ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

さよなら、メイちゃん その2

2010年07月19日 | ペット
すっかり間が空いてしまいましたが、書きかけだったメイちゃんの追悼文の続きです。
なんかかわいい写真がないんだよなー。なんて目つきが悪い・・・

メイが家に来たのは17年半前の冬でした。10月15日生まれなので、12月くらいだったかなー。もうあんまり覚えてない・・・
前に飼っていた猫が逝ったのが8月末だったのですが、4ヶ月も経ってたかなあ。
グレータビーのアメショーに憧れがあったので、母親がグレータビーのアメショーの血統書付きのミックスの子をもらってきました。(妹が)グレーのトラ猫ですね。
でも、グレーの猫って、くちびるとか肉球が黒いんですね・・・肉球はピンクがいいよな・・・それに黒い肉球ってなんか固いような気が・・・
まあ、それ以前に肉球ほとんど触らせてくれなかったんですが・・・

当時家には犬のグラがいたのですが、しばらく一人っ子状態を満喫していたところにやってきた子猫の存在にかなりショックを受けて、すっかりいじけていたのがかわいそうでしたね・・・

さてこの子猫ちゃん、やって来たのはいいのですが、なんと全然人間になつかなかったのでした・・・
触ると噛み付くわ、爪出したままでひっかかれるわ・・・もちろん抱っこなんてもっての他で、肉球触らせてもくれませんでした。
冬の寒い時期なのに、膝に乗っても来ない・・・膝に乗るようになるまでに数年かかりましたね・・・
というわけで一番かわいい子猫の時代にほとんど触れないという残念な状態でした。
今思うと、意志の疎通も全くできてなかったですね。怒られても全然わからないというか。ウサギかハムスターのような反応だったかも・・・
そんな中、寒い日には人間には近寄りもせず、犬のグラにくっついて寝てましたね。グラには嫌われているのも知らずに・・・というか気にせずに(汗)
グラは子猫のこと本当は大嫌いなのに、自分より小さい生き物をいじめたりしなかったんですよねー。優しい子でした。で、気がつくと、大きな毛布の真ん中に子猫がちんまりと円くなっていて、毛布のはしっこでグラが大きな体をまるめて狭そうに寝ていたりして・・・不憫(汗)
そのうちに、頭だけは触らせてくれるようになったのですが(掻いてもらうと気持ちいいことがわかったらしい)、首から下をちょっとでも触るとかぷっと来る・・・
全身触らせてくれるようになったのは本当に晩年でしたねー。しかも肉球は最後まで触らせてくれなかった・・・寝たきりになった頃には触れなくもなかったんですが、嫌がるからかわいそうで触りませんでした。(妹は亡くなってから触りまくったと言っていた・・・その手があったかー)
全身触れるようになってからでも、気持ち良さそうに撫でられていても、「もういい」と思った瞬間に噛み付くので、気が抜けませんでしたねー。
ブラシも大嫌いなので常に毛だらけ・・・
爪もなかなか引っ込められなかったですねー。完全に爪を引っ込めて猫パンチとかするようになったのも晩年でしたね。常にちょっと爪が出ていたという・・・今思えば、やっぱり人間を完全に信用しきれていなかったのかな・・・

あまりに凶暴なので風呂に入れられず、結局17年間一度もお風呂に入りませんでした・・・(汗)
外に出ないのでそんなには汚れないけど、それでもなんとなーく汚くはなるんですよね。あんまりひどくなると、ドライ用シャンプーのスプレーをかけて布で拭いてましたが。
ノミは外に出さずに薬を飲ませてたら、全くいなくなりました。ノミって絶滅させられるんだ、とびっくりしましたねー。ノミがいないから体もあまりかいてませんでしたね。

