ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ダークシャドウ

2012年08月13日 | 映画
ティム・バートン作品なんで一応見に行って観ました。評判悪かったですが、なるほどあんまり面白くなかったですね・・・
ただ、さすが美術は綺麗でした。アメリカの昔の港町っぽい風景とか、屋敷の雰囲気とか、70年代っぽい感じとか、美術だけでも見ていて楽しめました。
・・・といいつつ、それだけではカバーできなかったかな・・・(汗)
エヴァ・グリーンが綺麗&迫力でしたねー。彼女が一番の見所だったかも。
しかし彼女のどこがいけないのかさっぱりわからなかったんですが・・・別に魔女でも良くない?
彼女も健気だよなあ。あれだけ力があるのに、あの小さい港町をずーっと支配することで満足していてしかも飽きないんだから・・・(それが長生きの秘訣か?)
コリンズ家の生意気な娘、どこかで見たことあるよなー誰だっけーとずっと思っていて、半分くらいでようやく「ヒューゴ」に出てた子だと気がついた・・・(汗)
デヴィッド役の子もどこかで観た気がするなあと思ったけど、気のせいのようで・・・
とまあそんなくらいしか感想でないかなあ・・・

てな訳で今年見た映画の順位。
1.オレンジと太陽 / 2.ヒューゴの不思議な発明 / 3.ものすごくうるさくて、ありえないほど近い / 4.日本列島いきものたちの物語 / 5.ヒミズ / 6.テルマエ・ロマエ / 7.僕達急行~A列車で行こう / 8.善き人 / 9.レンタネコ / 10.ダークシャドウ

そして今年観に行く予定の映画
鑑賞済「スープ~生まれかわりの物語」
公開中「桐島、部活やめるってよ」
9月1日公開「コロンビアーナ」
9月8日公開「ソルジャーズアイランド」
9月14日公開「白雪姫と鏡の女王」
9月22日公開「王様とボク」
10月27日公開「009 RE:CYBORG」「危険なメソッド」「高地戦」
11月2日公開「のぼうの城」
11月10日公開「悪の教典」
12月14日公開「ホビット 思いがけない冒険」
12月15日公開「フランケンウィニー」
12月28日公開「レ・ミゼラブル」
公開時期未定「ザ・ウーマン・イン・ブラック」
祝ソルジャーズアイランド公開! しかし10/27公開三本って・・・
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負傷者16人(ネタバレ)

2012年08月13日 | ミュージカル・演劇
井上芳雄さん主演のストレートプレイ・・・というだけではそうそう観に行かないのですが、面白そうな予感がして観に行きました。題材も興味がある感じだったし・・・
パレスチナ出身の青年とユダヤ人の物語、というとありがちというか嘘くさい和解の物語になりがちかなと思ったのですが、さすがブロードウェイで評価が高かったというだけあって、よくできた話だなと思いました。
上手いな、と思ったのは、ユダヤ人であるハンスが、ユダヤ人であることを捨てようとしていて、信仰も持っていない、という点でした。お互いに信仰が固ければなかなか解りあうのは難しいですよね・・・一方のマフムードも、民族の誇りは持っているものの、彼の怒りは信仰に拠るものというよりは、家族の幸せを奪われたことに対して、という感じだったので、説得力はあったかなと思いました。
メチャクチャ態度の悪いマフムードを、なぜか修行僧のように受け入れるハンス。博愛主義者なのかと思えば、他の場所の悲劇に対しては「聞きたくない」という不可解な態度を見せる、その理由が後で明かされると、なるほど、と思わせました。
ユダヤ人と来ればやはりホロコーストの話を絡ませたくなると思いますが、そのあたりも上手く絡めていたと思います。
ホロコーストで被害者だったユダヤ人が、立場が変わればパレスチナ人に対して加害者になっているという、皮肉な事実を出すことで、誰もが立場が違えば被害者にも加害者にもなり得るという、普遍的な事実を表していると思いました。
時がたち、一見赦し合って仲良くやっているかのように見えた二人が、実はお互いに民族の違いによるわだかまりを抱えていたことが終盤噴出しますが、最後にそれを超えて人間同士としてお互いを信頼し愛していたことに気付くのは感動的でした・・・それが最後になってしまうのが切なくも悲しかったですが。
マフムードの選択は、見ていて自分があの立場だったらやはりああするしかなかったな、と思うものでしたが・・・結局のところ、過去に犯した罪を消して幸せになることはできない、ということだったのでしょうか。
井上芳雄さんのマフムードは、最初の頃の自暴自棄で自意識過剰で態度の悪い若者よりも、数年経ってある程度素直になった頃の方が似合ってましたね。まあ、もともと育ちが良いので、本来はこういう性格だったんだ、と思えば・・・
そして、あんまり顔が濃くないのでアラブ人役どうなんだろうと(汗)升毅さんの方が顔濃かったんですけど(汗)まあ日本の演劇で外国人やる場合は仕方ないですけどね・・・
そんな訳で、なかなか良い作品を見たなあという感じでした。
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