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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

おめでとう、なでしこ

2011-07-18 08:05:18 | スポーツ
ドイツで開催されていた女子サッカーW杯の決勝が、日本時間の早朝行われた。
既に結果はご存知の通り、PK戦の末日本が初優勝を果たした。

「なでしこ」たちが、ここまで来るのに大変なコトがイロイロあっただろう。
何よりも男子に比べると、その練習環境は格段に恵まれていない。
小学生の頃は、男子と一緒にプレーをするのだが、中学・高校と進むにつれ「プレーする場所」がなくなっていく。
現在の「なでしこリーグ(旧「Lリーグ」)」に所属しているチームの殆どは、プロ契約をしていない。
今回の代表選手の中には、ドイツやアメリカでプロ契約をしプレーしている選手もいる。
MVPを受賞した澤さんは、かつてアメリカの女子プロリーグでプレーした経験がある。
そんな恵まれていない環境の中でも、「サッカーが大好き」という気持ちで、プレーを続けている選手たちの代表が「なでしこジャパン」でもあるのだ。

そんな「なでしこジャパン」を率いる監督が、佐々木則夫さん。
選手時代は、日本代表経験もない(と記憶している)方だが、指導者としてもJリーグの大宮アルティージャでの経験がある程度で、いわゆる「有名監督」では無い。
ただ、「なでしこジャパン」の監督に就任してからの実績は、なかなかのもの。
監督就任初めての大きな大会となった、東アジア大会では完全アウエーの中初優勝をしている。
そんな佐々木さんが今年、「なでしこ力」という本を出されている。
「なでしこジャパン」を率いてからのことを書き綴った内容だが、どちらかというと「選手の能力を引き出すコト」という視点で読んでみると、なかなか興味深いモノがある。
特に、「なでしこ」という女子チームを男性監督が指導する、という視点は、ビジネスの場面でも参考になる点が多いと思う。

先週、ドイツを「なでしこジャパン」が破った時、「なでしこ」たちがお手本?という組織の作り方についてエントリをしたが、実際本を読んでみると「なでしこ」たちの強さがわかる部分が多い。
何よりも、彼女たちのモチベーションの強さの一つは、監督からのトップダウン組織でもなければ、「なでしこ」たちからのボトムアップ組織でもない。
非常に「オープンでフラットな組織」だというコトがわかる。

以前から、野球の監督さんたちが書く「指南本」がビジネス本として人気があったが、これからは、佐々木さんのような監督像が参考になるような気がする。
でもそれを実現できたのは、「なでしこ」一人ひとりの高いモチベーションや周囲に対する感謝の姿勢、何よりも厳しい環境の中で鍛えられた中で身に付けた「楽しむ気持ち」だったと思う。

何はともあれ、「なでしこ」おめでとう。
ゆっくり休んで、帰ってきてください。
メディアの大騒ぎに左右されることなく、自分たちの夢をそのまま追いかけてね。

プロ野球ファンは、どう思うのかな?

2011-03-18 11:25:15 | スポーツ
今回の「東日本大震災」(この名称で定着しつつあるので、正式名「東北地方太平洋沖地震」と表記しません。ご理解ください)を受け、日本のスポーツ界は色々な反応を示している。

まず、Jリーグは今月一杯の中止を早々に決めた。
サッカー日本代表の試合についても、当初開催予定だった2試合を中止としている。
その他、女子ゴルフツアーなども中止が相次いでいる。
一方、開催に向けて動いているのが、高校野球。
「春の選抜」は、県の代表として戦うという意味もあり、被災地に元気な姿・プレーで勇気づけたい、という思いがあるようだ。
そして、2つの意見に分かれたのがプロ野球。

パ・リーグは、当面見送り。
18日遅れでの開催を目指すようだ。
そしてやや驚いたのは、セ・リーグの対応。
予定通り開催ということのようだ。

パ・リーグには、被災地のチーム・楽天や球場が使えなくなったロッテなどがあるため、開催を遅らせたということもあると思う。
セ・リーグのチームは、被災したり球場が使えないチームがないということもあり、開催予定としたようだ。

