「風の時代」を生きる

人生に必要なのは、勇気と想像力、そしてsome moneyだ。

チャールズ・チャップリン

「ネパール・インド旅行」の旅費を相場で稼ぐ(4)

2024-06-04 22:53:09 | 株トレード
旅をしている間、株の売買はできなかった。

というより、あえてやらなかった。ゆっくり旅を楽しみたかったからだ。

旅から帰って来て、証券口座を開くと資産がかなり増えていた。

まったく働かず、好きな海外旅行をしているにもかかわらず、サラリーマン時代では得られないようなお金を手にするこができた。

満たされた思いで宇宙にオーダー(注文)を出せば、そのオーダー(注文)は叶えられるというのは、やはり本当だった。

この旅でかかった費用は・・・

因みに、今回の旅行の総費用は141900円だった。

内訳は・・・、

クレジットカード決済合計 82900円
飛行機代 77500円
ネパールホテル代(クレカ決算)5400円

各国現金両替 55000円
ネパール滞在費(ホテル代・食費・交通費など) 33000円
インド滞在費(ホテル代・食費・観光チケット代など) 20000円
ベトナム滞在費(交通費・食費など) 2000円

その他 4000円
ネパールビザ代 4000円

82900 + 55000 + 4000 = 141900円


米国個別株は・・・

放浪株トレーダーである私の個別株の儲けはどうなったかというと・・・。



基本となる3/17(日)の資産から昨晩(6/2)の資産を引いたところ、利益は・・・・。



915945 - 304230 = 611715円


「今回の旅から帰ってきたら、銀行から引き出した分を働いて補充する個別株の利益分で補充するかしよう。」と考えていたが、、個別株で大きく利益が出たので、利益の一部を現金化して補充しようと思う。



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「ネパール・インド旅行」の旅費を相場で稼ぐ(3)

2024-04-28 00:03:32 | 株トレード
4/19(金)を底に株価が反転上昇を始めた。

4/19(金)の損益額はー93296円だったが、1週間後の4/26(金)の損益額は、626573円だった。



この1週間の差は、約72万円だ。まるでジェットコースターのようだ。

基本となる3/17(日)の資産から4/26(金)の資産を引いたところ、損益は・・・・。

626573 ー 304230 = 322343円

この調子ならゴールデンウィーク明けには、さらに利益が大きく膨らんでくれるのではないかと思う。

今回の旅で使う予定の現金はすでに確保している。

4月と5月の日本にいる家族の生活費は銀行から引き落とし妻に手渡した。

5月分のクレジットカード請求予想代金も銀行口座にしっかり確保した。

これでゴールデンウィーク明けの「ネパール・インド旅行」の金銭面での問題はない。

今回の旅から帰ってきたら、引き出した分を働いて補充する個別株の利益分で補充するかしよう。



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「ネパール・インド旅行」の旅費を相場で稼ぐ(2)

2024-04-24 00:32:29 | 株トレード
4月に入ってS&P500は下げ続けている。

私の資産も、もちろん減っている。

4/19(金)の下げは特にきつかった。今までの利益がすべて溶けて、マイナスになったほどだ。



「いい押し目」と思い、ナンピン買いをしていたが、意に反して下げ幅が拡大、損失額も拡大。

すべての個別株の合計が5665287円 損失がー93296円

基本となる3/17(日)の資産から4/19(金)の資産を引いたところ、損益は・・・・。



93296 + 304230 = 397526円

3/17からー397526円となった。

たとえマイナスでも旅行には行く。

こんな時のために、ある程度の現金が銀行預金として用意されているので、そこから旅行費に10万円ほど使おうと思う。

さらに日本にいる家族の生活費とクレジットカードの請求代金もそこから補わないといけない。

旅行から帰ってきたら、今回使った分を補填するために働らこうと思う。

株は本当に何があるか分からない。

株価が上がっている時には有頂天になり、株で生活するのは簡単だと思ってしまう。

しかし株価がどんどん下がり、稼いだお金が減ってくると途端に弱気になり、株で生活なんてできないと思うようになる。

そして働き先を探し始める。実際、溶接や訪問介護の仕事を探していた。

幸いにも4/19(金)が大底だったようで、今現在(4/23(火)日本時間23:25)株価は反転上昇をしている。



すべての個別株の合計が5979325円 利益が220742円

基本とする3/17(日)304230円 からは -83488円 だが、この雰囲気だと月末にはマイナスは消え、ゴールデンウィーク明けには大きく利益が上がっているのではないかと思う。

