浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2020-12-25 23:59:50 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
  恩師のご著書「講演集」より

              講演集、 三

        救われたい「迷える意識」――竜の話


先の続き・・・

その方に、約束してもらおうと思いまして
「では私が、この場であなたに憑いている竜を救い上げたら、
あなたはS宗教を止めますか」と言いますと、
考えこんでいます。
「じゃあ、どうぞそのまま帰って拝んで取ってもらいなさい」と言うと、
「いえ、取って下さい。私、もう止めます」と決心して、おっしゃいました。
「では、取ってみましょう」と言って、その方に入れますと、
最初はなかなか口を切らなかったのですが、
「はい、口を支配しなさい。この方を支配しなさい。

口を通して語ってみなさい」と言いますと、
竜が乗り移ってきてこう言いました。
「この女は、ものすごく信仰厚いから、この女に憑いていたら、
わしはお経文をいただいて救われると思っておりました」と、
今日までまる三年取り憑いていたというのです。
「では、あなたは救われましたか」と尋ねると、
「なかなか救われない」と言います。
それはそのはずで、お経文によって救われることはありません。
なぜ救われないかというと、お経文の意味が理解できないからですね。
難しい中国の漢文である上に、当時のお経文です。

いくら読んでも、意味を理解しない限り、百万遍唱えても功徳はありません。
意味を理解して、そして日々の生活に実践してこそ、経文の功徳は現れます。
その竜さんに話しました。
「あなたは、よく自分自身を振り返ってみなさい。
今あなたはそういう竜の姿です。
しかし、ようく振り返ってみなさい。あなたも、私たちと同じように
この地上において生活をした同じ人間のはずです。あなたはこの世に生きた時、
あまりにも物事に強く執着しました。如何ですか」と聞きますと、
「その通りでございます」と言います。

そこで、「この世に生きた時、怒り、妬み、謗り、愚痴、或いは取越し苦労を
してみたり、恨んだり、憎んだり、そういう思いはいかがですか」と言いますと、
突然鼻汁をバーッと流してきまして、汚い汚い鼻汁がいっぱい出ます。
そして涙をぶるぶるこぼして、そういう間違いの生活をしていたことを
自ら認められました。
そして、その人生を悔い改め、神にお詫びをされました。
そこで、「あなたの帰る世界に帰りなさい。私がお送りしましょう」と言って
送りますと、その方から抜けましたから、
突然、すごく可愛い顔になってしまったのです。


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「御垂訓」

2020-12-25 00:28:01 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
 恩師のご著書「講演集」より

           講演集、 三

    救われたい「迷える意識」――竜の話


先日、沖縄へ寄せてもらった前夜のことです。
今夜はちょっと早めに休ませてもらおうと思っておりますと、
七時過ぎに富山県から電話がありました。
S宗教を十何年も信仰されている方だそうです。
その方が、ある拝み屋さんに拝んでもらったところ、
そこに竜の掛軸がかけてあって、
その拝み屋さんがエイーヤーとやりますと、竜がポッとその人に
飛び込んでしまって、それ以来、その人のおなかの中やら、
胸の中やらを這い回るそうです。

そして、首は蛇のように動くし、目はつり上がってくるし、
顔は表面が引きつって、鬼の顔ではないかと思うほど恐ろしくなって、
その方は自分の顔を鏡で見るのもこわいとおっしゃっています。
五十歳前後のご婦人ですけど、昔は嫁ぐ時三面鏡を持ってきてますね。
その三面鏡が古くなると、自動的に開いてきます。
蝶番が甘くなって自然に開きます。
開いた鏡の前を通って、自分の顔が映るのが怖いから、
閉じて紐でぐるぐる巻きに縛っているそうです。

そして、体の中を何やらぐにゃぐにゃ回るのが自分で分かると言われます。
電話を戴きましたから、「いや明朝、沖縄に寄せていただきますので、
明日は留守です」と言いますと、「まあ、困りました。
これから行くから何とかして下さい」と言って、お見えになりましたのが、
もう十一時を回っていました。
「何やら体の中を這いまわるのが分かる」と人に話すと、
「そんな阿呆なことはない、あんたは気違いだ」と言われるたそうです。

精神病院に何ケ月か入院して調べてもらったけれど、
どこも悪いところはないと言われる。
ところが、本人は、そういうふうに思うし、顔は変わってしまって、
見るのも恐ろしいとおっしゃいます。
その方は助かりたいが為に、S宗教の信者さんに何十人と集まってもらって、
何時間もその方を前に置いてお題目を唱えて拝んでもらったそうです。
何千回も拝んだけれども、取れなかったのですね。


恩師「長尾弘」先生の下記のブログを再開しました。
http://hiromuneeikawa.livedoor.blog/
皆様のご訪問をお待ちしております。


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