でも、個人的には「なぜ?」という気がしている。
確かに「被災地の皆さんを勇気づけるために、試合をする」というのは、わかる。
高校野球の開催理由も同じだから。
ただ、高校野球は基本昼間のゲームが中心で、電力不足の心配もさほどない甲子園での試合だ。
一方、プロ野球は巨人やヤクルトなど在京のチームがあり、当然ナイトゲームも予定されている。
昨日も、東京電力圏では「計画停電」が実施されたことを考えると、一般家庭よりも多く電力を使うプロ野球のナイトゲームは、実施して良いのだろうか?
というよりも、実施できるのだろうか?
新聞などでは、「ナイトゲームは2試合だから」というコトと、その2試合が東京電力圏内での試合では無い、と言うコトを理由に挙げていらっしゃるようだが、果たして、プロ野球ファンの理解は得られるのだろうか?

というのも、今「節電」に対しての意識は全国的に高まっており、東京電力圏外の地域であっても「節電にご協力を!」という案内を多く見かける。
名古屋で節電をしても、東京電力には直接的には関係ないと思うが、それでも節電するコトで火力発電で使われる重油(?)が、東北電力や東京電力で使われるとすれば、充分意味のある「節電」だと思っている。
そんな思いをしながら「節電」をしているのに、「東京電力圏外だからナイトゲームは大丈夫」と言い切ってしまうコトに、疑問を感じてしまうのだ。

もちろん、セ・リーグの加藤コミッショナーさんは「批判は、私が受け止める」と、覚悟としていらっしゃるようだが。
ファンあってのプロ野球だと考えると、この判断はどうなのだろう?

弱小球団は、経営のお荷物なのか?

2010-10-27 21:24:23 | スポーツ
横浜ベイスターズの買収話を進めていた、住生活GとTBSとの交渉が破談になった、とスポーツ新聞を含む新聞各社のWEBサイトに、掲載されている。
破談理由は、本拠地を住生活G本社のある新潟に移転させる、させないと言うコトのようだ。

ところが、このニュースを受け住生活Gの株価が急騰したと言う。
住生活株急騰、横浜買収交渉打ち切りを好感(サンスポ)
株式市場では、ベイスターズの買収を良く思っていなかったような、印象だ。
その理由は、やはり「弱小チーム」だからだろう。 
もしくは「プロ野球チームとして、魅力が無い」と、株式市場では判断されていたと言うことだろうか?

ところで、横浜に住んでいらっしゃる、ベイスターズのファンの方には大変申し訳ないのだが、横浜に住んでいらっしゃる方の中で、本気にベイスターズ新潟移転に反対していた人は、どのくらいいらっしゃるのだろう?
その前に、どれ程の方々が、ベイスターズのホームゲームのチケットをお金を出して購入しているのだろう?と、疑問に思ったのだ。

確かにセリーグは、讀賣ジャイアンツと言う球団を中心に成り立っている部分は、大きいと思う。
阪神のように、地域にコアなファンがいるチームも無いわけではないが、パリーグのチームに比べると、地域への密着度という点は遥かに低いように思う。
今回の買収話が報道された時に、横浜の人たちにインタビューしているのをテレビで見たが、
「野球は好きだが、取り立ててベイスターズのファンではない。でも、折角だから残って欲しい」と言う印象の方が強かった。
決して「横浜の野球ファン=ベイスターズのファン」と言う感じではなかったのだ。
例えば、同じセリーグのチームである中日ドラゴンズや阪神タイガースが、経営不振のために買収され、他府県に移ると言うことになれば、反対運動が起きるような気がする。
だが、そんな反対運動が起きたと言うニュースは聞かない。

もちろん、TBSがベイスターズと言うチームを、地域にとって魅力的で強いチームを作る努力を怠ったことで、ベイスターズと言うチームの新たな価値を創り上げることが出来なかったコトが、大きいのだが・・・。






名古屋場所はどうなるの?

