≪最終一番勝負 第91譜 指始図≫ 7五香まで
指し手 ▲5四歩 △同馬 ▲6五金打
[描け!]
ドンドンドンドンドン ガチャ
「おい、何をしよっとか、お前は」
「せ‥‥先生‥‥」
「ごめんアキちゃん お母さん 先生に 電話しちゃった」
べりべりべりべり
「えっ」
「お母さん 鏡ありますか 大きいやつ」
「えっ あっハイ 鏡台なら‥」
「それ借りていいですか」
「よし 林! 自画像描け!」
「えっ や‥やだ‥ 自画像なんて ダサ‥」
「描けって! 余計なこと考えんでいいから 見たまんま描け」
「せん‥せ‥」
「ホラホラホラホラホラ―――ッ 描け描け描け鏡見て描け―――――――ッ
「ホラホラ早よッ 早よ描け早よ
「ホラホラホラ ホラ
「描けッ」
(漫画『かくかくしかじか』 東村アキコ作 集英社 より)
<第91譜 決着は泥の中で(九)>
≪最終一番勝負 第91譜 指始図≫ 7五香まで
後手の ≪ぬし≫ が選んだ指し手は △7五香(図) であった。
形勢は、どうなっているのだろう?
最新ソフト「水匠2/やねうら王」の評価は、「互角 +42 」
一方、この戦争中に使っていたソフト「激指14」は、「互角 +150 」
先手はここで、▲5四歩 と切り返すのだが、代えて「6五金 という変化」もあったので、その変化を見ておこう(次の図)
変化6五金図01
6五金(図)に、7八香成(この変化のために7五に歩ではなく「香」を打った)
7八同玉、7六銀と進む(次の図)
変化6五金図02
そしてここで先手が何を指すか、という問題になる。
〈p〉6八玉は、6五銀で後手優勢。
〈q〉5四歩は良さそうな手であるが、8六馬、同飛、同桂、7八玉、6五銀で、やはりこの変化も後手良し。
しかし、〈r〉6一竜があった。これで「互角」の勝負になる。
以下6五銀、同竜、6四銀、3五竜、3四歩、4六竜、6五銀、6八玉が変化の一例(次の図)
変化6五金図03
形勢不明。
先手には、この変化を選ぶ権利があった。
≪途中図2 5四歩まで≫
実戦の先手(終盤探検隊=我々)の手は、▲5四歩(図)
以下、△5四同馬、▲6五金打 と進んだ。
後手が変化するなら、△5四同馬 に代えて、「6四馬」とする手があった。
これは、以下6五銀と進む(次の図)
変化6四馬図01
4二馬、4三歩、同銀、7七銀(次の図)
変化6四馬図02
この変化も、形勢不明(互角)だ。
これは後手に選ぶ権利がある変化だ。
≪最終一番勝負 第90譜 指了図≫ 6五金打まで
実戦は、△5四同馬、▲6五金打(図)と進んだ。
あいかわらず、“戦場” は、盤面左側である。
しかし、後手の馬が前に出たので「4二」に打ちこみの “スキ” が生まれている。
第91譜につづく
指し手 ▲5四歩 △同馬 ▲6五金打
[描け!]
ドンドンドンドンドン ガチャ
「おい、何をしよっとか、お前は」
「せ‥‥先生‥‥」
「ごめんアキちゃん お母さん 先生に 電話しちゃった」
べりべりべりべり
「えっ」
「お母さん 鏡ありますか 大きいやつ」
「えっ あっハイ 鏡台なら‥」
「それ借りていいですか」
「よし 林! 自画像描け!」
「えっ や‥やだ‥ 自画像なんて ダサ‥」
「描けって! 余計なこと考えんでいいから 見たまんま描け」
「せん‥せ‥」
「ホラホラホラホラホラ―――ッ 描け描け描け鏡見て描け―――――――ッ
「ホラホラ早よッ 早よ描け早よ
「ホラホラホラ ホラ
「描けッ」
(漫画『かくかくしかじか』 東村アキコ作 集英社 より)
<第91譜 決着は泥の中で(九)>
≪最終一番勝負 第91譜 指始図≫ 7五香まで
後手の ≪ぬし≫ が選んだ指し手は △7五香(図) であった。
形勢は、どうなっているのだろう?
最新ソフト「水匠2/やねうら王」の評価は、「互角 +42 」
一方、この戦争中に使っていたソフト「激指14」は、「互角 +150 」
先手はここで、▲5四歩 と切り返すのだが、代えて「6五金 という変化」もあったので、その変化を見ておこう(次の図)
変化6五金図01
6五金(図)に、7八香成(この変化のために7五に歩ではなく「香」を打った)
7八同玉、7六銀と進む(次の図)
変化6五金図02
そしてここで先手が何を指すか、という問題になる。
〈p〉6八玉は、6五銀で後手優勢。
〈q〉5四歩は良さそうな手であるが、8六馬、同飛、同桂、7八玉、6五銀で、やはりこの変化も後手良し。
しかし、〈r〉6一竜があった。これで「互角」の勝負になる。
以下6五銀、同竜、6四銀、3五竜、3四歩、4六竜、6五銀、6八玉が変化の一例(次の図)
変化6五金図03
形勢不明。
先手には、この変化を選ぶ権利があった。
≪途中図2 5四歩まで≫
実戦の先手(終盤探検隊=我々)の手は、▲5四歩(図)
以下、△5四同馬、▲6五金打 と進んだ。
後手が変化するなら、△5四同馬 に代えて、「6四馬」とする手があった。
これは、以下6五銀と進む(次の図)
変化6四馬図01
4二馬、4三歩、同銀、7七銀(次の図)
変化6四馬図02
この変化も、形勢不明(互角)だ。
これは後手に選ぶ権利がある変化だ。
≪最終一番勝負 第90譜 指了図≫ 6五金打まで
実戦は、△5四同馬、▲6五金打(図)と進んだ。
あいかわらず、“戦場” は、盤面左側である。
しかし、後手の馬が前に出たので「4二」に打ちこみの “スキ” が生まれている。
第91譜につづく
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