浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2018-07-15 00:54:04 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~


        講演 一
 
  「万象万物相互の作用により」

先の続き・・・
次に、この地上界の姿を見ましても、
すべては相互依存の作用によって
成り立っています。
例えば、空気一つを取り上げてみましても、
動物は空気中の酸素を戴いています。
この肉体の細胞は新陳代謝するために酸素が必要ですから、
動脈の血液が身体の隅々まで酸素を供給しております。
その細胞が働くときに出す二酸化炭素を吐き出してくれています。
吸うことによって酸素をいただき、
吐くことによって二酸化炭素を出しています。

この作用を息ある限り繰り返しているのですね。
ところが、動物ばかりが酸素を戴きますと、
地球上の酸素が欠乏しますが、
有難いことに植物は動物の吐き出した二酸化炭素を吸収して、
太陽の熱・光によって光合成を起こし、自分で澱粉を作りますが、
その過程で今度は酸素が出てくるのですね。
その酸素を空気中に出してくれます。

ですから、植物と動物はお互いに持ちつ持たれつの間柄です。
「あんな草や木のようなもの、
刈っても切り倒しても構うものか」と思っておりますと、
やがて動物は生活ができなくなるのです。
地球の環境破壊による砂漠化現象がよい例だと思います。
人間同士もお互い持ちつ持たれつによってこそ存在を許されます。
自分一人では生きていくことはできません。

ところが、「人はどうなってもいい、自分さえ良ければいい」と、
つい他の人よりも自分を第一にして、
正しい道を知らない時はそのままで生きてきましたが、
人は一人で生きることはできません。
お互いに持ちつ持たれつしながら生きさせてもらうのが、
この世の法則です。

     ~ 感謝・合掌 ~

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