浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2024-03-17 00:07:10 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


          第五章 心の曇りをとるための反省

          子供の問題はまず親の反省から

先の続き・・・

この反省をしていくと、心の世界の無限なまでの広がり、
広大さというものがわかってまいります。
それとともに、己れがそれまで信じてきた
自分というもののちっぽけさ、
狭さ、浅さ、未熟さもわかってまいります。
それらが自分、自分と思っていたけれど、
実は本当の自己はそんなものじゃなかったんだ、
ということまでわからせてもらえます。
反省というと、何か見たくない自分を
無理に見せられるような強制感を覚え、
自己嫌悪に陥るのが関の山だと思い違いしている方が
案外おられるのではないでしょうか。
怖くて自分の内面なんか見られないと。
しかし、反省とは自分を知り、愛し、大切にすることです。
反省において発見の喜びのような感情がともないますと、
反省と悔い改めは何も自分を責め裁くためでも
罪悪感を自分に植え付けるためでもなく、
これまで気付かなかった自分を知り。

未来の自分を新たに創造していくたいへん楽しく
希望の持てる行為だと体験的にわかってまいります。
そこに反省が内的な旅であり、冒険であり、
自己創造であるとも言える所以があると思います。
我が子が鏡となってくれ、自己の欠点や思い癖を
反省する機会が与えられましたのを生かし、
古い自分から脱皮して、
もっと好ましい神様の御心によりかなった自己へと
成長していくことができたわけです。
なんと有難いことでしょうか。
お釈迦様が人類の遺産として遺してくださった真理のみ教えと、
それをまた私に伝えてくださった高橋信次先生との出会いと、
そしてその有難さが理解でき、実践させていただける
自分自身の魂に深い感謝の念を禁じえません。

これで手記は終わっています。
この心の友は、人間知ではどうすることもできない苦悩の中で、
誰にも相談できないでいたわけですが、
目に見えない神との対話を通して自らを
反省することへと導かれていったようです。
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