「風の時代」を生きる

人生に必要なのは、勇気と想像力、そしてsome moneyだ。

チャールズ・チャップリン

アルケミスト(夢を旅した少年)

2022-03-21 08:06:37 | 読書のすすめ
「アルケミスト」(パウロ・コエーリョ:角川文庫)を読み返した。

羊飼いの少年サンチャゴは、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて、アフリカの砂漠を越えピラミッドを目指して旅に出る。少年は様々な出会いと別れの中で人生の知恵を学んでいく。

「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」

「前兆に従え」

と一部スピリチュアルなところもあるが、生きていく上での本質が描かれている良書だ。

つい最近、偶然、YOUTUBEでこの本の要約動画を観たのをきっかけに読んでみた。

今回読んでみて、人生で最も大切なものは「勇気」なのだということが、改めてわかった。

これから会社を辞め、自分のやりたいことをしようと思っている私の背中を押してくれる本となった。

この本との再会は、まさに、「前兆」だ。

私の人生必ず上手くいく。当たり前のことだ。

是非読まれることをお薦めする。


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「好きなこと」だけして生きていく。

2017-07-28 12:03:11 | 読書のすすめ


「好きなこと」だけして生きていく。(PHP研究所、著;心屋仁之助)を読んだ。

あるリタイヤ関連のブログで紹介されていたからだ。

昨日書いた「アドラー心理学」の実践編的な本だ。「アドラー心理学」を実践したら、こんな素晴らしい人生をおくれるのだよと言っているかのような本だ。

私はアドラー心理学は、知らなかったが、自由を手に入れた。

私の中では働きたくなった時に働くというのも自由だ。「自由 = 働かない」ではない、「自由 = お金のために働かない」だ。

働かなくともいいだけのお金を稼いだ訳だが、最近「なぜこんなにもお金が貯まったのだろうか?」不思議に思うことがある。

株価が上がったからと言えばその通りのなのだが、それだけではないような気がする。

それは私の恵まれた環境にあるのではないかと思うのだ。

・親の建てた家に親と一緒にすんでいるので、家の借金がない。

・親が1部上場の大企業を定年退職したために十分な年金をもらっている、そのため僅かな生活費しか家に収めていなくても許される。これからは子供がどんどん巣立って行くので今よりお金がかからないだろう。

・家の修繕費も親もちだ。

・その分のお金を投資や株に回わせていた。

・妻が正看護師で給料がいい。

そんな環境であるため、お金が貯まったのではないかと思っている。

正直私は何の努力もしてない。

この本によれば、自分の「好きなこと」だけをやっていれば、お金はどんどん入ってくると言う。

「あの人はなぜ、お金に好かれるのか?」(PHP研究所、著:秦由佳)にも同じことが書かれている。



ここ数年私は嫌なことはしないようにしている。

仕事も派遣社員にして、働きたい時に働くようにしている。今年は夏暑いので働いていない。

サラリーマンをしていたのではできない、1週間を越える海外旅行にも年に数回行っている。来月から再びタイに2週間ほど行く予定だ。

お金が貯まったから好きなことができているわけだが、この本の言うように、これからも好きを続けてお金が貯まっていくのだったら最高だ。
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アドラー心理学

2017-07-27 18:20:50 | 読書のすすめ


嫌われる勇気(ダイヤモンド社、著;岸見一郎、著;古賀史健)を読んだ。

アドラー心理学の哲人と青年との対話形式で書かれている。

アドラー心理学は知っていたが、正直どういったものかは知らなかった。

あるブログでセミ・リタイヤをする人は必読の書だと書いてあったので読んでみた。

副題が「自己啓発の源流」と言うだけあって、どこかで読んだことのある内容が所々書かれている。(こちらが源流のようだが)

私が面白いと思ったのが、「課題の分離」だ。

私はサラリーマン時代、できるだけ周りの期待に応えようとしてきた。人から嫌われたくないと言う思いからだった。それゆえ仕事を溜めこみ過ぎて大変な思いをしたこともあった。