そんなこんなで人になつかないかわいくない子猫時代だったのですが、その後避妊手術をしてから激太り状態に。あれよあれよと体重は最高で8.2Kgに。10Kg超のでぶ猫もいますから、8Kgくらいたいしたことないと思われるでしょうが、元がかなり小さいメス猫ですからねー。かなりのものでしたよ。横になるとまん円なクッションみたいになってたし・・・
重くて抱っこしても1分と持たないし、膝に乗られた日には足しびれるし・・・(笑)
人間の赤ちゃんなら8Kgの子を抱っこって可能なんですが、やっぱり猫は人間がだっこするように出来てませんからねえ。なんだかんだと8Kgを片腕で持たないといけないんですよね・・・あれはキツかった。抱っこ嫌いな子で何よりでしたよ・・・
膝に乗る時も、私の場合、膝に前足だけ置いて「どうしようかなー」と考えられるんですが、これが小さい足の2点に体重が集中して痛い! 「どっちにするか早く決めんかい!」という感じでした・・・(そして乗らないことが多かった・・・(笑))
そして、ここまで重くなると、猫なのに高いところに登れなくなるんですねえ。テーブルはおろか、椅子にも登れませんでした。座卓とかソファの一番低いところにはなんとか・・・でもそれも、おしり振りながらかなり狙いを定めてからえいやっという感じでした。しかも時々失敗してたり、「今日はやめとくか」とやめたり・・・(汗)
猫のくせにテーブルの上に置いておけば安全、というのは楽っちゃあ楽でしたけど(笑)
太らせないためにダイエット用のドライフードしか与えなかったんですが、それをまた飽きずにどんどん食べるので、どんどん体重は増え続けていたという・・・
人になれないくせに他所の人には興味津々で、宅配便の人とか来ると絶対に覗きに行っていたのですが、いつも「うわあ、猫か」とびっくりされていたそうです(汗)
こんなに太ってるから長生きはしないよね、と言っていたのですが、結局17歳まで生きましたからね。ドライフードばっかり食べてたからかも? 歯も歯槽膿漏とか全然なくて、最後まできれいでした。(亡くなる前って、衰弱するからか、歯槽膿漏もひどくなっちゃうんですけどね)

このままどんどん太るのか・・・と思われた10歳の夏、突然何も食べなくなりました。
獣医さんに連れて行っても原因はよくわからず・・・とりあえず抗生物質を打ってもらったのですが、それが効いたのかよくわかりませんが、その後カツオの焼いたのとか高級品を与えてみたら、少しずつ食べるようになって、復活しました。絶対ダメだと思ったのに・・・そして7年生きたという(汗)
でもそれを境に食べる量が減って、体重もどんどん減っていきました。最終的に亡くなった時は2kgになってました。まあ3週間の絶食の後でしたけど・・・

で、体重が減りだしたら、自分でも体が軽くなったのがわかるのか、だんだん高いところに登れるようになって来ました。不思議なものですね。自分で「今日はいけそう」とかわかるのかな。
でも筋力があまりないからか、もうテーブルに直接乗ったりとかできませんでしたが。でも、だんだん色んな経路を使ってなんとかテーブルの上に達するようになりましたが・・・
それでも、普通の猫に比べたら行動範囲も狭いし、かなり手がかからなかったですね。
おっとりしていて、盗み食いとかしなかったですしねー。与えられたものしか食べないという。「食べ物くれー」とは要求するんですけど。
以前人間にはちょっと生臭い刺身をちぎって少しずつ与えてたら、刺身持ってるほうの手じゃなくて、刺身ちぎってる方の手をちょんちょんとつついて「早くくれー」と要求してましたからね・・・
テーブルの上にうっかり焼き魚を置いたまま目を離してたら、焼き魚を舐めていたという・・・(汗)ちぎってもらわないと食べれないんですよね。前の猫なんか、一度パックに入ったさんまを骨も残さずに丸ごと食べちゃったことありましたけどねえ。この子は野良猫としては絶対生きていけないなーと思ったものです。
そう言えば、実家が立て替える前は障子があったのですが、メイは一度も障子を破きませんでした。どうも障子が破けるものだと知らないままだったのではないかと・・・(汗)前の猫なんか、怒られると腹いせに障子破いたりしてましたけどねえ。

何年かするうちに人にも少しずつ慣れて来て、冬には膝に乗ったりもするようになりましたが、既にかなり大きくなっていたので膝に乗り切らず、ちょっと乗っては自ら降りて行ってましたね。
やはりいつも家にいる母が一番好きで、昼間は母にくっついて歩いていたようです。(昼寝してない時は)洗濯物を干しに行くと一緒に二階までついて行って、母が洗濯物を干し終わると、洗濯かごに入って下まで下ろしてもらうのが好きだったそうです。晩年はあまり二階に上がることがなくなったのでいつの間にかやらなくなったそうですが。
抱っこは最後まで嫌いでしたが、無理やり少しずつ抱っこしてたら(獲れたての魚のようにびちびち暴れるのを無理やり捕まえて(笑))そのうちに最初は我慢するようになりました。少し我慢したら下ろしてくれるものだとわかったようで。でも長くなると暴れてましたけどね・・・(笑)
まあ基本的にあんまり触って欲しくない子だったんですが、慣れてくるにつれて変なところが寂しがりでしたね。誰もいない部屋よりは誰かがいる部屋に一緒にいたがるという。リビングに誰もいなくて、他の部屋で話し声がしてると、「入れて」と扉をガリガリやってましたねー。
ピアノが置いてある部屋は立ち入り禁止だったのですが、母がピアノを弾いている時は待たないとダメ、とわかっていて、扉の前でずーっと待ってました。(時々飽きてリビングに戻って寝てたけど(笑))
私と妹が話しこんでいると、二人の間あたりに座ってみたりして。一緒に参加してるつもりだったのかな(笑)
リビングでも、高いところに登れるようになると、なるべく高くて部屋の中央の、家族全員が見えるところに陣取るのがすきでした。私たちは「見張ってる」と言ってましたが(笑)ソファーの背もたれが定位置でしたね。(エアコンの風が一番当たるところでもありましたが・・・(笑))
雷が鳴っても地震が来ても、人間が慌ててないと自分も慌てずにのんびり構えてました。野性の本能がほぼないなーと思いましたね(汗)
年取って来ると、背もたれの上で箱座りして起きているつもりでもいつのまにか寝てしまって、頭が下がって下についてたりしました。

