はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

ドラえもん考

2006年09月24日 | まんが
 TVの「ドラえもん」の声優が交代したのは去年でしたっけ? 僕は一昨日、交代してはじめて「ドラえもん」を観ましたよ。その日の話は、のび太がドラえもんに黙ってこっそり道具を使って、だんだんドツボにはまっていく、という展開でした。(カードでお金をつかえるかわりに身長がちぢんでいく話。) 最後にはドラえもんに泣きついて解決したのですが、あのまま解決できずに不幸の底へと沈んでいったら、それは「笑うセールスマン」の展開だな、と思ったのでした。
 ドラえもんって22世紀から来たんですよねえ。なぜ、帰らないの? きっと22世紀は居心地悪いんでしょう。ほんとは嫌われていたり。犯罪でもおかしてるんじゃないの。借金に追われてるとか。
 なんて思うワシのこころが曲がっていますか? あー、そうかもねー(怒)
 パソコンって、なんかドラえもんのポケットみたいですよねえ。どこへでもいけるし、ゲームもできるし。でも、調子に乗りすぎると借金が待っている。のび太のように泣きつきたくても、私らの部屋にはドラえもんはいません。
 のび太よ、いつかおまえのところに莫大な額の請求書がいくぞ。そのときに、ドラえもんがトンズラしていたらどうする? いいなあおまえは、マンガの住人で。
 (あれ? ワシ、変ですか?)
 ワシはねえ、日本の国家財政の増大する借金をおもうとき、政治家も、オトナ達みんなが「のび太」化してしまっているような気がするですよ。(もちろん、僕もね。)未来の財産をくいつぶしているんじゃないの? 「今」のために、福祉だ年金だ事業だといって、未来のお金、未来の人がつかうはずの「自然」をはげたかのように使っていない? いつか、食べつくす「自然」はなくなるし、作った「モノ」を売るための「市場」はなくなる。そうしたらもう、借金は返せなくなる。(未来は永久に発展する、という前提でモノゴトを決めているんだもんな。)
 オトナ達はわかっている。わかっているのに考えようとしない。考えると暗くなってしまうし、嫌われるし、答えがないことも気づいているから。「のび太」でいたほうがラクだよなー。
 たしかにドラえもんはなんとかしてくれるよ。でも、あれは22世紀の財産を使っているんだぜ。22世紀はそんなに豊かなのか? 22世紀の子供たちは「おれたちにはなにもない」と言って、怒ってはいないか? 彼らがそれに気づいたときに、その「犯人」である「オトナ達」がみな死んだあとだとしたら、その怒りはどこへぶつければよいのだ?
 政治家は年寄りだ。20年くらい「なんとか」なればあとは知ったこっちゃないさ。責任マットウだ。国の金つかっていいことをして、みんなに褒められて、あとは年金暮らし。
 でもさー、国家の借金とともに、みえない場所に「怒り」が溜まっているような気がするんだよね。20年は大丈夫だろうさ。40年後は…どうかなあ。
 「みえない場所」ってどこよ? 悪ドラえもんの四次元ポケット…?

 上の絵のドラえもんは、僕がむかし、家庭教師をしていたときに、当時高校生だったAちゃんが描いていたものをマネしてみました。彼女ももう30代。元気かなあ。
コメント
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