ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

マージナル 都市編(ネタバレ)

2008年09月26日 | ミュージカル・演劇
砂漠編に続いて見て来ました。
ダブルキャストは砂漠編とは違うキャストでした。エドモスがアシジンと同じ人になるので、なんか変な感じでしたが・・・カッコイイので「無骨な野獣」という感じには全く見えなかったのがちょっとどうかなと思いましたが。
あ、笠原さんのグリンジャはカツラ被ってなかった! カツラなしでもいいんだ・・・曽世さんなんであんなカツラ被ってんだろ・・・(汗)
砂漠編はなんとなくあらすじめいているような気がして特に感動するとかはなかったんですが、都市編は結構良かったです。センザイ・マスターの同じ台詞に、砂漠編では何とも思わなかったのに今回はちょっとうるっと来たりして・・・
好みは人によるかもしれませんが、私は原作でもこの都市編に出てくるエピソードが好きだったんですよね。男だけの世界がなぜできたのか、の原因の話が明かされていくあたりの方が、キラたちのメインストーリーよりも面白かったりして。
今回も、話は知ってるのに、この世界の謎が解かれている過程をちょっとワクワクしながら観てしまいました。
キラたちの話がメインストーリーにはなっていると思うのですが、実は都市編で描かれているエピソードの方が話の核心に触れているのではないかと思いました。分けて上演されたために気づいた部分もあるのですが。
男だけの世界ができた理由、キラを生み出す原因になったイワンの心の傷、メイヤードの悲しい運命、激動の運命の中でも真実を知りたいと言う気持ちに素直に従ったミカル・・・私にはこちらの話が本当の核ではないかと思えました。
まあ、キラたちのエピソードが、砂漠編でも駆け足だったのにさらに省略されてましたから、都市編だけ見たら訳わからなかったでしょうが・・・
最初は砂漠編と全く同じ展開なんですが、途中からセットの上の狭いスペースとメインの舞台の中央の位置が砂漠メンバー、センターのメンバーで逆転し、だんだん初めて観る場面が出てくるのも面白かったです。
石飛さんのイワンが良かったなあ。原作ではちょっとイッちゃってて怖い感じがしたイワンですが、石飛さんが演じているのを見たら、とても悲しくてかわいそうに思えました。イワンの恐怖がキラを生み出したというあたりに説得力があったかなと思います。
アーリンの出番は砂漠編とほとんど変わらなくて残念・・・センザイ・マスターの出番も考えてみたらほとんど全く砂漠編と同じだったな・・・
ミカルの三上俊さんがとっても良かったです。
メイヤードはもっと上の世代の人?にやって欲しかったと思ってましたが、かなりの熱演だったのでまあいいや・・・
山崎康一さんのゴーは、見るほどに原作そのままに見えてきて、良かったです。
そんなこんなで結構感情移入してみることができたのか、ラストは結構感動してました。
原作でも一番好きなシーンだった、ローニが地球を見るシーン、特に「ミカルが見たら何て言うだろう」というあたりではほろっと来かけました。泣きはしませんでしたけど。
砂漠編と同じセンザイ・マスターの台詞にもじわっと来ましたし、砂漠編では何とも思わなかった、キラがグリンジャとアシジンのところに現れる場面も、それなりに感動的に思えました。
とにかく、観終わった後に素直に「面白かった」と思えましたね、今回は。
そういやエメラダの衣装がひどかったな・・・なんであんな派手な色に・・・ナースタースの衣装もちょっと・・・でしたけどね。
端役ですが、曽世さんのポール(ミカルが好きなセンター職員)がちょっとかわいかったです(笑)

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