2010-06-22 21:11:43 | スポーツ
「野球賭博」で、相撲協会に激震が走っている。
「激震」どころの騒ぎではなく、もしかしたら「存続の危機」かもしれない。

特に、ここ名古屋では来月行われる予定の「名古屋場所」に向け、既にチケットなどが発売されている。
その意味では「野球賭博問題」だけではなく、場所開催の中止と言うことになればチケットの払い戻しはもちろん、開催準備の費用など、相撲協会に与える打撃は大きいだろう。
昨日には、多額の懸賞金を出していた永谷園さんが、懸賞金の取りやめを発表したばかりだ。
この永谷園さんの懸賞金取りやめを受け、多額の懸賞金を出していた企業はもちろん、小額の懸賞金を出していた企業や団体が、相次いで取りやめることも考えられる。

ただ、今の大相撲をどれだけの人が愉しみにしているのだろうか?と、思うコトがある。
もちろん、相撲ファンは全国にいらっしゃると思うし、根強い相撲人気があると思う。
ところが、このところ相撲の話題となると、余り良い話題が無い。
その決定打となったのが、今回の「野球賭博問題」のように思っている。
お昼のワイドショーの多くがこの問題を取り上げていることを考えると、相撲ファン云々と言うよりも、「国技・相撲」の存亡問題という見方のような気がしている。

一方「名古屋場所」の席を販売していた相撲案内所の一つが、50年以上も前から暴力団関係者の経営であったことが分り、契約解除となっている。
とすれば、ある意味50年以上も前から暴力団と何らかの関係があったのでは?と、思ってしまうのは私だけではないだろう。
もちろん、相撲案内所と野球賭博が直接的に関係していたか、どうかは分らない。
何となく感じることは、「長い付き合いがあったのでは?」と言うコトだけだ。
むしろ「興業」と言う視点で考えれば、「仕切り」と言うカタチで、そのような関係者との関わりが昔からあったのでは?と言う気がしないわけでもない。
それが「国技・相撲」となり、相撲協会ができ、仕切るようになったとしても興行ノウハウを、そのような関係者に求めていた可能性はあるのでは?

一つ気になるのは、これらの問題で「相撲ファン」が取り残されているように感じることだ。
大相撲を中継する、NHKには「中継中止」の電話などが多数あったようだが、それらの声=相撲ファンだとは限らない。
相撲は国技と言う面とスポーツ興業という面ももっている。
その興業を支えるのは、本来であればファンのはずではないだろうか?
そのファンの存在が力士たちにとっては、とても大切な存在になっていなかった・・・そのようなことも、この問題は提議しているような気がする。

それにしても、気になるのは「名古屋場所」の開催だ。
何故なら、名古屋の人たちにとって「名古屋場所」は、本格的な夏の到来を示す一種の季語のような存在だったからだ。


W杯とビジネス

2010-06-11 20:07:44 | スポーツ
今日、アフリカ大陸初のW杯が開幕する。
南アフリカの人たちにとって、この大会が様々な面で「南アフリカ」という国を大きく前進させるモノとなれば!と思っているだろう。

ところで、W杯をビジネスという視点で見てみると、実によく組み立てられたスポーツイベントだというコトが分る。
まず、「W杯」というコトバそのものの使い方にも、FIFAが大きく関わってきている。
正しい表記をしようとすると、当然「商標権の使用(=使用許可と使用料が必要)」というコトになる仕組みとなっている。
8年前の「日韓大会」が行われた時、名古屋の某百貨店が、サッカーボールに見立てた重箱のおせち料理を「W杯おせち」として予約受け付けを開始したところ、FIFAからクレームがつき、発売中止となってしまった。
似たようなコトが、「W杯商戦」を見込んだトコロで数多く起きていた。
そして、今回の南アフリカでも同様のコトが起きているようだ。

