浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2021-11-22 00:21:15 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     恩師のご著書「思いの中に生きる」より


          尊い親の存在

私たちは天上の世界で、まず両親に御縁をいただきます。
「じゃあ、あなたは私の子になりなさい。
しかし、環境は厳しいですよ。
どのようなことがあっても耐えてくれますか」と、
両親から聞かれます。

「私はどのような環境の中でも、
あなた様たちを両親として、その元で
修行をさせていただきます。
どうぞよろしくお願い致します」と、これは
私たちがお願いしたはずです。

こうして、まず親子の縁をいただいて、
その次には夫婦の縁をいただくそうです。
「夫婦として共に修行してください。
共に魂の修行をさせてください」
「じゃあ、そのように約束しましょう」といって、
全く別々の両親のもとに
縁をいただいて、この地上へ産んでいただきます。
そして、約束の時が来ると巡り合い、
約束の時が来ると一緒になって、
修行が始まるのです。

天上の世界で夫婦の約束ができます。
そうしますと、
次に私たちの子供になってくれる人が
「お父さんになってください」
「お母さんになってください」とお願いに来てくれます。
そういう完璧な計画のもとに、
私たちはこの地上に迎えていただきます。
お父さん・お母さんがこの世におられなければ、
私たちの今の存在は全くありえません。

そして、この世の中で何が一番尊いのかと考えてみますと、
これは私たちの親だと思います。
自分という存在を与えていただいたお方です。
たとえどのような親であっても、
自分の存在というものはその親がなければ
いただけないはずです。

この地上界で最も尊い者はお父さん・お母さんです。
また、このお父さん・お母さんは自分の身を捨ててでも
子の幸せを祈ってくれます。
自分は苦しみを背負ってでも子は安かれと
尽くしてくださいます。

その親に対して私たちの中には、
「頼みもしないのに勝手に産んで」と、
文句を言う人があります。
これはとんでもない間違いです。
両親あってこそ自分があり、
両親がなければ自分という存在がない。
これは当たり前のことです。
この当たり前のことを皆疎(おろそ)かにしています。
そして、道を誤って行くのです。

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