しかし、どんなに嫌われないようにしても、職場には一定数の私を嫌う人がいた。

こんなに気を使っているのになぜ?彼らと仲良く仕事をするにはどうすればいいのか?悩んだ時もあった。

この本では「私を嫌うのは、私の課題ではなく、私を嫌う人の課題であり、私には関係ない」という。

確かに言われてみれば、その通りだ。私を嫌いな人を好きにさせることはできない。人の心を変えるのは不可能だ。

嫌いな人は無視すればよかったのだ。(仕事上の最低限の付き合い以外は。)逆にそれしかできない。

八方美人では疲れてしまう。それよりも嫌われる勇気を持つことだった。

私が転職回数が多いのは、そういう人間関係の煩わしさがあったのも間違いない。

ある意味、逃げたのだが、それはしかたのないことだった。あのまま居続けたら精神的に耐えられなかっただろう。

私が相場師という職業に憧れたのも、溶接という仕事を選んだのも、人間と関わることを最小限にしたいからだった。

今は働かなくてもいいだけの資産がある。家族以外の誰に嫌われようが構うことはない。これからはじめる派遣会社では、どれだけ嫌われようが構うことではないと割り切るようにしよう。どうせ数か月の付き合いなのだから。

少しづつ、自分の生きたいように生きれるよう、考え方を変えなければ。

それによって、たとえ、周りの人すべてに嫌われようとも。



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定年後

2017-07-23 15:28:32 | 読書のすすめ


「定年後」(中公新書、著;楠木新)を読んだ。そのものズバリ定年後のことが書かれているのだが、なかなか面白かった。

日本の男性が会社を辞めた途端に、引篭もりになってしまうというのは納得だ。

私も40歳の時、1年間無職だったが、家族以外親しく話をする人がいなかった。

しかし、もともと孤独が好きな性格だからだろうか、孤独だとは思わなかった。

それよりも問題だったのがやることがないことだった。明日何をすればいいのか分からないことが、一番つらかった。

この本にも書かれているが、退職後やることがなくて、みな困っているようだ。

私の場合は職業訓練校で溶接をする目的で会社を辞め、10月頃受けた職業訓練校の試験に受かり、次の年の4月から訓練生として半年間溶接の技能訓練をやるとが決まっていた。

辛い無職時代も、あと数か月の我慢だと思うことで乗り越えることができた。

株トレードという、やることがあったのもよかった。

「相場のみで生きていけるか」という実験も会社を辞めた理由であった。2009年の上昇相場で通常の年よりも2倍の利益をだし、これなら専業トレーダーで生きていけるのではないかと思い退職を決意した。

しかし無職となり、いざ株トレードをすると、時間を持て余していたためか、無用に仕掛けることがよくあった。そして無職というプレッシャーからか、少しでも含み益が出るとすぐに利益確定してしまった。

そのため売買手数料ばかり増えて、利益はそれほど上がらなかった。

2010年が保ち合い相場の続いた、私にとって地合いの悪い年だったというのもあったかもしれない。

さらにマクドナルドで株のトレードをやっている合間に、図書館で借りた本を読んだり、YOUTUBEをみたりもした。

ブログの更新も毎日していたし(このブログは3代目)、娘たちに武道も教えていた。

結構いろいろやっていたが、それでも自由時間を持て余してしまっていた。

「自由時間」を決して侮ってはならない。

死から逆算した生き方も納得だ。45歳で再び会社を辞めた時のことだ。

平均寿命から年齢を引いた数字を見て、愕然としたことがある。

80歳 - 45歳 = 35歳

私の余命は35年となる。

さらに健康寿命から年齢を引いた数字を見て、焦りを感じた。

71歳 ー 45歳 = 26歳

私が自分の足で自由に歩き回れるのは、残り26年間となる。「え!こんなに少ないの、嫌いな仕事なんかしてる場合ではない。とっと会社を辞めて好きなことをしなくちゃ!」と改めて会社を辞めることを決意した。

最後にこの本では定年後は「いい顔になる」自分であるよう努めるべきだと締めくくっている。

自分の好きを追及して得たことと、社会のニーズを上手に結びつけることがきたならば、自分も嬉しいし、他人も喜んでくれる。

そういう定年後をおくれればいいのではということだった。

是非、読まれることをお薦めする。

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ブログ飯

2017-07-08 08:44:47 | 読書のすすめ


ブログ飯(インプレスジャパン、著:染谷昌利)を読んだ。

単なるブログのやり方が書かれた本かと思って読んでみたが、随所にとても面白いことが書かれている。

特に面白かったのが、「一つの事象をいろいろな角度で見てみれば、様々な捉え方ができる」というところだ。

テレビなどでお笑い芸人が彼らの周りに起こることを面白おかしく話しているが、面白い現象が彼らの周りにだけ特別に起こっているわけではない。彼らは何気ない日常を面白く見ているのだ。人とは違った捉え方をしているのだ。

