ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

バベル(ネタばれ)

2007年05月18日 | 映画
土曜のレイトショーで行ったら、まだまだ満員近かったです。もちょっと後で見てもよかったかなー。
一応ケイト・ブランシェットとガエル・ガルシア=ベルナルが出ているから見に行ったわけで、特に話題になっていたから見たわけでもないんですけど・・・
あ、私見ていて気持ち悪くなりましたよー。と言っても始まる前から頭痛と吐き気がしてたんで、映画のせいかどうか微妙ですが。翌日見た「恋愛睡眠のすすめ」でも気持ち悪くなったし・・・体調悪いと映画全般ダメかも(汗)

映画の感想ですが、なんとも不思議な感覚の映画でした。でも菊地凛子が話題にならなかったらあそこまでヒットする作品ではなかったのでは、という気がしますけど(汗)
日本パートはどうしても日本人としては違和感を感じてしまいますが(でもなかなか頑張っていたと思いますけど。マンションの管理人がホテルのコンシェルジェのようにロビーのデスクに座ってたのは絶対あり得んと思ったけど)、モロッコとメキシコの乾いた砂漠の雰囲気は好きでした。
日本パートでも、音の聞こえない世界と音が聞こえる世界の切り替えとか、すごいなあと思いました。
しかし観ていて、日本パートが浮いてるなーと思ったんですが。モロッコパートとのつながりも強引だし(モロッコでハンティングする日本人ってよくいるんですか・・・? ライフルを届出もなしに勝手に現地の人にあげちゃうのもあり得ないと思うし・・・
モロッコパートもメキシコパートも、「言葉が通じないことによるコミュニケーション不全」の他に、経済的格差、力のないものが公権力に対していかに弱い存在か、というのも描いていたと思いますが、そういう点がなかったのも日本パートが浮いていたところだったと思います。
でも、日本パートがなかったらかなり物足りないものになっていたと思うし・・・このあたりがこの映画の微妙なところだったかなあと思います。
あと、プラピ&ケイト・ブランシェットの、本来なら主演パートの部分が、かなり印象薄かったですね・・・プラピこんなに目立たなくていいのか、くらい。
あの夫婦の断絶と葛藤が、あんまり伝わらなかったかな・・・。ちょうど沢木耕太郎氏が朝日新聞の連載でなかなか的を射たことを言っていたのですが、プラピパートは状況に翻弄される姿を描くことしかできていなくて、人物の内面を表現できるような役が菊地凛子の役しかなかったから彼女が目立ったのだと。(適当な記憶で書いてますので全然違ったらすみません・・・)
確かに、菊地凛子とアメリア役の人がノミネートされたというのは納得でした。
個人的には、言葉が通じないことでのコミュニケーション不全よりも、アメリカ人のメキシコ人に対する態度、モロッコの警察の庶民に対する態度、の方が印象に残りました。
最後、スーザンが助かったのはびっくり・・・死ぬと思ってました(汗)二人の子供たちも助からないのかと・・・
モロッコの兄弟は悲劇的な最後になり、アメリアも子供たちに会えないまま職を失い・・・というあたりとのギャップに釈然としないものがありました。
まあ、あえてそうしたらしいですけどね。下層にいる人間には今の世界では救いがない、というようなことを表しているとか監督が言っていてたように思います。(これもうろ覚えなので違ってたらすみません・・・)
そういう意味でも日本パート浮いてたかなあ・・・。あの話自体は良かったし、ラストも良かったのだけれど。
ブラピが子供と電話しながら泣いているシーンもよかったですが。でもあのあと助かったので感動も半減?(汗)
モロッコパートで、おばあさんが言葉が通じないままスーザンを労わったり、最後にガイドの人がお金を受け取ろうとしなかったところなんかも良かったです。
なんかアメリカ人が一番嫌な奴ら、になってましたね。バスの観光客とか、メキシコ国境の入国管理官とか。観光客、あんなに自分たちのことだけ考えたりしますかねえ・・・
でもまあ、アメリカの価値観中心の作品ではなかったということが、ちょっと良かったかなあと思いました。
なんだかとりとめない感想ですが(汗)

てなわけで今年見た映画の順位
1.ディパーテッド / 2.それでもボクはやってない / 3.パリ、ジュテーム / 4.バベル / 5.マリー・アントワネット / 6.ボビー / 7.墨攻 / 8.ハッピーフィート
正月あたりに観た映画の記憶がかなり薄れているので、この順位でいいのかかなり微妙ですが(汗)一応こんな感じで・・・
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新文芸座SEE連続上映(いまさら(汗))

2007年05月18日 | 指輪物語&トールキン
PC一昨日届いて、昨日ようやくもろもろの設定が終わりました。
スパムにすっかり流されてしまった指輪サイトのBBSもなんとか修復。PC来るまでなすすべもなくスパムに流されていくのを見ていたのがなさけなかったですが・・・
いきなり予定外にVISTAになってしまったので色々と戸惑っていますが(ローマ字入力からかな入力への切り替えがIMEの設定から変えないとダメだったり・・・かな入力を絶滅させようとしているのか!?)、IE7のせいかPCのスペックのせいかは定かではないですが、ネットがものすごく速くはなりました(汗)
LotROのパッケージも届いたので、今夜はいよいよオープンβに挑戦・・・の予定です!

