はんどろやノート

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終盤探検隊 part191 ≪亜空間最終戦争一番勝負≫ 第90譜

2020年12月25日 | しょうぎ
≪最終一番勝負 第90譜 指始図≫ 7六金まで

指し手  △7五香


   [僕の目ざめを待つ水仙の花]

 春のまだ浅いころ、或る朝、僕は思わぬ寝坊をした。冬のあいだあんなに短い睡眠に自分を馴(な)らしていたのに、時ならぬ暖かさが、心の弛(ゆる)みを作ったのにちがいない。画室の一隅(いちぐう)のソファ・ベッドの白いシーツの上に、僕は起き上がった。そのとき白い枕(まくら)のそばに、一茎の水仙が横たえられているのに気づいた。
 僕は怒ろうとしたが、思い止(とど)まった。枕のかたわらの水仙はいかにも自然に置かれていて、僕の目ざめをまっているかのようである。

  (『鏡子の家』 三島由紀夫著 新潮文庫 より)





<第90譜 決着は泥の中で(八)>


≪最終一番勝負 第90譜 指始図≫ 7六金まで

 今、先手(終盤探検隊)は、▲7六金(図)と、歩を払いながら金を寄って「8六」の地点を受けた。

 ここで後手はどう攻めるか。
 候補手は、たくさんある。
   〔い〕7五歩
   〔ろ〕7五香
   〔は〕9五金
   〔に〕9七歩成
   〔ほ〕6四銀
   〔へ〕8六桂
   〔と〕7七歩
   〔ち〕4三馬

 このような手が考えられる。

 それぞれの手についての調査研究の内容は、この「一番勝負」の勝負の決着を伝えたその後でじっくると伝える予定なので、ここもその解説は省く。

 実戦で、後手番の ≪ぬし≫ が採用したのは、〔ろ〕7五香である。



≪最終一番勝負 第90譜 指了図≫ 7五香まで



第91譜につづく

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