ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

流星ワゴン(ネタバレ)

2012年01月08日 | ミュージカル・演劇
重松清さんの小説をキャラメルボックスが舞台化したのを観てきました。
原作は大分前に読んだことがあって、面白かった(という内容ではないけど・・・)し、泣いちゃったりもしたんですが、重松清さんにしては「甘い」話だなあという印象でした。何がってワゴンに乗ってた橋本親子が、だったんですが。ワゴンに乗ってるのはまあいいんですが、橋本親子の設定とか、成仏するのやめて一緒にいるだとか、そのあたりがなんかファンタジーというか、シビアな世界を書く重松さんにしては甘いなあ、という印象だったのです。
でも、キャラメルで舞台化と聞いて、逆にそのあたりがキャラメル向きじゃないかなーと思ったんですが、予想通りでしたね。
いや、予想以上に、キャラメルボックスの作品になったことですんなり見られる作品になってたような気がします。って原作読んだの大分前なのでかなり忘れてますが・・・
原作の厳しさがやや薄れている感もなくはなかったですが、まあマイルドになっていたというところでしょうか。
ナレーションとして坂口理恵さん演じる「読者」が出てくるのが、原作の地の文を朗読したり、いきなりな設定に観客が入りやすいような橋渡しをしたり(でもキャラメル見慣れてる人なら全く違和感なく話に入れると思いますが・・・)するあたりはなかなか良いとおもったんですが、ラストの「私も生きる勇気をもらいました」(だったっけ)とかいうのは余計だった気がしました、私的には。好みによるんでしょうけど。
阿部丈二さんが主人公ということで、年齢設定下げるのかと思ったらそのまんまでしたね・・・思ったより違和感なかったですが。
しかし、舞台上のワゴンのセットが・・・小さっ!(笑)これじゃ軽だよ、と思ってしまった・・・まあ仕方ないんでしょうが。
西川さんの舞台を復帰後初めてみましたが、やはり以前よりはしゃべり方が固い感じはしましたね。アドリブはできなさそうだな、という感じがしましたが・・・
それでもあれだけの台詞を全く噛まずに全編演じ切ったのはすごい努力と回復だなあと思いました。
あと、篠田さんがいたら忠さんやってたかな・・・とかちょっと思ってしまいました。いや三浦さんが悪いわけではなくて篠田さんが好きなだけなんですけど・・・でも篠田さんと阿部丈二さんが同い年ってのはちょっと無理があるかなあ。
というわでなかなか良かったかなあと思いました。
コメント
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