ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

「ウィロー」と「指輪物語」

2004年07月12日 | 指輪物語&トールキン
昨日、ファンタジーは好きだけど実はあまり読んでいない、ということを書いたのですが、実は映画についても同じだったりします。
最初にめぐり合ったファンタジー映画は「ネバーエンディングストーリー」だったのかな。(監督ヴォルフンガング・ペーターゼンだったんですね~)
後に原作の「はてしない物語」を読んで、あの映画に対する評価も変わりましたが、でも今でもファンタジー初体験として思い出に残る映画です。
その後もファンタジー映画が公開されるとよく観に行きましたが、ハズすことが多くて、次第に足が遠のいてしまいましたね。最悪な思い出はトム・クルーズ主演、リドリー・スコット監督の「レジェンド-光と闇の伝説」でしたね。同時上映の「プロジェクトX~飛べバージル」がすごく良かったのが救いでした・・・
そんな中でわずかに気に入った作品に、「プリンセス・ブライド・ストーリー」と「ウィロー」があります。
どちらも、どことなく正統派ファンタジーを皮肉っている部分があって、そこが気に入ったのかもしれません。
特に「ウィロー」は、カッコ良くもなく、力もない小人が主人公だという斬新な設定にびっくりしたものでした。最後がウィローの「手品」で決着がつくあたりもとても気に入りました。
それから10年以上経って「指輪物語」を読んだ時、「『ウィロー』の元ネタはこれだったのか~」と思いました。後で聞いた話ですが、ジョージ・ルーカスは「指輪物語」を映画化しようとしていて、断念した末にあの「ウィロー」になったのだとか。
「指輪物語」を読んで私が一番感動したのは、やはり力もなく魔法が使えるわけでもない小さなホビットたちが世界を救った、という斬新な筋書きでした。
ところが、「指輪物語」が熱狂的に支持された結果生まれたファンタジーというジャンルには、エルフやドワーフ、魔法使い、剣で戦う戦士など、表面的な部分だけが模倣されて残ったようで、そのことが不思議でなりませんでした。私が真似するなら、まず「力のない主人公が大きな使命を成し遂げる」という点なのになあ、と。
だから、「ウィロー」が小人の主人公という点で「指輪物語」を模倣しているのだとわかったことは、とても嬉しいことでした。
さて、その「元ネタ」が映画化されたPJ映画ですが、まあ基本的に好きなんですけど、時々疑問を感じる部分はあります。
そしてふと思うのですが、もしかして、「ウィロー」の方が、ある意味では「指輪物語」の精神を正しく受け継いでいるのかもなあ、と。
若くて見目麗しいイライジャ・ウッドをフロドに据えたPJ映画より、それまではスタントでしか出番がなかった、本当に身長が低い役者を使って小人を表現した「ウィロー」の方が、ホビットが主人公であるという精神?をより正しく受け継いでいるのではないかと思ってしまうのです。
三部作全て通して観て、やはりフロド・サム・ゴラムルートに一番問題があるなあ、としみじみ感じてしまうので余計にそんな思いが強くなってしまう今日この頃・・・
もしジョージ・ルーカスが「指輪」の映画化を実現していたら、どんな映画だったんだろうなあ、なんてことも考えてしまいます。
まあ、ジョージ・ルーカスの映画は個人的には手放しで絶賛できるわけでもないので、微妙ですけど・・・。
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