今回のS&P500の下げは5%だったと聞く、この程度の下げは1年で3回くらいはあるものだ。

あと数週間でネパール・インド旅行だ。そろそろ旅の準備を始めよう。



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「ネパール・インド旅行」の旅費を相場で稼ぐ

2024-03-30 09:14:40 | 株トレード
昨晩金曜日の米国市場は「グッド・フライデー」で休場でした。

3/28(木)ハイテク関連銘柄は、祝日前で横這いで終わった。



S&P500は0.1%の上昇、これでS&P500は第一四半期を10.2%の上昇で終えた。

すべての個別株の合計が6124036円 利益が532196円

基本となる3/17(日)の資産から昨晩の資産を引いたところ、利益は・・・。



532196 - 304230 = 227966

227966円の利益だ。

先週よかった分、今週は伸び悩んだが、約23万円の利益ならいいだろう。

飛行機チケット代 77500円

成田 ー クアラルンプール(経由) ー カトマンズ 

カトマンズ ー ニューデリー 

ニューデリ ー ホーチミン(経由) ー 羽田 

ホテル代(ドミトリー)宿泊数が23日間 1日1000円として23000円

食費 滞在日数が27日なので1日1000円として27000円

観光費・交通費・ビザ代等 20000円

合計147500円

147500 - 227966 = -80466

今回の旅でかかるであろう費用(147500円)はすでに稼いだ。

残りの約8万円は、留守にする日本の家族の生活費に充てるのもいいし、もっと快適な旅にするのに使うのもいい。

もちろん、この利益(227966円)は含み益、利益確定していないので、絵に描いた餅である。

いざ旅行出発前、利益確定した時、もっと増えているかもしれないし、もっと減っているかもしれない。





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株トレードはボケ防止?

2024-03-25 15:35:25 | 株トレード
昨年のS&P500の上昇率は24%だった。

この24%の上昇の意味することは、例えば1000万円をS&P500連動ETFに投資しておけば、置いておくだけで昨年は240万円の利益を得られたということだ。

昨年はほとんど労働せず

実際、昨年私は1月末に会社を辞めた後、働くことはなかった(8月中旬から12月末まで、失業給付金は貰っていたが・・・)。

2月にタイ旅行、3月に80日間アジア周遊旅行、2回のクルーズ船の旅、毎月の高額社会保険料納付、市民税納付、国民年金、生活費、光熱費、通信費、車の維持費、娘の授業料、フィリピン旅行の2回分の飛行機チケット代などなど、多くの出費があったにも関わらず、年間で150万円以上のプラスだった。

今年に関して言えば、今年の1月と2月で157万円の利益を得た。1月中旬に11日間のフィリピン旅行に行き、2カ月分の生活費、光熱費、通信費、国民年金、社会保険料を支払い、今年11月に行くべトナム旅行の往復飛行機チケット代を支払ったにもかかわらずだ。

株トレードなんてしなくてよい!

正直、株トレード(投機)をしなくても、「投資だけでよくない!」と思ってしまう。

下手に売り買いを繰り返すより、S&P500連動ETFを買っておけば、十分な資金を得られるのだ。

そこから海外旅行費を賄えばいい。

海外に行ってスマホを見ながら、忙しなく株の売買をする必要はない。

「株のことなど忘れて、ゆっくりと旅を楽しんだ方がいいのではないか?」

「もう株トレードという考え方自体が、古いのではないか?」

そんなことを考えることもある。

株トレードは「究極の脳トレ」

生成AIで株トレードはボケ防止に有効か聞いてみた。

節度ある株式投資は認知症の予防にも有効だとされています。トレーディングは脳に適度な刺激を与える「究極の脳トレ」であり、認知症の予防にもつながると言われています。

株式投資には、株価の上昇による「値上り益(キャピタルゲイン)」や配当金、株主優待などのメリットがあります。

株取引では、証券会社の注文システムを有効活用したり、集中投資ではなく分散投資を心がけたり、損切りをきちんと行ったりすることが大切です。また、仕手株などの怪しい株には手を出さないようにしましょう。

株トレードは「究極の脳トレ」であり、ボケ防止に有効のようだ。

とりあえず、株トレードはボケ防止の趣味の一環として、全資産の1~2割程度でやってみよう。



個別株をトレードするには四半期ごとの決算書をチェックするのは必須だ。

今の株価が高値圏なのか安値圏なのか、チャートを読めないといけない。

建玉操作も必要だ。(逆指値注文やトレーディングストップ、空売り、つなぎ売りなど)

今まで訓練してきたことを、無駄にするのは忍びない。
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投資と投機の違い