こんな感じで(笑)頭をまっすぐ下げてる時もあって、そっちの方がおかしかったんだけど、上手く撮れませんでした。気がついて「はっ寝てた」と済ました顔しておきてしまうので・・・(でもすぐまた寝てましたが(笑))

私が実家に行くと、気が向くとお出迎えしてくれましたが、そうじゃない時は自分の場所に陣取ったまま、じーっと私のこと観てるんですよね。
で、ちょっと寄って行ってなでてやると、気が済んでそっぽ向くという。
もしかして「来たんならなでていかんかい」ということだったんですかね。こっちに言わせれば「なでて欲しかったら自分でこんかい」なんですけど・・・でもついなでてやってしまってましたが(笑)
でもやっぱり私は一緒に住んでないのでやや部外者で、母と妹になついてましたね。(それでも父よりは私の方がまだなつかれてましたけど)
特に母になついていたので、母が旅行中には食は細くなるし便秘になるし・・・と様子がおかしくなってました。
一度母が朝からでかけていて妹も旅行に行っていた時、様子を観に寄ったら、私のこと無視してずーっと母か妹が帰ってくるのを待ってました。彼女にとっては母も妹もいないというのはかなりの異常事態だったんでしょうね・・・

いつの頃からか、寝ていて目が覚めると「なでて」とばかりにじーっと近くの人を観るようにも。起きぬけのマッサージをしてもらうのが好きでした(笑)
あと、起きたばかりのねぼけている時に名前を呼ぶと、なぜか走って寄って来るんですね。エサもらえると思うのか・・・。時々途中で目が醒めて「はっわたしったら何を」と気がついて立ち止まることもありましたが(笑)

あと、風呂場で水を飲むのがすきでしたねー。なぜか普通に水入れに入ってない水が好きでしたね。流し台に上れた頃は流しの水も好きで、洗い物溜めておけなくて大変だったそうです。花瓶の水を飲もうとして倒していたことも何度か・・・
人が飲んでる水とか牛乳も欲しがりましたね。一度面白がってペットボトルのふたにちょっと入れて飲ませてやったらやみつきになって、私が水飲んでると飛んで来ていた時期もありました。

最初人になついてなかったのを幸い、夜はリビングに閉じ込めていたのですが、特に猫用ベッドを用意しなくて、好きなところに寝てました。
そうしたら、ソファーの上で寝るようになり・・・
でも、メイが寝た後ってなんとなーく薄汚れて汚くなるので(何しろ風呂に入ってないし)、専用にタオルや毛布を置くのですが、それが汚いので人間が座れず・・・なんか猫用ベッド買った方が安上がりだったような(汗)

そんなこんなで、最初は人になつかないかわいくない子猫でしたが、いつのまにか人間を信頼してくれるようになり、家族の一員になってました。私も、実家に行くとまずメイの姿を捜してましたが、母も妹も家に帰るとまずメイの姿を捜したそうです。
具合が悪くなってからはすごく寂しがりになり、何かとなでて欲しがるようになりました。その1にも書きましたが、病気が苦しくて助けて欲しかったのかもしれません。起き上がれなくなっても、頭だけ起こして必死に「見張ろう」としてましたね。
あんなに人間を信用してなかった子が、最後にはそこまで人間を信頼してくれるようになったのは、嬉しいことでした。

ようやく猫がいない家にも慣れてきましたが、まだ時々カーテンのふくらみを見ては「メイが入っているんじゃないか」と思ったりしてしまいます。
今実家のテーブルには箱根のガラスの森美術館で買ってきたヴェネチアングラスが置いてあるのですが・・・猫がいたらとてもそんなところに置いておけないですね(汗)
長々と書きましたが、17年半の思い出をまとめて書いておきたいと思ったので・・・お付き合いくださった方、ありがとうございました。

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