「オリンピックの商業主義」と言われるようになったのは、「ロス五輪」だが、この成功をが「国際的スポーツイベントのビジネス化」の始まりだったといわれている。
この頃のW杯は、まだまだ開催国と出場国の人たちのサッカーファンにとっての、「最大級のサッカーイベント」でしかなかった。
それが、「スポーツビジネス」として成り立つようになったのは、アメリカ大会の頃からだろう。
正しくは、「アメリカ大会開催を決めた頃から」と言ってよいと思う。

「アメリカ大会開催」が決まった時、欧州の理事からは「サッカー不毛の地で開催するというのは、いかがなものか」と異論が続出したという。
「サッカー不毛の地・アメリカ」と言っても、FIFAランキングでは日本よりズット上だ。
そのアメリカで大会を開催するというコトを決めた背景には、「サッカーが世界で一番競技人口が多く、世界で一番愛されているスポーツである」というコトを、アピールする狙いがあったようだ。
だからこそ、共催というカタチであったけれども、日韓大会が開かれ、今回の南アフリカ大会へと繋がっているのだ。
世界の様々な国々で大会が開催されるというコトは、当然試合を中継する国も増えるというコトになる。
そこで持ち上がったのが「放送権料の高騰」だ。

そして忘れてならないのは、スポンサー企業との関係だろう。
実際、FIFAと契約しているスポンサーは、相当高額な費用を払っている。
それも一つの業種に付き1社という契約。
契約をする企業とすれば、世界中に放送される=広告宣伝効果の高さから、途方もない高額な契約であっても、魅力的な契約でもある。
当然、契約企業はあらゆるモノにW杯のロゴやマスコットなどを使うことができる。
それだけではなく、「W杯観戦ツアーキャンペーン」なども可能となる。
今回の南アフリカ大会で、日本の企業が契約したのはソニー1社だけだ。

結局のところ、FIFAが様々な面で取り仕切るコトで、FIFA自体が大きな収益を上げる大会が、W杯でもあるのだ。
ただ、今回の南アフリカ大会はこれまでとは違う様相を呈するかも知れない。
というのは、これまで開催されてきた国々は経済的にも社会的にも安定をし、ある程度成熟した社会での大会だったからだ。
そのためFIFAとすれば「如何に多くの収益を上げるか」だけを考えれば良かった。
ところが、南アフリカは社会的・経済的に安定しているとは言いがたい。
もしかしたら、この南アフリカ大会がFIFAにとって、ターニングポイントとなるかも知れない。

冬だから「白」?-「がんばれニッポン」キャンペーン商品-

2010-01-25 12:57:15 | スポーツ
バンクーバーオリンピック開幕まで、あと18日。
世間的には、小沢さんの献金問題だとか、ハイチの大地震などのニュースばかりに目が奪われているように感じるのだが、あと2週間余りで冬季オリンピックが始まる。

オリンピックだけではないのだが、世界規模のスポーツイベントには様々なビジネスが関わっている。
選手が着用するウェアやシューズといった、競技に直接関係するものだけではなく、フィギュアスケートなどで使用される楽曲なども、成績次第では意外なヒットとなる場合も少なくない。
これらのビジネスは、オリンピック競技に関わるモノだが、それとは別のビジネスがある。
それが「がんばれニッポン」キャンペーン協賛企業による、オリンピック関連商品だ。
もちろん、今年南アフリカで開催されるW杯でも、同じ様に協賛企業があり、W杯協賛企業とオリンピックの「がんばれニッポン」キャンペーンが、重複するコトはまず無い。

そして今日、ドラッグストアーに行ったら日清食品の新しい商品が並んでいた。
それがバンクーバーオリンピックキャンペーン3商品だ。
この3商品の共通キーワードが「白」。
クリームシチュー風味のヌードル、白濁したちゃんぽんスープ風味にうどん、ホワイトカレー焼きそばというラインナップ。
どれも「冬季オリンピック=雪=白」という発想というか、イメージなのだろう。