で、感想書こうとしたらいきなりPCが壊れて書けなかった、新文芸座の連続上映の話をいまさらですが書きたいと思います。もうかなり忘れてしまいましたが・・・(汗)
このところTOHOシネマズのイッキミも満員になることはなかったのですが、今回は前日のイベントもあって宣伝されていたためか、満席な上に補助席まで出ていました!
補助席・・・パイプ椅子で3作見るのかキツかったと思いますが・・・(まあ普通のパイプ椅子よりはクッションはありましたが・・・オフィスの事務椅子くらい?)
やはりまだまだ指輪ファン健在なんだなと思うとちょっと嬉しかったですね。
新文芸座はスクリーンが大きいのがいいですねえ。音響も、最新のシネコンほどではないですが、まあまあだったので、それなりに楽しめました。まあSEEはもともとフィルムが悪いのでどうしようもない部分もありますが・・・
4月の横浜ではほぼ寝ていた(汗)のですが、今回は結構起きてられましたよ。FotRは全部起きてたし、TTT、RotKは終盤ちょっと寝ましたが、明らかに起きている時間の方が長かったです。(・・・寝ている時間の方が長くなりがちな私のイッキミ・・・(汗))
そんなこんなで見ていたのですが、FotRって面白いなあと、なんだかしみじみと思ってしまいました。原作と違うところもまあ許せる範囲だし(アルウェンの改変は、TTT以降を見ているとまだ許せてしまいますね(汗))、物語としてまとまっていていいなあと。
ガンダルフの墜落の後のシーンはやっぱり美しいですねえ。音楽がいいんですよね。今回はフィルムの音がゆがんでましたが・・・(汗)
今回、久々にガラドリエルとアラゴルンの別れのシーンでじわっと来ました。音楽がいいんですよね、ここ・・・。そして、映画ではこれがガラドリエルとアラゴルンの今生の別れのシーンなんだよな、と思うとなんだか・・・
そして、久々にボロミアの死から一行の離散までを素直にいいなあと思いながらみました。
サムがフロドを追いかけるシーンも、原作と比べてカッコよすぎると思ってましたが、なんだか素直に見られました。びしょぬれになりながらフロドについて行く、というシーンは、原作ほどではないけれどやはりかわいかったです。

TTT以降では、メリーとエオウィンのシーン中心にいいなあと思いながら見てました。やっぱり映画でもこの二人が一番共感できるかなーと思うのですよね。
TTTを見ていて思ったのは、追加シーンのファラミアの回想シーン、あれがなければまだ許せたのに・・・ということでした(汗)
なんかボロミアを持ち上げるにもほどがあるし(絶対エルロンドの会議のボロミアとつながらない・・・)、ファラミアが情けなさすぎるし、デネソールは正気の時からただの嫌なやつになってるし・・・
まあ、ボロミアとファラミアが仲が良いところが見られる貴重なシーンだというのはわかるのですが・・・あのシーンは続けて見るときは脳内削除したいなあ(汗)
そんな流れでRotKを見ていたら、久々にデネソールが許せない・・・というか悲しかったです。デネソールがあんなだからファラミアもあんなになっちゃったんだよ、とすべての怒りがデネソールの改変に向けられてしまいました(汗)
やはり、改変度合いではRotKが一番ひどいよなあと思いました・・・・。
でもメリーとエオウィンのシーンは概ね好きですね。メリーとピピンの別れのシーン好きです。追加シーンのアラゴルンの優しさがまたいいんですよね。
あと、久々にペレンノールにローハン登場、のシーンでじわっと来ました。サントラ効果かなあ・・・。ここ生で聴くとスネアドラムがカッコイイんですよね。映画では聞こえないけど・・・
鷲たちが飛んでくるシーンとか、灰色港とかもちょっとじわっとしました。
そういえば、ご一緒してくださったYさんが、鷲たちの3羽目(メネルドール?)が、連れて行く人がいなくて手持ち無沙汰で「どうせ俺なんて」というように、ちょっとふてくされたように先に飛んでいっている、とおっしゃってました(笑)今度見るときは注目してみようと思います(笑)

そんなこんなでいつもながらとりとめのない感想ですが(汗)
こんなに何回も見ておいてあれですが、気に入らない点も多々あったりはするのですが、やっぱり映像とかキャラクターとか、見ていて好きだなあと思います。
またスクリーンで見たいので、やってくれたらいいなあと思います。
とりあえず、新文芸座ではまたやってくれるかな~。
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