笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
新アドレス→http://hana58.hatenablog.com/

笑いまみれにできること

2012年12月03日 | テレビ
iCarlyの話から始めます。

カーリーと言う名の
それはもう皆が愛してしまう
かわいくて面白い
ティーンの女の子が
ネット番組を通じてスターになっている
という設定で
シチュエーションコメディが展開します。
アメリカでの放送は
シーズン7で今期をもって最終回となったようですが、
日本ではEテレで土曜日に再放送をしています。
カーリーは全米でギャラの高い子役ベスト2(ウィキ情報)
のコメディアンヌです。
わたしのカーリー評は
オゲレツギャグでも
変顔でも
そもそも人間的な気品があるため
けっして下品にならない
賢くて、セクシー。
年若き才気あふれる女の子だ。

今週は
自分たちのネット番組に送られてきた
面白映像を見よう
という場面があり、
その映像が
ふたりのティーンの男の子が
医者と患者として手術をするんだけど、
サックリおなかを切って
血がシュンシュン噴き出して
とまらない
というコントだった。
その血の噴き出し方が
尋常じゃなかった。
あんだけ吹きだしゃ笑うわ。
と思った瞬間、
これ、
日本では
相当な尖がったコントとして
引く人や
いやむしろ好き!とかいう信者が表われるような
そんな賛否両論の題材だと感じた。
それをさらりと
アーリーティーン(たぶん15歳前後)の子が
キャッキャ演じる国って
なんかやっぱコメディの偏差値高いな
って
夕飯どきに静かに衝撃を受けた。

そのコント自体の善し悪しは、
わたしは日本の文化を生きるので
なんとも判別つけがたい。
正直グロイの苦手なので
好きではないけど。
カーリーも親友のサムも
ふたりの女の子が
大喜びしているの見ると
「冗談」
っていうものの線引きを考えさせられる。
このストーリーはつぎに
その映像を送ってくれた男の子ふたりと
仲良くなる。
ひとりが優等生で
もうひとりがぶっ飛んでいるこのコンビは
カーリーとサムのコンビ仲とそっくりで
次第に企画の「やりすぎ」と「堅すぎ」の対立になっていく。
たとえば
「おむつ履かせてトラの檻に入れてみよう」という過激すぎる企画をやりたいサムと
常識!と怒るカーリーのケンカ。

この国と
わたしたちの国ではなにか違うのだろう。
と今週は考えていた。

アメリカ批判
ってわりと主流だし
コメディは日本のほうが面白い
って
松ちゃんや
さんまさんなどの天才が言っているけど
わたしたち
つまり全体的な受け手のコメディ偏差値は
ほかの国より低いと感じる。
コメディ偏差値とは
面白いことを楽しむ理解できる受け手の能力の値だ。
(わたしが勝手に作りました)
国民が面白いかどうかという意味では
ありません。
圧倒的に他国に比べて劣っているのではないか
と思っている。
コメディアンの地位に関しても
前よりも上がっているとはいえ
ハリウッドスター並みのお給料もらっている人は
わずかだ。
それに尊敬度が違う。
面白いコメディアンは
国民的にスターである。
すごく尊敬される。

受け手の能力なんて重要か?
芸人さえ面白いことをしてくれればいいそれでいい?

わたしはそうは思わない。
笑うところを自分から探すくらいじゃないと
面白いことって見つけられない。
受動的受け手ではいつまでたっても
あの芸人つまんねー
なにかおもしろいことやれー
っていう身勝手な批判を目にすることになります。
理解できない
って言えばいいのに、
それを言えないしそれに気付かないくらい
偏差値が低いのです。

もう偏差値の低い世の中はうんざりです。

お笑い好き。
のなかにもそれを嘆いているひとは多い。
ただ
理解の足りないバカどもめ
という批判で終わっている事が多い。

じゃあ
我々お笑い好きにできることがあるとすれば
何だろうか。
と考えてみる。

他者理解
だと思う。
足りないのは。
他人を認める能力が足りない。
自分が好きではないことも認める
ってことが我々はうまくない。
同族意識が強い社会だからだと思うんだけど。
でもそれだと
コアなファンだけが好きであれば
それで良い。
ってことで終わってしまう気がします。

それでいいじゃん。
笑いの種類は千差万別。
わたしは自分の好きなものだけ知っているから
それでいいの。

って意見もあると思うけど、
そのうち自分の好きな笑いの種類さえも
不遇から救えなくなるかもしれない。

わたしは自分のために
偏差値をあげたいのです。
バカな意見も見たくないし、
自分の好きな笑いを見る機会を減らしたくない。

わたしにできるのは
自己主張と
他者理解のバランスを保つことだ。

好きなものは好きといい
もっとアグレッシブに知らないことを知ろうとし
分からないものはそう主張し、
それでも敬うこと。

そうやって草の根運動をして
少しずつ共感できる人を増やして
広めていくのだ。

テレビや雑誌、メディア関係の仕事をしていたら
もう少し何かできたかもね。

つまらない。
って言わないぞ。
…けっこう言っているけど
それはまあ、ごめん。
気をつける。

THE MANZAI2012の
ファイナリストと
組み合わせが決まりましたね。

芸人さんみんなが力を発揮できますように。
見ているみんなが楽しい時間を過ごせますように。

わたしは
あれが面白かった
これが面白かった
って、声高に言う。
(結局、いつもと変わらない)

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