ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

多摩映画祭 LotR三部作連続上映

2005年11月26日 | 指輪物語&トールキン
昨日はパルテノン多摩の連続上映に行ってまいりました~。
夕方用事があるMさんがTTTまでお付き合い下さいました。お忙しいのにありがとうございました~!
なぜか開始時間を勘違いしていてMさんに指摘していただいて何とか間に合うというていたらくでしたが・・・(汗)
1400人収容の大ホールで、しかも平日の上映ということで、客の入りはそこそこ、という感じでしたが、平日であれだけ入れば上等ではないですかねえ。
面白かったのは、3作全部ではなく、FotRとTTTだけ、TTTとRotKだけ、という人が結構いたことですね。

普段は演劇やコンサートに使われるホールということで、音響は期待していなかったのですが、(以前一度だけテープ演奏のミュージカルを見たことがありましたが)意外や意外、音響がとても良かったです! スピーカーの位置がサラウンドだったりはさすがにしませんでしたが、オーケストラの演奏もやったりするくらいで音響がいいのか(そんなに響く感じではなかったですけど)、それともとてもいいスピーカーを使っているのか、でしょうか。
マゴットさんのトウモロコシ畑で小鳥の声が聞こえたりとか、カラズラスでボロミアが指輪を拾った時に鎖がぶつかる音が聞こえたりとか、結構いい音響のシネコンじゃないと聞こえないような音が聞こえたのでびっくりでした。
音楽も、低音がよく聞こえる感じでした。コントラバスなんかも響いてましたが、特に打楽器がよく聞こえる印象でした。
TTT冒頭のゴラムが走っていく場面なんか、バウラン(アイリッシュフレームドラム)がよく聞こえて、なかなかカッコよかったです。
ただし、打楽器の音が響きすぎてぼわんぼわんになってしまったところも。
「黒門開く」では、ティンパニがティンホイッスルのバックで刻んでいるところが、ぼわんぼわんに響いてしまって、「テンポ合ってないよ・・・」という感じになってしまって、気持ち悪かったです。残念・・・
最後の緑竜館のところのフィドルのバックのバウランも、ぼわんぼわんでよく聞こえませんでした。あれ、もしかしてRotKの時の音の調整が悪かったとか・・・?(汗)
でも合唱は特に大迫力では聞こえてこなかったので、もしかしたら単に低音が響くスピーカーだったのかもしれませんね~。

昼間の連続上映は、昨年夏のお台場以来2回目なんですが、今回今までの連続上映で一番体力的に無事でした。お尻痛かったり膝が痛かったりとかはあったんですが(座席が映画用のゆったりしたのではないですからね~)、終わった後に初めてフラフラになってなかったんですよ(笑)
お台場の時は夏だったのもあるかもしれないんですが、考えてみたらお台場ではFotR、TTTがSEEでRotKが劇場版という、実は休憩までの時間が最も長いパターンだったんですよね。3時間23分+3時間45分+3時間24分で・・・
対する今回の多摩は、FotR、TTTが劇場版でRotKはSEEということで、3時間+3時間+2時間+2時間で、休憩までの時間は実は一番短いパターンだったのでした。
TTT後半でちょっと意識が朦朧としたんですが(笑)そのおかげかRotKはばっちり起きてられましたし。
というわけで、今までで一番、「3作続けてみた」という印象になったような気がします。

実は行きのモノレールの中で原作5回目読書が終了して、結構原作モードになっていたので、さぞかし批判的に見てしまうのでは、と思っていたのですが、意外なくらい映画モードで見ることが出来ました。
多分、気に入らないシーンについての不満がもう出尽くしてるんでしょうね~(笑)今更改めて腹が立つこともなく、気に入らないシーンは適当に意識を飛ばしながらスルーして(他のこと考えたり(笑))、良いシーンだけに集中して観ることができました。
RotK SEEも、今までで一番素直に見られたかもしれません。いらないシーンも多いけど、「カットはやむを得ないけれど結構いいシーン」もいくつもあったんですよね、ということを素直に見られました。むしろ、追加シーンがあった方が良いなあ、なんて思うところもあったりして。
そんなこんなのせいか、今までで初めて、FotRよりRotKの方が感動できるかも、なんて思いました。
もちろん作品としての出来はFotRの方が良いのですが、FotRではまだ仲間たちの絆は始まったばかり、という感じがしました。それぞれが苦難を乗り越えて、RotKでの仲間たちの絆は、FotRよりもはるかに強くなっている、と思えたんです。
よそよそしかったレゴラスとギムリ、そしてアラゴルンとの友情、もともと仲間だったメリーとピピン、フロドとサムだって、それまでと比べ物にならないくらい深い絆で結ばれるようになったんだ、ということが素直に感じられました。
最後の方、緑竜館に座る4人の表情に、なんだかとても説得力を感じたりして。
まあ、RotKを見る前に、「友情はいいな、って話なんですよね、映画は」なんて話していたのですが、ある意味やっぱりそうなんだなあと再確認した気がします。
原作の深みと比べてしまうとやはりそれは違うでしょう、ということになりますが、なんだか今回は素直に「ああ、こういう話にしたんだなあ」と見られた気がしました。
メリーとピピンの成長も、続けて見ると面白いなあと思いました。TTTがSEEだったらもっと面白かったのだと思うのですが。
やっぱりメリピピはいいよな、とくにメリー、と再確認したというか、初心に還ったというか(笑)そんな心境になりましたよ。

