はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

千日手

2007年01月13日 | しょうぎ
 すでに書いたとうり昨日の王将戦第1局は「千日手」のあと指し直しとなった。
 タイトル戦で「千日手」が現れると盛り上がる。加藤一二三が「千日手は将棋のセールスポイントである。」と主張していたが、僕もその意見に賛同したい。
 「千日手」というのは、両者が同じ手をくり返し、そこから前に進めなくなってしまう状態。だれかがどこかで止めないと千日かかっても勝負がつかない、というわけ。

 有名な対局では12年前の平成7年3月、王将戦第7局、谷川浩司VS羽生善治戦で千日手があらわれた。あと一つタイトルを取れば羽生が7冠王になるという勝負だった。あと1勝で羽生が7冠! そこで千日手! その日に「指し直し」となった。先後が入れ替わったが、ふたりはさきほどと同じ将棋を指していく。「そのまま行けばまた千日手? えっ、どうなるの?」はらはらして周囲がみまもる中、谷川が手を変えた。そして谷川が踏ん張って羽生の7冠を阻止したのだった。
 羽生が7冠を達成したのはその1年後だ。(そこまであとの6冠を護り続けていたことがすごい。) 谷川のがんばりが羽生の7冠制覇をいっそう価値のあるものに高めている。

 坂田三吉と関根金次郎の初対決も「千日手」となった。坂田は「引き分け」と思って指していたら、当時のルールでは「攻めているほうが手を変えなければいけない」というのがあって、それを知らなかった坂田三吉は同じ手をさし続けて負けになった。「ルールなんちゅう、そんなもんで勝って関根さん、あんたはそれでいいのか!」と坂田は激怒した。しかしルールはルール、関根の勝ち。そのときの怒りがきっかけで坂田は関根金次郎を倒すためにプロになる決意をした、というエピソード。これは映画にも描かれているが本当の話のようで、その「棋譜」も残っている。その将棋をならべてみると迫力のあるいい将棋である。
 いまの「千日手」のルールはちがう。「攻めているほうが手を変える」といってもどっちが攻めているのか判断のできない場合もあり、(連続王手を除いては)引き分け再試合が現行ルールである。そういえばアマチュアの大会では千日手はあまり現れない。プロは「いのちけずって勝負している」から千日手になるのだと思う。

 里美香奈、数字もってんなあ。きのうはさらにアクセス数が伸びて286。笑~(おまえらこれでも読んどけヤ!→里美香奈のブログ
 10代の女の子ががんばるとニュースになる時代なんでしょうね。(林葉直子の10代は実力はもっとスゴかったんだっけどな… 彼女の場合は将棋やめてから有名になったね。)

 今日のめしはチャーハンだ。こまぎれの豚肉を入れるとウマイんだな。
コメント
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