笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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有吉弘行「オレは絶対性格悪くない! 」

2010年02月28日 | 
久々に芸人本を読みました。

自分のことを棚上げして恐縮ですが、

すげー病んでる

と思いました。
このひとは
ほんとうに人に心を開きたくないのね。
とヒシヒシ感じ、
きつかったです。
最後まで読むのが。

とくに前半です。
「いかに性格悪くないか」
という主旨のもと、
自分の半生を軽く振り返る内容です。

ひとに何か伝えたいとき
って、それがどんなに下手くそな表現であっても、
なにか伝わる
と思うのです。
言霊。
ってことかもしれませんが、
なにかしら、
核のぶぶんからのエネルギーが
こちらに届くと思います。

全体を通してそうですが、
とくに
自分の生い立ちや思想を語る場面において
有吉さんは
完全に魂をぬいているような気がしました。
ぜんぜん伝わらない。
自分のことを書いているようでいて、
どこか知らない他人のことを話しているような印象です。
客観的とは違います。
伝える意思がないので、実に言葉が空虚なのです。
これは
森三中の大島さんの著書で
自分がいかにブスで出世したいか
と書いている部分でも感じたことです。
ほんとうのことは
わからないけど、
うそ臭い
と思ったのです。
もちろん、わたしの主観であり、
しかも、ななめ見ですので、
信用できないものですけど。
大島さんはそれでも一生懸命書いている誠実さがあった。
有吉さんには、
たぶん、ない。

ただ、
この(巧い)タイトルで、
内容を考えたときに
ひとびとが求めるものが
そういった
生い立ち
とか、なんでしょ?
ってことで、書いたのだ
と妄想します。

途中から、
お悩み相談
のような内容になり、
そこは
確信をつくような、
いつもの活き活きとした毒が見られ、
息を吹き返すような感じがするのですが、
あとは、
ちょっと・・・
疲れます。

有吉さん
ってだけで
ハードルがあがっている分だけ
不利かもしれませんが、
う~ん、
有吉さんのことを知りたい
って思って読んだ読者を
うわべだけ信用させている感じが、
ちょっとスッキリしません。

なんなら、
「心開く気、ないです!」
と開きなってくれたほうが、
良かったのにな。
と思います。
もしくは、そういう内側を見せるの抜きの本にすれば。
他にも本が出ていますから、
これだけを槍玉にあげてはいけないのでしょうが。

性格悪くない
といっておいて、
実は
悪いじゃん
っていうツッコミ前提のもとの本。

という最初からの予想が当たってスッキリできるのであれば
あり
かもしれません。
ただ、こんなに字が少なくて
読みやすいはずだ
と思ったのに、
長く感じました。

有吉さんは
性格悪くないですよ。
ただ
病気かもしれませんね。心の。

今日は
批判ですまん。
有吉さんの才能は
心から尊敬してます。
本の中で
内村プロデュースが
なぜか超つまんない自分を使ってくれた
と書いてますけど、
あたしは
当時、すごく面白い
と思っていました。
出てきて当然だ。
と。
だから、有吉さんの本での発言は信用しません。
そういうふうに思わせたいのかもしれませんが、
だまされてたまるかい。

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