浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2021-01-03 00:08:28 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
   恩師のご著書「講演集」より

               講演集、 三

          神に背いてもなお許される


或る宗教では、「神の御名において許しません。
自己顕示欲は神の名において
許しません」と、言っています。
しかし、神とは無限の許しです
どれほど私たちが神様に背いても、
「目覚めなさい、自らに目覚めなさい、そして幸せになりなさい」
という思いだけが神のみ心です。

その無限の許しの神の御名を使って「許しません」という
面白い宗教があるのですね。
その証拠に自殺という、神の御心に最も背いた者にさえ、
神は目覚めなさい、どうぞ救われなさいと言って、
愛を垂れ給います。
イエスは、今自分を突き殺そうとしている者、
今自分の命を奪おうとしている者をさえ、
許してあげてほしいと祈られました。

人間の持つ窮極の愛を、身をもって表されました。
ある所で、「イエスはその時、
『ああ、神は私を見捨てられた』と言って、
死んだというのは本当ですか」という質問を受けたのです。
そんなことは絶対ありません。

もし、イエスがそう言って亡くなられたのなら、
今のキリスト教は存在しません。
ただの人ですから、この話をさせてもらいましたら、
ある方が突然泣き出されました。
「あなたもその時、見ましたね」と言いますと、
「この目で、私は確かに見ました」とおっしゃいました。

だから、窮極の愛とは自分の命を奪おうとしている者にさえ、
その者への罪が許されるように、罰があたらないようにと、
幸せを祈る愛のことですね。
私たちも、その万分の一でも日々の生活の中で、
その行いを真似させてほしい、
実践させてもらいたいと思います。
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