ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

Trails in concert

2012年03月19日 | ミュージカル・演劇
ボニー&クライドを見た時に藤岡正明さんやっぱりいいなあ・・・と思って、その時に入っていたチラシで見て勢いでチケット取ってしまいました(笑)
藤岡正明さんが出るというだけでなく、作品の説明を読んだら、何かのフェスティバルで音楽が準優勝したと書いてあって、曲が良さそうなら行ってもそんなにハズレないかなーと思ったのもありました。
あと、会場のSpace107って、いつも新宿行く度に「こんなところに劇場あるんだ」と思っていて気になっていて、中に入るいいチャンスだなと思って(笑)
今回はコンサート形式での上演ということですが、キャスト全員が手に台本?を持っての上演でした。ただし、同行の妹が確認したところ、本には何も書いてなかったそうで、演出の一環なんですね。時々本を見て読むようにしているのも演出なんですね。
主人公二人が、トレイルコースを歩き、色々な人と出会いながらお互いの気持ちのわだかまりに決着をつけて行く、という、ありがちそうな設定だけれど、自分の足で歩くという行為には説得力があるかな、と思いました。
離れていた幼馴染二人のわだかまりの原因が、過去に行きつもどりつしながら次第に明らかになって行きますが、「なんだ女だけが原因かよ・・・」とちょっとがっかりでしたね。ありがちすぎというか。
「失われた王国は彼女だった」ってのもちょっと残念・・・もうちょっと深い話になるかなと思っていたので。
でもまあそれ以外はなかなか良かったかなと思いました。
主人公二人と出会う3人の人たちの言葉がなかなか深かったりして面白かったです。だからこそ「それに癒されるべき辛い思い出」にもう一ひねり欲しかったかな・・・
音楽は素晴らしく、ところどころソンドハイムを思わせるような曲があると思えば、子どもが歌うような単純なメロディもあり、という感じでしたが、どれも良かったです。
特に、二幕冒頭の重唱が迫力でしたね。歌の上手いキャストが揃っていたのでなおさらでした。
藤岡正明さんはやっぱりいいなあと思いました。歌が上手いというだけでなく、なんか役者として好きだなあと。繊細な気持ちを見事に表現していて、元々シンガーだったはずなのにすっかり立派な役者になってしまったんですねえ。
あと小此木麻里さんがやっぱり上手いですね~。エキセントリックな女の子の役が上手いですねえ。さすが。
山崎直子さんが演じていた元ヒッピーの女性ハーレーも面白いキャラクターでしたね。ただ、もっと役相応に年配でもう少しインパクトのある俳優さんがやってたらもっと笑えたのかな、と思ってしまいましたけど・・・
しかし山崎直子さん、ラストで主人公どっちか(忘れた・・・)が、彼女が彼に話していたのと同じことを言った時(何て言っていたかは忘れているという・・・)、アンサンブルとしてではなくハーレーとして見ていて微笑んでいたのがなんかグッと来ましたね。
そんな訳で曲は良かったし、なかなか楽しめました。
いずれコンサート形式ではなく正式?な形での上演も目指しているようですが、キャスト次第ではまた行ってもいいかな~

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