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「貯金兄弟」(竹内謙礼、青木寿幸:PHP文庫)を読んだ。
以前よんだ「投資ミサイル」と同じ作者たちにより、今回は年金、生命保険、住宅購入、老後資金などが分かりやすく書かれている。
浪費家の兄と徹底した倹約家の弟、イソップ寓話の「アリとキリギリス」を思わせる話だが、ラストが少し違う、よく稼ぎよく浪費した兄が自らの人生に不満を持っていないのに対し、堅実に生きた弟がその人生を後悔している点だ。
堅実に生きたアリは本当に幸せだったのだろうか?とこの本を読んで思うようになった。
この本には私が感じていたことが描かれている。
家に対するネガティブな考え方だ。
私の周りを見ると住宅を建てて不幸になった人が何人かいる、もしくはいた。
通勤時間の短縮のため会社の近くに家を建てるも転職、ローンを残して別の家に引っ越し、そしてまた転職、そのたびに借金が増える人。
家を建てた途端に海外転勤を命じられ新築した家に住めない人。
家を建てたはいいが離婚して、広い一軒家に一人住み、借金返済のためだけに働いている人。
借金が払えず家を手放した人。
住宅ローンが返済できず命を絶った人などなど。
これらの人を見てきて、私が持っている考えは「家を建てると運勢を失う」、「若いうちに家を建てるべきではない」というものだ。
家は大きな買い物だ。その方法を誤ると大切な人生を家のためだけに費やすということにもなりかねない。
この本も是非読まれることをお薦めする。