~ 恩師の「心行の解説」より ~
「また生老病死の苦しみを受け己の本性も忘れ去るものなり」
私達は肉体を戴きますと、生老病死の苦しみを受け、
自分自身の本性を忘れ去ってしまいます。
日々の生活を生き抜いていくことも大変です。年をとることも大変です。
姿が醜くなることを避けることはできませんし、病気にならないという保証は
誰一人戴いておりませんから何時病気にかかるかもしれません。というのは、
人間の肉体は四百四病の病の袋であるといわれていて、
その病が縁に触れていつ吹き出すかも分からないのです。
どれほど善いことをしようが、悪いことをしようが、大空の彼方に逃れても、
水の底に逃れても、山の奥の洞窟に逃れたとしても、
死から逃れるところはなく、死は必ず訪れます。
この世に生を戴きますと、必ず乗り越えなければならないのは死という現実です。
しかし、どうしてもそれに対する恐怖が伴うのですね。
ですから「死ぬのは怖い」とみなさんがおしゃいます。
この誰も避けるこことのできない死を、いかに迎えるかということですね。
それは常に自分の心を軽くすることです。
この現実世界は私たちの魂を修行させて戴くところの仮の宿であるということを
常に自覚することです。
~ 感謝・合掌 ~