函館発「団塊オヤジの独り言」

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道警察学校長にキャリア就任

2012年03月20日 05時23分58秒 | 治安
3月26日付で、北海道警察学校長にキャリアが就任する。
その背景には、相次ぐ道警の不祥事防止があり、異例の人事らしい。

キャリアとは、国家公務員試験の上級甲種またはI種に合格。
そして、幹部候補生として中央省庁に採用された国家公務員の俗称を言う。
警察官の場合は、警部補を初任とする国家l種採用者。
警察庁に採用されて7年目にして、無試験で警視に一斉昇任するエリート。

一方、巡査を初任とする都道府県警察に採用されるのがノンキャリア。
いわゆる、地方(じかた)上がりの警察官を言う。
こちらは、警視昇任が最短でも20年ほどかかる・・・という大変な格差。

そして北海道警察学校の場合、警視庁や他府県警にない特殊な学校。
卵を教育する府県学校と巡査部長・警部補の幹部を育成する管区学校。
その2つの顔を持つのが、北海道警察学校である。

ところで同学校長は、1954年の初代を除いて地方上がりが就任していた。
今回の人事について警察庁は、キャリアが就任は2人目で異例と胸を張る。
巡査部長や警部補の教育で、不祥事再発防止を徹底させる狙いとか。

でもねぇ~、こんなキャリア人事で不祥事は防止できるのだろうか?
不祥事の原因・背景に迫る視点が、スッポリと抜け落ちていまいか。
組織基盤強化の方策が、間違っているように思えてならない・・・。

不祥事の背景には、忌まわしい裏金不正を断ち切らない組織。
そんな腐敗を抱える組織が、健全であるはずがない。
そして不正は、企業を巻き込む「預け金」にまで成長するひどさである。

さらに、実力のない幹部を粗製濫造した罪も重く、見逃せない。
力のない幹部が、市民の安全を守り、安心できる街づくりに貢献?

日本の警察は世界一、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われたのも昔の話。
警察の安全神話は、とっくに崩壊してしまっている・・・。
それなのに懲りもせず、不祥事再発防止を金太郎飴のように語る警察。

とりわけ道警では、本部長が「目安箱」を自ら管理しているらしい。
だから幹部は、密告をおそれて戦々恐々の日々とか・・・本当?道警さん。
そんな現場を締め付ける弥縫策では、今回もおそらく不祥事根絶はできまい。

希望と期待に胸ふくらませて着任する北海道警察学校長。
まずは肝いりのキャリア人事、そのお手並みを拝見することにしたい。

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