~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
三、悪意についての八つの詩句
783、修業僧が平安となり、心が安静に帰して、
戒律に関して「わたくしはこのようにしている」といって誇ることがないならば、
世の中のどこにいても煩悩のもえ盛ることがないのであるから、
かれは(高貴な人)である、と真理に達した人々は語る。
784、汚れた見解をあらかじめ設け、つくりなし、
偏重して、自分のうちにのみ勝れた実りがあると見る人は、
ゆらぐものにたよる平安に執着しているのである。
785、諸々の事物に関する固執(はこれこれのものであると)
確かに知って、自己の見解に対する執着を超越することは、容易ではない。
故に人はそれらの(偏執の)住居のうちにあって、ものごとを斥け、
またこれを執る。
~ 感謝・合掌 ~