このようなスポーツイベントをキッカケに、売上Upを目指すというのは、不況下ではある程度効果があると思う。
何故なら、今の不況の理由の一つには「心理不況」があるように思えるからだ。
スポーツのように明るい話題が、ある程度消費を牽引する可能性がある様に思っている。


3D映像とW杯

2009-12-07 17:11:18 | スポーツ
先週末、来夏南アフリカで行われるFIFA W杯南アフリカ大会の1次予選の組み合わせ抽選会があった。
既に、一部メディアなどでは「日本が、予選を突破できるのか?」とイロイロと言われ始めているようだ。
そんな中、新聞各社のWEBサイトにソニー、10年W杯サッカーを3D撮影・映像化=ブルーレイ販売へと言う内容の記事が掲載されていた(紹介記事は時事通信)。

この記事を読んだ時、思い出したコトがある。
それは、今から10数年ほど前日本が2002年のW杯単独開催を目指していた頃のコトだ。
日本の誘致活動の目玉の一つとして、「バーチャルスタジアム」というモノがあった。
これは、スタジアムに来て観戦できない人たちを、近くの競技場などでライブ3D映像を映し出し、あたかも目の前で試合が行われているようにする「映像システムスタジアム構想」のコトだった。
ただ3Dと言っても、観客側が感じる「ライブ感」というのは、「飛び出す映像」ではなく、「俯瞰で見たときの立体感」だと言うことは、サッカーの試合を観戦したことがある方なら、お分かりだと思う。
残念ながら、この「バーチャルスタジアム構想」は実現化されること無く、終わってしまったようだ。

と同時に思い出したコトは、「ソニーは、当時『バーチャルスタジアム構想』には、関わっていなかったのでは?」と言うコトだった。
ご存知の方も多いと思うのだが、今やスポーツビジネスは、数百億のお金が動くビッグビジネスとなっている。
特にW杯のように、全世界の視聴者が世界最大となるスポーツイベントでは、その額も半端ではなく、今回のソニーのようにスポンサー契約を結ぶだけでも相当額のお金が動いているはずだ。
そしてFIFAとしても、今回のソニーのような最新映像技術を持つ企業のスポンサーは、とても魅力的だろう。
その意味で、今回ソニー側とFIFA側の利害が合致したと感じるのだが、日本で「バーチャルスタジアム構想」が持ち上がった頃、ソニー自体スポーツそのものに余り興味が無かったというか、スポーツとの結びつきのあるような企業活動をしていなかったように記憶しているのだ。
だからこそ、ソニーが考えてる「3D映像」とサッカー観戦における「バーチャル感」とは、果たして同じなのだろうか?と思うのだ。

上述しているように、日本では既に10数年前に「バーチャルスタジアム構想」と言うモノがあり、幾つかの企業が参加し、ある程度の映像化までは成功していたと言われている(新潮社刊「W杯ビジネス30年戦争」に詳しく掲載されている)。
それは現在ソニーがディズニーなどに提供している「飛び出す映像」ではなく、試合を俯瞰で見たときのリアリティー感なのだ。

確かにスポーツには、「エンターティメント」と言う要素も高い。
その意味で、今のソニーと共感する部分はあると思う。
だが、「求めているモノ(=求められているモノ)は何か?」と言う、当たり前のコトを忘れたモノでは、意味が無いような気がするのだ。
そんな懸念を、この記事を読んだ時感じてしまった。


予算よりも前に、使われ方が問題?

2009-12-01 21:54:00 | スポーツ
今日、夕方のニュースを見ていたら「事業仕分け」で予算を削られた、オリンピック選手たちが「削減見直し」を求める記者会見の様子が、放送されていた。
このような光景を見るのは、ノーベル賞受賞者の皆さんが会見を開いて2度目でという気がする。

ノーベル賞受賞者の皆さんは、「科学技術立国・日本が、世界から立ち遅れる」というコトとともに「これまで、科学の分野ではほぼ予算通りだった。これが科学技術立国・日本を支えた」という内容の話もされていたと記憶している。