更に「世間の常識は、別の分野では非常識となることもある」というところだ。

一般の会社では他の人と同じことが求められる、しかしインターネットの世界では他の人と違うことに価値がある。

それはそうだろう普通のサラリーマンの日常を綴ったブログに、わざわざアクセスする人はいない。

人と違う捉え方をしたり、違ったことをすることが収入に結び付くというのは面白い。(度を越してしまうと人は去って行くようだが。)

以前よんだ「あの人はなぜ、お金に好かれるのか?」(PHP研究所、著:秦由佳)にも同じようなことが書かれていた。



お金に好かれるには?

すなわちお金に好かれる人とは、自分の本当に好きなことをしている人だ。

自分の好きを突き詰めることで、他の人が知りえないことを多く経験する。その中から他の人に有益な情報を発信し続けることができるならば、お金はおのずと入ってくる。なぜなら「人は知らないことにお金を使う」のだから。

さらに驚いたことに、ブログに関する調査で、1日の平均アクセス数が50以下のブログが8割以上だということだ。私のこのブログは、何と2割の側に属しているのだ。これって結構すごいことではないだろうか。

アクセスして下さるみなさん、ありがとうございます。



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お金に好かれるには?

2016-12-31 10:19:31 | 読書のすすめ


「あの人はなぜ、お金に好かれるのか?」(PHP研究所、著:秦由佳)を読んだ。

お金に好かれる人とはどのような人だろう?

私はお金に関して結構いろいろな本を読んできたし、よいと思われることはいろいろと試してもいる。

それらを通して学んだことは、

お金には感情のようなものがあり、人に接するようにお金にも接すること。

お金を好きになれば、お金もあなたを好きになってくれる。

お金が入らないのはお金に問題があるのではなく、あなたに問題がある。

などなど。

この本は今まで学んできたこととは、別の見方を示してくれた。

すなわち「自己を愛せば、お金にも愛される」ということだ。

ちょっとスピリテュアルぽいが、この本を読んで思い出したのが哲学者ニーチェの言葉だ。

ニーチェは言う「自分自身を愛し、自分自身を信頼せよ」と、「もっとも後悔すべきことは何か。それはおのれのもっとも固有の欲求に耳をかさなかったこと、おのれを取り違えること、おのれが低劣な者であると思いこむこと、おのれの本能を聞きわける繊細さを失うことである」。

おのれの固有の欲求は何なのか、自分が何をしたいのか本当に分かっている人は少ない。「我がまま」に生きることは至難のわざなのだ。それに比べれば、隣人を愛することはいかにたやすいことだろうか。

実はこの「己を愛する」は、毎日会社の朝礼で仕事に入る前に、従業員皆が声を合わせ言っている掛け声だった。

「・・・・・己を愛し、人を愛し、会社を愛する・・・・」

毎日のルーティンなので特に意味について考えたこともなかったが、この本をきっかけに「私なり」に「己を愛すること」について考えてみた。(自己愛は人それぞれ違うそうだ。)

私が思う、己を愛することとは「心がワクワクすることをする」ことだ。

例えば、海外旅行や株トレードなどがそうだ。特に、海外旅行は計画の段階で、もう心がワクワクしてしまう。

この本によれば、お金に好かれる人とは、自分の本当に好きなことをしている人だそうだ。

そうであれば、私は海外のある地域に住みながら株トレードをしていれば、お金が自然と入ってくることとなる。

来年は試しにやってみようかな。ちょうど仕事にも飽きてきたところなので。

この本も是非読まれることをお薦めする。

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金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント

2016-12-04 10:33:57 | 読書のすすめ


金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント
経済的自由があなたのものになる(著:ロバート・キヨサキ、筑摩書房)

