goo blog サービス終了のお知らせ 

二餅のスーパー・チラ裏日誌

Nimochi's curious weblog

バネットラルゴの4WD

2025-04-04 20:30:00 | 



 部屋掃除の時に、バネットラルゴ(2代目C22系)のカタログが出てきました。前期(4WD追補版)、後期型、最終型の3点です。



 大径タイアで車高が上がり、野性味あふれるスタイリングの前期型です。



 4WDは、オーソドックスなパートタイム4WD。ただし、当時のワンボックス4WDの多くがトランスファにロー・レインジの副変速機を設けていたのに対し、副変速機は備えません。切り替えも、ムードを損なうボタン切り替え式。スパルタンな5MTのみの設定のため、切り替えボタソはシフトレバの先端にあります。
 エンジンは、2000ガソリンと2000ディーゼルターボが選べますが、先述の通りスパルタンな5MTのみ。



 なお、前期型に限り、4WDでもデジパネが選べます!グランドサルーン4WDに標準装備。



 クライノメータは、オプションで用意されていたようです。



 こちら、前期型の野性味あふれるスタイリングから一転、スーパーパノラマルーフ、フォーグランプ内蔵のクリアータイプのフロントガーニッシュでグッとモダンになった後期型です。



 全然知らなかったんですが、バネットラルゴの後期型は、4WDシステムがパートタイム式から、ビスカスカップリング式4WD(ニッサンでの呼称はフルオート・フルタイム4WD)に変わってたんですね。
 フルタイムといってもセンターデフは備えていない、いわゆるスタンバイ式というやつです。理論上はフルタイム4WDに間違いはありませんが、センターデフで常時均等に駆動を配分しているわけではないので、あくまで前後輪での回転差が生じた時のみ、ビスカスが機械的に駆動力を無段階に分配します。なので、いわゆるニッサンのアテーサ(スカイラインGT-RのアテーサE-TSではない方)とは仕組みが違います(アテーサはセンターデフに、ビスカスカップリングのLSD(幻覚剤ではない)の組み合わせ)。でも、アテーサE-TSというか、のちのオールモード4X4に考え方は近いかもしれません(オールモード4X4は電子制御)。
 面白いことに、センターデフロックのようなボタンがあるようで、ビスカスを潰して強制4WDにもできるようです。そういう意味では、前期型のパートタイム4WDの上位互換とも言えますね。
 後期型より、4速オートマチック車が追加されました。さらに、エンジンも1800ガソリンターボが選べるようになりました。



 残念ながら、後期型ではデジパネが選べなくなりました。



 ウミボウズ登場!当時は結構、見かけました。このカラーリングの時はオーテックジャパン社の架装車で、持ち込み登録だったようです。



 最終型のウミボウズはカタログモデルとなったようで、別途型式を取得したようで、持ち込み登録ではなくなりました。



 ウミボウズのカタログモデル化に伴い、さらにハードなヤマアラシの登場です!もう、完全にスターワゴンを意識していますね。ウミボウズはよく見かけましたが、ヤマアラシは当時からレアだった記憶があります。グリルガードのパッドに印字された、オーテックジャパン社のSSマークが眩しい。

 後期型のビスカス4WDは面白いシステムだと思いますが、同じようなシャシ構成のキャラバンやホーミーは、ずっとパートタイム4WDのままでしたので、耐久性かコストに難があったのかもしれませんね。結局、現行型までキャラバンはずっとパートタイム4WDのままです。