ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

トールキンアンサンブルの感想総括?

2006年06月02日 | 指輪物語&トールキン
4枚組みCDも一応聴いたので、全曲聴いた上でのトールキンアンサンブルの感想の総括などを。(そんな偉そうなもんじゃないですが(汗))
トールキンアンサンブルの曲の中でどれが特に好きかというと、「べレンとルシアンの歌」「ニムロデルの歌」「ドゥリンの歌」あたりでしょうか。
うーん、皆長編物語詩・・・というか叙事詩っていうのかな。そんな曲ばかりですねー。
「べレンとルシアン」と「ニムロデル」は、淡々と同じメロディが続く繰り返しが静かに感情を揺さぶるというか・・・どちらもなんというか名曲ですねえ。とっても好きです。
淡々と続くという点では「エアレンディルの歌」もそうなんですが・・・あれは10分超がかなり辛いんですが(汗)
「ニムロデル」は「べレンとルシアン」に比べるとかなり素朴な感じですが、それでもじわじわと心に染みてきます。悲しい物語を明るく素朴なメロディで歌っているのがなんとも好きです。
「べレンとルシアン」は輝かしくもどこか悲しげなのがまたいいですね。どうも歌詞がよく聞き取れないので(汗)今度ちゃんと歌詞カード見ながら聴こうと思うのですが・・・
しかしCasper Reiff氏は一風変わった素敵なメロディを書くなあと思います。
「ドゥリンの歌」は逆に最初はアカペラのソロ、次にハープが入り、合唱になり、オーケストラになり・・・とモリアの栄光の歴史そのままに曲が発展して行き、最後には静かな鐘の音とアカペラの合唱で消えるように終わるというドラマチックな展開が素晴らしいです。特に最初と最後の静けさが好きですね。
トールキンアンサンブルのすごいところは、曲にするにはちょっと長すぎでは・・・という詩にもしっかり原作どおりの長さで曲をつけてるんですよね。他ではなかなかできないことだと思います。
叙事詩シリーズ?以外で大好きなのは、エントシリーズですね(笑)4枚組みだとエント関連の曲を続けて聞けるのが嬉しいです。
まあ、エントの曲が何曲も続くとちょっとまったりしすぎという気もしますが(汗)私は好きだから気になりません(笑)
エントシリーズでは、なんと言ってもクリストファー・リー様の木の鬚役での起用が良かったですね~。訥々と歌う「木の鬚の歌」は、途中から朗読になったりして、色々と反則技で泣かせてくれます。
名簿の歌も、木の鬚ののんびりしてちょっとテンポのズレているところ、暖かいところ、ユーモラスなところ、それでいてエントの深遠さを見事に表現してくれて、「そうそう、木の鬚ってこんな感じ!」と思ったものでした。なんか映画のエントがひどかったからなあ・・・(汗)さすが長年の原作ファンですね、リー様!
リー様演じる木の鬚聞いてみたいなあ・・・メリピピに優しいところとかの台詞なんかもぜひぜひ聞いてみたいものです。どこかでそういう機会ないものでしょうか。
エント女の詩も、静かで物悲しくて不思議なイメージで素敵な曲です。時々眠くなるけど(笑)この曲もちょっと泣けます。
そして、セオデンシリーズ?の曲もいいですね。教会音楽めいた不思議な合唱曲で・・・昨日も書きましたが、歌詞みながらもどこ歌ってるかさっぱりわからないんですが(汗)
全体的に、ソロヴォーカルも合唱も演奏も素晴らしくて、聴いていて幸せな気分にさせてくれますね。
ラジオドラマのサントラも好きだし、ドナルド・スワンの曲も好きだし、原作の詩に曲をつけた音楽って良いものですね。でも、映画やドラマでもない限り、なかなか詩に曲をつけるなんて形で音楽を発表する人たちはいないでしょうから、トールキンアンサンブルはやはり貴重だなあと思います。
ましてや全ての詩を、だなんて。(朗読で済ましている詩もありますが(汗))きっとこれから先他には出て来ないでしょうね、こういうことをする人たちは。
素晴らしい曲たちを生み出してくれたことに感謝しつつ、これからも大事に?聴いて行きたいと思います。
後は、やっぱり一度コンサート聴いてみたいなあ・・・いつか機会がありますように。難しいかなー(汗)
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