろう。
「良識の府」というのは、名ばかりだったのだろう。
その実態は、衆参同じ「利益誘導型政治」がまかり通っていた。ということに過ぎないのではないだろうか?

それだけではなく、この時期このような発言をするというコトは、今回の選挙の争点の見方が、この人たちと選挙民と大きく違っている、ということも示しているような気がする。
「時代の空気」の読めない「旧態然とした利益誘導型政治」をされる衆参両議院の方は、一日も早くご退場を願うばかりである。