豊前善三のつれづれ日記 2011年12月31日 ブログをはじめました

日頃、感ずることについて考える。人間らしさを さまざまな人間模様。

豊前善三のつれづれ日記

2012年05月09日 08時25分47秒 | 日記
 ( Vol 226)  なぜ 「気を遣いたくない」 というのか 思うのか 
最近 お遍路さんの 仕方が 変わってきた という 報道があった

どう変わったのか 

それは 遍路宿に 見て取れる 

以前は 大部屋で 泊まり 語り合っていた

しかし 「気を遣いたくない」と 今は 個室を 希望

なぜ このようになってしまったのか


遍路する主たる世代が 変わったのではないだろうか


遍路の主たる年代は 定年退職後 ゆとりの時間ができたとき

その 定年退職後の遍路年代が 団塊の世代へと 移ってきた

この世代が 育った頃から 日本社会は 自由 を意識するようになる


戦前から守ってきた 気遣うココロは スサミ始める

自由 自由 を 追い求めた

その結果 周囲に気遣う という「気遣う」ココロの習慣が 薄れた

「気遣う」ことが 苦になる

なぜ 気遣わなくてはならないのか

自由だから 自分のことだけで いい

となる


だが 社会は 集団

社会は 個 ではない


自由とは 対抗に 規律 規制 があって 言える

対抗なく 自由はない


規律 規制 は 確かに 息苦しい面はある

しかし 集団社会で 生きていくためには 最低限 必要

規律 規制が なくては 無法社会 無秩序社会 状態になる

これでは 自由とは 言えない


自由とは 秩序があって その中における 自分が自由にできる 範囲

いま 退職したばかりの 世代が 

「気を遣いたくないから」という言葉を 口にするのは

現代社会を 象徴している

気遣いをしたくない 気ままがいい と 思っている


余りにも 自分を 自由を 追い求めすぎた 

自分の 神経を すり減らしてしまった 

結果 気遣いをできなくなった


とても残念なことである


いま 日本の社会は 

「気を遣いたくない」という 思いが 蔓延している


ある程度の 規律 規制 の中で 自由を 味わう

そんな 気持ちを持ってほしい


気遣うことに慣れれば 集団の中にいても 神経は疲れない

気遣うことを 無意識に 受け入れる


規制 規律は 気遣うことの 一つ

「気を遣いたくない」という 言葉を 口に出さない 世の中になってほしい


お互いが 気遣い 

お互いの ヒトとしての 人格を 尊重

お互いの 立場を 尊重

親しき仲にも礼儀あり

そういう気持ちを 持ってほしい 

過去の内容一覧 (以下のことに関しては最下段の「記事一覧」を参照ください
Vol 225 「自分さえ良ければ」 から 「みんなも」へ
Vol 224 気遣ってこそ うまくつきあえる 
Vol 223 すべての原子力発電所の 42年ぶりの停止 に思う
Vol 222 高齢者の 山岳遭難に 思う
Vol 221 現憲法を 廃止し 国民の手で 新たな憲法を 考えよ
Vol 220 コミュニケーション は 言うことからはじまる 
Vol 219 ヒトは 自分にとって 都合が悪いことを 隠す 見て見ぬふりをする 言わない 
Vol 218 便利さに 慣れ  潜んでいる危険を 忘れる
Vol 217 欲望が 生態系を 変えてきた 
Vol 216 「ご迷惑をお掛けします」 と菓子折を持って 挨拶したら そこから 相手へ     の 気遣いが はじまる
Vol 215 原子力発電所事故は 人々に 心的外傷後ストレス障害を 起こさせた 
Vol 214 高速バス事故は 労働者の処遇の 象徴 
Vol 213 時代 時代で 常識・教育が 変わる 
Vol 212 現代型うつは 社会が つくってきた 
Vol 211 産業の空洞化を 防ぐのは 大企業の動き 次第
Vol 210 オモシロがる 気持ちを 持ちたい
Vol 209 労働者の 処遇の 悪化が 生じている
Vol 208 相手へ 思いやることが 下手になった 社会
Vol 207「疑わしきは 罰せず」 という言葉の重さ
Vol 206 真実を 曲げることが なぜ横行するのか
Vol 205 欲が あるから 争いになる
Vol 204 失うことに 不安を覚える
Vol 203 訓練は 必要である Vol 202 なぜ ヒトを オトシいれるのか 
Vol 201 危機感が 現状を 打開する 
Vol 200 厚生年金の受給年齢の変更により 退職者の生活保障はどうなるのか
Vol 199 なぜ 軍備の増強が なされるのか 
Vol 198 原子力発電事故の 真相は闇の中に葬られるのか 
Vol 197 企業の経営理念に 変更の兆しが 見えてきた 

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