恩師のご著書「講演集」より
講演集、 三
身近な問題を分かり易く日本語で説く
私は毎回お話をさせてもらっていますが、
求める心は何もありません。
この尊いご縁によって、心の糧、
心の喜びとしていただいたら、
これ以上の幸せはありません。
幸せになってほしい、
どうぞ苦しみの原因を作らないでほしい、
その為にものの見方、考え方を各方面に
切り替えていただけるよう、
できるだけ理解し易く身近な問題の中に法を
説かせてもらっています。
難しいことを学びましても、私たちは理解できません。
難しい言葉を並べ、難しい哲学用語を駆使して、
それに通訳が付かねば
分からないようなお話は、この日本では通用しません。
横文字を頻(しき)りに使う先生方もおられますね。
私は、当初から、日本で法を説くならば、
分かり易い日本の言葉で説くべき
だと思わせていただいております。
お釈迦様はインドの言葉で法をお説きになりました。
よその国の言葉は使っておられません。
イエス様はイスラエルの言葉で法を
お説きになったはずですし、
日本に出られた光の天使は、
日本語をもって法を説かれるはずですね。
難しい横文字をお使いにはなりません。
それは、難しい言葉をお使いになることによって、
いい格好をつけてみたり、
自分は知識が豊富だということを見せる為に、
いろいろな言葉を使われるのですけど、
そんなことは必要のないことです。