「金持ち父さん、貧乏父さん」の続編だ。

この本の面白いところは人生におけるお金との関わりを4つのセクションに分類している点だ。

すなわち

E=勤め人

S=自営業者(自由業者)

B=経営者(資本家)

I=投資家

最も大切なことは、この4つのセクションは全く違ったルールによって活動しているところだ。

今現在の私は

自らの時間を切り売りしている勤め人(E)であり、

株トレーダーは、自営業者(自由業)に属すると思われるので(S)であり、

(E)と(S)で得た資金を長期運用に回しているので投資家(I)でもある。

リタイヤ生活の時は、(E)からの資金はなくなり、(S)と(I)で得たお金と貯蓄を切り崩したお金で生活していた。

リタイヤ時に感じたのは、(S)からの資金(主にキャピタルゲイン)を得るためには、相場の上昇下降に関係なく資金を得られる状態になっていなければならいこと。さらに、(I) から得られる資金(主に配当金)も相場の上下に関係ない安全資産(国債など)にした方がいいと言うことだ。

来年は上の娘が高校3年生、下の娘は中学3年生となる。

上の娘にはこの本を読んでもらいたいと思っている。

自分が将来どのセクションに属したいのか、そのためには大学で何を勉強すればいいのか考えて欲しいからだ。




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この無職時代に読んだ本

2016-04-03 14:38:38 | 読書のすすめ
昨年の9月半ばから今年1月末までのあの無職時代4か月半の間、いったい何をしていたのかを最近考えている。

とりあえず読んだ本をあげてみたい。

今回の休みで読んだ本は以下のものだった。


金融関係

リスク 神々の反逆 上下巻(著:ピーター・バーンスタイン、訳:青山護、日経ビジネス文庫)

金融の世界史 バブルと戦争と株式市場(著:板谷敏彦、新潮選書)

貯蓄兄弟(竹内謙礼、青木寿幸:PHP文庫)


歴史・人物関係


国定忠治の時代―読み書きと剣術 (著:高橋敏、ちくま文庫)

へいしゅうせんせい―細井平洲 (著:童門冬二、 潮出版社)

二宮尊徳の経営学 (著:童門冬二、PHP文庫)

小説中江藤樹(著:童門冬二、学陽書房)


自己啓発、セミリタイヤ関係

「やりがいのある仕事」という幻想(著:森博嗣、朝日新書)

持たない幸福論 ― 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない(著:Pha、幻冬舎)

ナリワイをつくる ― 人生を盗まれない働き方(著:伊藤洋志、東京書籍)

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (著:木暮太一、星海社新書)

水木サンの幸福論(著:水木しげる、日本経済新聞社)

欲しがらない生き方 -高等遊民のすすめ- (著:岬龍一郎、角川書店)

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。(著:日野 瑛太郎、東洋経済新報社)


その他


社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう(ちきりん、大和書房)

つぶやきのクリーム The cream of the notes (著:森博嗣、講談社文庫)

生還者 (著:下村敦史、講談社)

Bライフ 10万円で家を建てて生活する(著:高村友也、秀和システム)

結構読んだものだ。







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夢なんてなくていい

2016-02-27 20:37:33 | 読書のすすめ

新史太閤記(新潮文庫:司馬遼太郎)を読んだ。

言わずと知れたサルと呼ばれた、羽柴藤吉郎秀吉の出世物語だ。これを読んで面白いことに気が付いた。天下人になった秀吉は初めから天下人になろうと努力していたのではなかったということだ。

気が付いたら天下人を狙える位置にいたというだけだった。

彼は仕えた主君を喜ばせることに真剣なだけだった。いかに主君を喜ばせるか、儲けさせるか、期待を上回る結果を出すかだけに努力をしていたようだ。

この本を読むと、夢を持ちそれに向かって頑張るのはよいことだと言われているが、果たして本当なのだろうかと思ってしまう。

この前読んだ漫画家の水木しげるさんの「水木サンの幸福論」(日本経済新聞社)の中にある幸福の7カ条でも、その第1条は「成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。」というものだった。