これに対して、今回のオリンピック選手たちの内容はだいぶ違う。
「そもそも、強化費用が少ないのに、これ以上削られたら競技ができない」という内容だった(ようだ)。
日本のスポーツ振興のお寒い事情は、拙ブログでも過去何度か指摘した(と言っても、ここ1年以上書いていないが・・・)。
その背景にあるのは、日本のスポーツ振興の中心が学校と企業に支えられてきた、と言う過去に影響されている部分がある。
特に、企業支援は計り知れないモノがある。
それは「スポンサー」というだけではなく、「選手育成~選手強化」まで、まさに「負んぶに抱っこ」状態で、企業に依存してきた。
東京オリンピックで金メダルを獲得した、女子バレーなどはその典型かも知れない。
監督も選手も、ほぼ一つの企業出身者で固められいたのだから。

それが、経済状況の大きな変化により「企業丸抱えスポーツ」が、できなくなってしまった。
その結果が、企業スポーツ部の廃部だ。
花形スポーツであっても、このような状況なのだ。
オリンピックで一瞬話題になっただけのスポーツであれば、その環境はもっと厳しい状況にあると言うのは、想像ができる。

反面、スポーツ振興の名を借りたスポーツ施設の拡充振りは、目を見張るものがある。
中には、ダムや道路建設などの補助金で造られたモノも少なくないようだが、そのような施設は、1日の利用者が数名で、結局運営・維持費で赤字が発生している。

それよりも問題だと思うのは、「選手育成~強化」にお金が使われず、他で使われている可能性が高いというコトだ。
以前、あるスポーツ関係者の方から聞いた話だが、国際試合などで遠征する場合、役員がビジネスなのに選手がエコノミーと言うのが、当たり前となっている競技もあると言う。
それも選手よりも、役員の数の方が多いと言うのだ。
肝心な選手育成~強化ではなく、まったく別のトコロに強化費用などが使われている可能性が高いのが、スポーツの分野でもあるのだ。

今日のオリンピック選手の記者会見場に、スポーツ連盟の関係者の姿が無かったのは、そんなコトも理由の一つなのでは?と、勘ぐりたくなってしまった。
それに、自民党の森元総理が、日本スポーツの顔役(気取り)ではね・・・まず、そこから変えないと無理でしょう・・・。


リオの皆さん、おめでとうございます

2009-10-03 20:41:56 | スポーツ
今朝未明に行われた、IOCの2016年オリンピック開催地決定の投票。
結果は、既にご存知の通りブラジルのリオデジャネイロに決まった。
リオの皆さんおめでとうございます。

拙ブログに来てくださる方なら、常々私が東京オリンピック開催に疑問を投げかけていたコトはご存知だろう。
と言うのも「オリンピック誘致」が、ある種石原さんの「東京再開発」という野望(と言っては大げさだが)が見え隠れしていたからだ。
本当に「国際スポーツが開催される事で生まれる、スポーツ文化」といったコトを考えての、オリンピック誘致だとはとても思えなかったのだ。

何故なら、石原さんの言葉の端々にあったのは「どのような施設を建て、その交通アクセルを整備し・・・」といったことばかりで、ここ数ヶ月で、それに「環境」がプラスされたような感じがあったからだ。

過去のオリンピック誘致に関しては、1981年の名古屋、2001年の大阪と失敗を繰り返してきた。
その背景にあるのは「経済効果」と称した、都市再開発という目的があり、そのキッカケ作りのためのオリンピック誘致だったような気がしている。
やはり1964年の「東京オリンピック」のイメージが、強烈だからだろうか?

