「令和のコメ不安・不足」と言われる昨今。
美しい国の政府備蓄米の放出に向けた入札。
これは、4月10日から始まり、集荷業者に売り渡し。
その後、今月下旬にも全国のスーパー等の店頭に並ぶ。
だが、人気品種の放出量は制限される仕組み。
止まらないコメ暴騰で潤うのは、個別の票田組織だけだとか。
備蓄米の放出量は、最大21万トン。
初回の入札対象は2024年産10万トン。
そして23年産5万トンの計15万トンである。
残り6万トンは、農林水産省が今後の流通状況。
それを踏まえて放出時期を判断するという。
同省が3月3日発表した情報では、こんな塩梅。
2月17~23日に全国のスーパーで販売された米。
5kgの平均価格は3,939円。
前週から47円上昇し、8週連続の値上がり。
24年産の作況指数を「平年並みの101」とした。
だが、多くの農家から「現状よりも高い」との声が上がる。
収穫量が想定よりも遥かに低いなら15万トン程度の放出。
これでは焼石に水になるのは確実な雲行きだそうな。
今回、放出される備蓄米は、24道県が産地の計41品種。
入札対象は、産地や品種、保管倉庫の所在地などで細かく分類。
そのロット数は469に達するという。
農林水産農水省の入札公告をもとに、某メディアが集計。
放出備蓄米の上位10品種は、4位までで全体の6割を超える。
だが、全国の作付けシェア33.1%(23年産)と・・・。
断トツなはずのコシヒカリの放出量は7.2%に留まる。
ブランド力の高い新潟産に絞ると、たった2,843トン。
なんと全体の1.8%に過ぎないそうな。
人気品種は店頭に流れ、中々備蓄米には回って来ないとか。
これでは砂漠に水をまくようなものとの指摘に納得。
消費者が求める数少ない「ブランド米」。
それに応札が集中するのは必至だねぇ。
結果、高値での落札が相次げば・・、。
店頭に並ぶ人気の品種ほど、値下げ効果は薄まるようだ。(続く)