はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

首と肩(エヴァの人達と芥川)

2006年09月13日 | はなし
 さて「首と肩」のはなしをします。サンプルは「エヴァンゲリオン」と芥川龍之介

 僕は高校の卒業写真の自分を見て思っていたことがありました。それは、なぜ自分だけ首が長く見えているのだろう、という疑問でした。学生服の詰襟から上の首が、ながいのです。自分の首はそれほど長いとは思わない、なのに、写真では、長く見える… それがふしぎでした。
 あるとき、TVで芥川龍之介の写真を見ました。そのときに、「あ、おれの写真の首とおなじだ!」と気づきました。ちょうどそのころに、僕は「身体」に興味をもちはじめていたので、考えました。考えた結果、僕の写真の首が長くみえるのは、僕の「姿勢」のせいだ、とわかりました。「僕の姿勢はまちがったまま固定されているのではないか」そこからさらに、「正しい姿勢ってなんだろう」「固まって萎縮した身体を解きほぐすには何をしたらよいだろうか」など考えるようになりました。
 それが高じて、リハビリ士の学校へ行くようになりました。

 数年して、ビデオで「エヴァンゲリオン」を観ました。(10年くらい前ですね。) 「エヴァ」のキャラをみたとき、僕は「あ、芥川龍之介といっしょだ。」と思いました。「エヴァ」のキャラを描いたのは貞本義行氏ですが、そのキャラの首と肩のラインが同じなのです。ちゃんと芸術学校で勉強した絵の上手い人が、あのような首を描くのはへんなカンジです。
 とくに主人公の少年シンジ君の肩は目立ちます。あの肩には、みえない「なにか重いもの」がズーンと載っかっいるようにみえます。そして、対照的に、シンジ君の乗るロボットの方は、肩や背中にガチガチに装備を載せています。
 「エヴァ」の場合、操縦士が乗るのは首のうしろ、延髄のある場所です。マジンガーZは頭、ガンダムは腹… そんなこととストーリーとが関連しているような気がしておもしろかったです。
 「エヴァンゲリオン」、また作られるそうですね。

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2 コメント

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Unknown (なお)
2006-09-15 21:18:26
操縦士が乗る位置とストーリーの関係って面白いですね。

だれか研究して本でも出してくれないかな。。。

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こんにちは (han)
2006-09-16 17:14:44
コメントありがとう。

戦闘ロボットは「戦う」のが目的だから、やはり、胴体の中が安全で実用的です。でも、そしたら、「顔」は必要ないのでは、などと思います。

いや、そもそも、人間の「顔」ってなんのためにあるのか。考えすぎると目が回ります。
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