確かに、1964年の「東京オリンピック」をキッカケに、日本経済は大きく成長をした。
東京に住んでいなかった幼稚園児の私でも、見る見るうちに「変わっていく」実感があった(ちなみに、東京に住民票があったことは一度も無い)。
それまで、石ころだらけの道がアスファルトに舗装され、原っぱが住宅地に変わり、平屋建ての家ばかりだったのに、いつの間にか洋風の洒落た二階建ての家が増えたりした。
テレビ番組も民放局の番組が充実し、子供向けの様々な番組(主にアニメ)が提供されるようになってきた。
もちろん、テレビCMもユニークなモノが増えたのを覚えている(この頃から、テレビCMが好きだったかも知れない)。
まさに、子供から高齢者まで「高度成長」を実感した時代だったように思う。

ただ、既に日本の社会は「その夢をもう一度」と言う時代ではないはずだ。
確かに、オリンピックと言う国際大会はそのスタジアム建設だけではなく、様々な経済効果をもたらすのは事実だ。
しかし、今の日本でそのような「経済効果」を期待することが、どうなのだろう???と言うコトなのだ。
一時の浮かれた夢をキッカケに、経済の活性化を図るのではなくもっと地に足のついた経済政策を考える時なのではないだろうか?

とりあえず今安心していることは、石原さんの描いた「オリンピックにかこつけて、国のお金で東京再開発」が夢と終わった事だ。

石原さん、残念でしたね・・・。
あと・・・鳩山さんの渡航費や文科省関係者の費用などは東京都の税金で賄ったんですよね?
当然、財政豊かな東京都が出してくれたんですよね?
だって、「東京」オリンピック誘致だったんですもの。




ラグビー人気が出るか?W杯開催

2009-07-29 12:27:20 | スポーツ
世間的に「選挙モード」だが、昨夜ヒッソリと行われた「選挙」があった。
それが「2019年ラグビーW杯開催地決定」の選挙だった。
そして、無事(?)日本開催が決まった(紹介記事は日経新聞)。
前回、ニュージーランドに負けてしまい、日本ラグビー関係者にとっては、悔しい思いがあったに違いない。
それが報われたということは、良かったのではないだろうか?

しかし、問題なのは「日本におけるラグビー人気」だ。
日本で「スポーツ」と言って、最初に思い浮かぶのは「国技・相撲」か「野球」だろう。
ここ10年余りは、「サッカー」がそれに加わったという感じだろうか?
もちろん、様々なスポーツファンがいて「私はテニス」、「フィギュアスケート」という方もいらっしゃるだろう。
他にも「バスケット」、「バレーボール」という方も、多いのではないだろうか?
それに比べると「ラグビーファン」は、圧倒的に少ないような気がする。

その理由の一つは、「アマチュアスポーツ」というコトがあるのかも知れない。
ラグビーとは兄弟関係にあるといわれる、サッカーなどはプロが当たり前で、当然選手の露出度も多い。
それだけ注目をされやすい状況にある。
ところがラグビーとなると、シーズンが短いだけではなく試合数も圧倒的に少ない。
現在のトップリーグに属するチームそのものも、サッカーに比べれば少なく、代表の試合がテレビ中継された記憶もないに等しい。

もう一つは、分りにくいルールというコトもあるかも知れない。
実際私も試合を見たことがあるのだが、ルール解説書を読みながら試合を見ていても「???」というコトが多かった。
その意味で、メディア的には余りオイシイスポーツではないのかも知れない。
サッカーのようにスポーツ中継がされたとしても、直接クラブの収入となるわけではないのではないだろうか?(といっても、私の想像なのだが)

とは言うものの、日本で「世界大会」が開催されるということは、スポーツ振興という意味だけではなく、「日本のホスピタリティーの質の高さ」も認められたような気がして嬉しい部分もある。
もちろん国際ラグビー評議会も、ラグビー人気がイマイチな(東)アジアで開催するメリットを十分考えた上での決定だろう。

何より、まず日本代表が強くなり、オーストラリアやサモアなどと競い合えるくらいにならないと・・・誘致だけでは人気は出ないと思うのだ。
あ!それと、何かとしゃしゃり出る某元総理大臣さんには、退席を願いたい。
あの方がどうも、日本ラグビーのイメージを悪くしているように思えてしまうからだ。
少なくともあの方に、「ノーサイドの精神」があるとは・・・。