そんなことを考えていたら2010年の無職時代に、中村文昭という方の講演を聞きに長野県の上田市に行ったことを思い出した。

中村文昭氏を知っているだろうか?三重県にクロフネカンパニーというブライダル・レストランを開き、この不景気の中でも数年先まで予約で一杯だそうだ。さらに北海道で引きこもりの若者やニートと言われる人たちに農作業を教え、これからの日本の農業を担う人材育成と食料自給率をあげるべく活動をされている人だ。

熱く、そしてユーモア溢れる講演は、私に勇気と情熱を注入してくれたことを思い出す。

彼の話を聴いていると新史太閤記に描かれる秀吉と共通するところがあり興味深かった。彼は師匠と言われる方から「0.2秒の返事」、「頼まれごとは試され事」、「できない理由を探さない」、「今できることに全力を尽くす」と教わったそうだ。

その教えを実践した彼の人生は奇跡の連続だと言う。(その師匠の教えを素直に実践できた中村氏の素直さが一番の奇跡だと思うのだが・・・。)

上司はあなたのできないことなど頼みはしない。頼んだ人はあなたの元気な「ハイ、分かりました。任せて下さい」を期待しているのだ。頼んだ人の期待を(いい意味で)裏切るような結果を全力で出さなければならない。

その積み重ねがあなたのポジションを決め、居場所ができるというのだ。

もし秀吉がこの世に生きていたら、きっと同じことを言ったことだろう。

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貯金兄弟

2015-12-26 20:14:27 | 読書のすすめ



「貯金兄弟」(竹内謙礼、青木寿幸:PHP文庫)を読んだ。

以前よんだ「投資ミサイル」と同じ作者たちにより、今回は年金、生命保険、住宅購入、老後資金などが分かりやすく書かれている。

浪費家の兄と徹底した倹約家の弟、イソップ寓話の「アリとキリギリス」を思わせる話だが、ラストが少し違う、よく稼ぎよく浪費した兄が自らの人生に不満を持っていないのに対し、堅実に生きた弟がその人生を後悔している点だ。

堅実に生きたアリは本当に幸せだったのだろうか?とこの本を読んで思うようになった。

この本には私が感じていたことが描かれている。

家に対するネガティブな考え方だ。

私の周りを見ると住宅を建てて不幸になった人が何人かいる、もしくはいた

通勤時間の短縮のため会社の近くに家を建てるも転職、ローンを残して別の家に引っ越し、そしてまた転職、そのたびに借金が増える人。

家を建てた途端に海外転勤を命じられ新築した家に住めない人。

家を建てたはいいが離婚して、広い一軒家に一人住み、借金返済のためだけに働いている人。

借金が払えず家を手放した人。

住宅ローンが返済できず命を絶った人などなど。

これらの人を見てきて、私が持っている考えは「家を建てると運勢を失う」、「若いうちに家を建てるべきではない」というものだ。

家は大きな買い物だ。その方法を誤ると大切な人生を家のためだけに費やすということにもなりかねない。

この本も是非読まれることをお薦めする。
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好きなこと

2015-12-19 22:08:34 | 読書のすすめ


「水木サンの幸福論」(日本経済新聞社:水木しげる)を読んだ。

水木しげるさんの回顧録と3兄弟の対談、そして「墓場の鬼太郎」誕生の漫画が掲載されている。

この中に水木しげるさんの「幸福の7か条」というものがある。

第一条:成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

第二条:しないではいられないことをし続けなさい。

第三条:他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。

第四条:好きの力を信じる。

第五条:才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

第六条:怠け者になりなさい。

第七条:目に見えない世界を信じる。


水木さんほど人生経験の豊富な人もいないのではないだろうか。

若いときはいろいろな職業につき、戦争では激戦地に赴き厳しい軍隊生活を経験し、生死の境をさまよい、戦後もまたいろいろな職業につきながら漫画を描き続けた。

私も漫画を描きたいと何度か挑戦したことがあるが、漫画家は絵を描く能力は当たり前だが、それ以上に知識がなければいけないことが分かった。何もないところからストーリーを捻り出すのは大変な作業だ。

水木さんは少ない給料の大半を漫画のための書籍や資料に充てていたそうだ。それゆえ「ゲゲゲの鬼太郎」が売れるまで、生活はいつも貧乏だったという。

そんな水木さんの「幸福の7か条」、とても含蓄がある。

この中の第二条と第四条、自分にとっては何だろうかと考えてみた。私の好きなこと、好きだったこと、過去これをやっていれば幸福を感じていたこと、熱中したこと、そんなことを考えた。