で、各作品の印象です。
FotRは、やっぱりSEEがいいなあ~と思いました。フロドとサムが初めて二人だけで歩き出す場面、サントラもいいのでじわっと来たのですが、あの後にエルフたちを見る場面が続くともっとじーんとするんですけどねえ。
今回はあと泣けたのは、ガンダルフが落ちた後、音楽に弦楽器が加わって、アラゴルンが皆に「立て」というところですね。特にサムに「Sam, on your feet」と言って立たせるところが好きです。メリーとピピンの泣き顔も、呆然とするレゴラスも、優しいボロミアも、いいですよねえ。
といいつつ今回はボロミアではそんなに泣けず(汗)「一行の離散」の音楽が始まったところでサントラ条件反射でちょっとうるっと(笑)
そして、フロドとサムの場面が終わったところで、ボロミアの遺体と共に音楽が静かなホルンの低い音に変わったのにつられてまた涙(笑)いやでも、あの静かなホルンの和音が、ボロミアの葬送を思わせていいですよねえ・・・
フロドとサムが行ってしまったことに心を痛めているのに、わざと憎まれ口を叩く優しいギムリもいいし。ギムリはいいですよねえ。
最後3人で走っていくところもなんだか素直に泣けました。あ、字幕は見ないようにしてましたので・・・(笑)
最後にはTTTの予告があって、あれ見るとちょっと特した気になりますね(笑)

TTTは、シンフォニーに聴きなれていたのか、最初の音楽がゆっくりだなあとか思いました。
ローハンのテーマを聴くのが久々な気がして、ローハンのテーマが出てくるたびに感動してましたね(笑)
やっぱりエオウィンはいいよなあと思いますね。グリマもいいですね。原作よりいいと断言できる唯一のキャラクターかも。
そうそう、エオウィンの衣装、アンケート作るにあたって確認してなくて、こっそり確認してましたが、もしかして初登場の黒っぽいドレスとセオドレドの葬儀のドレスって同じかも疑惑発生・・・(汗)
TTTも前半はいいんですよね。そして良くなくなる後半あたりから意識を失い出したので、全体的に良い印象だったような・・・(笑)
劇場版TTTのクールなファラミアやっぱりカッコイイなあと思ったりも。
一番泣けたのは、これもサントラ条件反射なのですが(笑)飛蔭登場~白の乗り手のテーマ、のあたりの音楽は感動的ですよねえ。
SEEだとこの後に木の鬚のエント女の詩が出て来て、アラゴルンとガンダルフの台詞が入って・・・と結構好きな流れなんだよな、なんて思いました。うーん、TTT SEEもいいかも・・・。

RotKは、TTTで睡眠を取ったせいか(笑)めずらしく全編しっかりと起きてられました。
まずはアラゴルンとメリーの追加シーンで涙。アラゴルンの優しさにほろっとしますね。アラゴルンがメリーの背中をなでてあげてるのに気がついたりもしたので。
SEEだと、アラゴルンのメリーやエオウィンに対する優しさが見られるので、アラゴルンのイメージアップなんですよね(笑)連続上映でFotRの記憶も残ってるし(笑)
あとは、馬鍬谷のセオデンとエオウィンのシーンで久々に泣けました。いつもだとエオウィンに感情移入して泣くのですが、今回はセオデンの表情にも来ました。セオデンの決意と覚悟、そしてエオウィンへの優しさが素直に沁みましたね。
その余波でか、エオウィンがメリーを攫っていく(笑)場面も久々にちょっとうるっと来ました。
ファラミアとピピンの追加シーンも良かったし、その後、歌った後にデネソールを見て悲しみを見せるピピンにもなんだか珍しくじーんと来ました。ピピンの優しさがより感じられるから、やっぱりこの追加シーンあった方がいいかも。
PJはファラミアに対する哀れみ、というつもりだけかもしれないけれど、個人的にはピピンはデネソールのことにも心を痛めているはずだと信じています。ガンダルフが酷い分も(笑)
ピピンとの対比という意味でも、メリーとエオウィンの追加シーンも良かったですね。メリーの優しさを感じて。このあたり、FotRからの二人の成長を感じられるので、追加シーンあってもいいのではと思いました。
フロド・サム・ゴラムルートはかなり厳しいので意識飛ばしてましたが(笑)フロドとサムだけになると、まあまあいいかな、と思えました、今回は。
サムが鍋を棄てるシーンも、なんだかサムの悲しみが感じられるように思えたし、眠るフロドの横でエアレンディルを見るサム、「黒門開く」でフロドに語りかけるサムには、原作と違うけれど、過酷な状況で頑張っている姿が素直に見られました。
そう、サムが目立つのはフロドがボロボロになってからで良かったんですよねえ・・・(汗)
そのまま終盤は特に泣かなかったのですが、灰色港でガンダルフの優しい顔と「Farewell, my brave hobbits」を聴いたらぶわーっと出て来てしまいました(笑)
ちょうど原作で読んだばかりで、原作ではガンダルフの様子とか描写されていないんですよね。映画ではそこを補ってくれてたんだよなあと改めて思いました。
そのまま、ホビットたちの別れに涙して、フロドの笑顔にも涙して、サムの帰還でも久々に泣きました。あそこはロージーを見てると泣けたりするんですよね。ロージーが優しくて・・・

というわけでとんでも長くなってしまいましたが(汗)連続上映でこんなことを思いました。
ちょっと気がついたツッコミどころもあるのですが、またの機会にでも・・・
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