すると私の学生時代、メキシコにいたときのことが思い浮かんだ。メキシコ国立自治大学でスペイン語の勉強をし、共同通信メキシコ支社の奥様の好意で家に居候させてもらい、日産自動車駐在員のお子さんの家庭教師のアルバイトを数件掛け持ちしながら、中南米旅行のお金を稼いでいた。あの時が一番楽しかったなと思った。当時21歳だった。

そしてやはり株のトレード。投資ではなくトレードがやはり好きだ。これほど面白いものはない。株の勉強なら寝食を忘れられる。最近怠っている株の勉強をもっとやらなければと思った。
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君は君の人生を使って何をしたいのかね

2015-06-14 18:55:53 | 読書のすすめ

「「福」に憑かれた男」(総合法令出版:喜多川泰)を読んだ。

新米「福の神」が奮闘しながら、とり憑いた主人と伴に成長するというストーリーだ。主人公を通して、作者からさまざまな「問い」が読んでいる私たちに投げかけられているのを感じる。

「君は君の人生を使って何をしたいのかね」

「考えなければならないのは、どうやって自分の欲しいものを手に入れるかではない。どうしてそれを手に入れなければならないかだ。」

そのたびに本を閉じ考える。私は私の人生を使って何をしたいのだろうか?私の欲しいものとはなんだろうか、どうしてそれを手に入れなければならないのだろうか?

こういう職業に就きたい、将来こうなりたいというのはすべて手段だと作者はいう。どうしてもやりたい夢がある。だからこういう職業に就く必要がある。だからお金がこれくらい必要だ。だから大きな家が必要だ。だからあの大学で勉強する必要がある。・・・・

職業やお金を夢(目的)だと思って頑張った人はその夢を実現させた瞬間から不安になるという。得たものがなくなるのではないか、価値がなくなるのではないかと。それはそれが本当の夢にふさわしくないことを意味している。

では本当の夢とはなんだろうか?私にとっての本当の夢とは?

また本を閉じ考える。生きることについていろいろ考えさせらる本だ。

最後に映画「It's a Wonderful life(素晴らし哉 人生)」のラストシーンのように、みんなの喜びや幸せのために生きた人が、一番豊かで幸福な人生を送れるのではないかと作者は問いかける。

どうやらそのへんに「本当の夢」のヒントがあるのではないかと私も思う。是非読まれることを薦める。
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よい習慣の大切さ

2015-06-13 19:58:15 | 読書のすすめ


「あの偉人たちを育てた子供時代の習慣」(PHP研究所:木原武一)を読んだ。

習慣は人格をつくり、人格は運命をつくるといわれているように、習慣が私たちの人生をつくっていると言っても過言ではない。言ってみれば良い習慣の延長線上に幸運があり、悪い習慣の延長線上に不運があると言える。

そう考えると幼い時に良い習慣を子供に身に付けさせることがいかに大切かが分かる。いわゆる「」ということだ。躾というものは親が言葉で言うのもよいが、親の姿を見てマネをさせるほうがよい。親の生きざまを見せることが躾にはもっともよいようだ。

偉人と言われている人は子供時代に良い習慣を親の背中を見て身に付けたようだ。

たとえばマザー・テレサ。

テレサは8歳のときに父親を失い、母親の手一つで育てられたそうだ。テレサにとって母親の生き方そのものがひとつの道徳教育だった。彼女の母親ドラナは少なくとも週に一度は、身寄りのない人や病人、貧しい人などを訪ねて、食事や掃除、看病などのボランティア活動を行っていた。テレサはいつも母親に同行し、その手伝いをしていたそうだ。このようなボランティア活動が彼女にとっての習慣だったのだ。

ドラナはいつもテレサにこう言ったそうだ。「良いことをするときは、海へ石をひとつ投げ入れるときのように、そっと行いなさい」と。母親は行動と言葉を通して娘にキリスト教の信仰を伝えたのだ。母親の小さな善行が娘に受け継がれ世界中の人々に感動と思いやりの精神を伝えた。

「家庭は習慣の学校である」と福沢諭吉がいうように家庭で子供に良い習慣を身に付けさなければならない、作者は家庭で良い習慣を身につけるために「家訓」を勧めている。

建て替える前の我が家の居間には「不言實行」の文字がでかでかと掲げられていた。祖父が選んだのだろう。もし私が新しく家訓をつくるなら「不平不満を言わない」にするだろう。
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エースをねらえ!

2015-05-05 11:02:08 | 読書のすすめ


中学生になった下の娘が、テニス部に入った。そんな娘に私の秘蔵の漫画を読むように勧めた。その漫画とは「エースをねらえ!」である。この名作をどこまで理解できるか?

この漫画はかなり前にアニメ化され、実写化もされたのでご存知の方もいると思う。

アニメや実写では主人公の岡ひろみの恋愛ラブストーリーに仕上がっているが、原作漫画を読破した人にとっては、この作者が本当に伝えたかった内容がまったく描かれていないことに気がつくだろう。

この漫画は単なるラブ・ロマンスではないし、スポーツ根性ものでもない。最初はそういう場面もあるが、宗方コーチの過去の秘密が解き明かされるごとに別の世界に入っていく。それとともに主人公も岡ひろみから宗方コーチ、そして桂コーチへと変わっていく。

この漫画を一言で言えば人間賛歌だ。

人生の中で苦しいこともあるだろう。しかし「百忍通意」の意のごとく、苦しみ、もがき、ひたすら忍べば意は必ず通じる。人の思念はどこまでも強く、どこまでも深く、そしてどこまでも届くものなのだ。努力に限界はない、可能性は無限なのだ。

絶望の中でも失なわれない信頼、堅い絆で結ばれた友情。誰も彼も真剣だからこそ輝いている。

この本を読んだあとは、人生は生きるに値する素晴らしいものなんだ、人間万歳と叫びたくなる。そして「よし!俺も頑張るぞ」と力が湧いてくる。

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八千年の春

2015-05-03 10:36:45 | 読書のすすめ

「老子・荘子」(角川ソフィア文庫ビギナーズ・クラシック:野村茂夫)を読んだ。

数千年ものあいだ読み継がれいる古典にこそ、普遍の真理が書かれていると思い最近は中国古典を読んでいる。

この中の荘子の逍遥遊篇第一に書かれてある「上古に大椿なる者あり、八千歳を以て春と為し、八千歳をば秋と為す」を読んで昔の記憶がよみがえった。

それは昔NHK大河ドラマ「武田信玄」を見たときのことだ。ドラマの終盤にこの詩が出てくる。


その昔、明の国に大きな椿の木があった。その大樹は八千年を春として花を咲かせ、次の八千年を秋として花を散らせていた。

ある日、若武者がやってきて「私はいつの日か、この地で一番偉い人物になってみせる」とその椿の大樹に誓う。やがて男は誓い通りその地の支配者となって、再び大樹の下を訪れて自慢げにこう言う。

「私は誓い通りこの地で一番の国主となった。しかしお前はどうだ。あいも変わらず花を散らし、実を落とし続けているではないか。もはや私の栄華を見ることもできまい。」と。

そう、男は大樹が今は八千年の秋を生きているということを露ほども知らなかったのだ。

やがて男は死に、苦労して築き上げた国も滅んでしまう。そんな男の人生をあざ笑うかのように、変わることなくその大樹は八千年間花を咲かせ続け、八千年間花を散らし続けた。



人間の傲慢さをあざ笑うかのように自然は今日も花を咲かせ、花を散らす。大自然の永遠の循環の中で私たちは生きているのだ。

これは武田信玄が自らを若者に見立てて、人生を振り返っているのだろう。自分の人生はなんだったんだろうか、甲斐、信濃、駿河と版図を拡大してきたが、すでに妻は死に自分の命もそう長くない。長男を自害に追い込み、娘は愛する夫と子供たちと離ればなれで、死なせてしまった。

心血を注いで築き上げた武田家の繁栄もいつかは終わるときが来る。それでも自然は何ひとつ変わらず、いつの時代でも花は咲きみだれ草木が生い茂るのだろう。

人間の一生とはなんだろうか?頑張る理由って何なんだろう?幸せってなんだろうか?

そんなことを考えたのを思い出す。
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