2024-03-22 20:19:15 | 株トレード
株をやる時に、投資と投機をごっちゃに考えている人が多いが、まったく違う。

英語では投機をspeculation 、短期投資をtrading、長期投資をinvestment
と区別しているようだ。

投資と投機の違い

生成AIを使って違いを聞いてみると以下のような内容だった。

投資と投機の違いは、利益を得るまでの期間です。投資は長期的に資産を運用してコツコツとお金を増やしていくのに対し、投機は短い期間で大きな利益を得ようとするものです。

投資では、資産価値に焦点を当て、長期的に投資先の将来性を見据えながら利益を追求します。一方、投機では、価格変動を予測し短期間で売買して利益を得ます。

投資は、様々な資産に分散して投資を行い、長期間保有し利益を狙う手法です。投機は、短期間で大きな利益を狙う手法で、うまくいけば短期間で大きな利益が得られるため、非常に魅力的に感じる方は多いでしょう。しかし、その分だけリスクが高くなります。

投機は、金融商品の価格変動を利用して短期的な利益を追求する行為です。そのため、価格の動きを予測することに重点が置かれます。投資とは明確に異なり、資産の本質的な価値向上よりも、短期的な価格の変動を重視するため、短期間で大きな損失を伴う可能性があります。

長期投資は堅実にお金を積み立てるイメージ、投機は株価の値幅を取るデイトレードのイメージ、短期投資は1~2週間程度保有し利益が出ても出なくてもお金を回転させるイメージだ。

長期投資は習慣で利益を上げ、短期投資と投機は技能・技術・経験で利益を上げる。

コア・サテライト戦略

私の資産形成は「コア・サテライト戦略」を採用している。

コア・サテライト戦略について生成AIで調べてみると以下のような内容だった。

コア・サテライト戦略とは、保有する資産をコア(守り)の部分とサテライト(攻め)の部分に分けて運用する投資戦略です。

コア・サテライト戦略では、資産の大部分をコア資産で用意し、残りの1~3割をサテライト資産にして積極的に利益を狙います。コア部分は長期かつ安定的に運用し、サテライト部分はコア部分よりも高いリターンを求めて積極的に運用します。

過去の放浪株トレーダーの試み

以前にも、何度かタブレットを使って放浪株トレーダーをしたことはあった。以下はその時の記事だ。



この時は、コア・サテライト戦略という考えは全くなく、日本株の売買トレード(短期投資)のみをしていた。

今は2017年の時よりも資産が増え、知識・情報も増えた。

これから本格的に放浪株トレーダーをする時だと思っている。



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「放浪株トレーダー」という仕事

2024-03-21 15:15:36 | 株トレード
私が株を始めたのは、30歳の時、今から24年前だ。

当時はITバブルが弾けた時だった。

ソフトバンクはじめ多くのIT企業の株価が下がり、多くの株トレーダーが損をしていた時だ。

これだけ株価が下がったのだから、株価は上昇するだろうと思っての参入だった。

しかし、なかなか上手く利益を得ることはできなかった。

放浪トレーダー」との出会い

当時、株式評論家の北浜流一郎先生の掲示板があり、そこには幾人かの相場のプロや上級者と言われる人たちの投稿もあった。

その中に、後に私の株の先生となる、Yさんという方が投稿していた。

その方の投稿記事の中に「放浪トレーダー」という単語があった。

放浪トレーダーとは、ノートPC片手に世界中を旅しながら、お金を稼ぐ人ということだった。

「これだ!」と思った。これぞ私の夢に描いた理想の職業だ。

私はこれになりたくて、Yさんの主催する株の教室に応募した。

株のプロに弟子入り

Yさんに会いに日帰りで名古屋まで行った。誠実な方だったので、すぐにお金を払い株の教室に参加した。

全くの株の素人だった私だが、Y先生の指導の下、毎年利益を上げるまでに上達した。

あの2008年のリーマンショックの大暴落時でさえ、かすり傷程度の損失で済んだのは、Y先生のおかげと言ってもいい。

放浪トレーダーになりたくて、寝る間を惜しんで勉強をした。

先生の進める本はすべて読んだ。おかげで、よい本と読む価値のない本の区別がついた。

本当の株上手の人とそうでない人の違いが、分かるようになった。

働かなくていい資産貯まる

あれから20数年、働かなくてもいいだけのお金を貯めることができた。

先生と出会わなければ、決してできなかっただろう。そして「放浪トレーダー」というワードに出会わなければ・・・。

あれから私なりに考える所もあり、日本株トレードから米国株投資に切り替え、やり方もコア・サテライト戦略にした。

投資資産の8割をコアとして守りつつ、2割のサテライトで積極的に攻めるというやり方だ。



今の時代スマホ一つで、海外から株の売買ができる。

海外旅行で放浪株トレーダーを試みる

2000年の初め頃、まだWi‐Fiのない有線ケーブルの時代、海外から株トレードするには、ネットカフェと呼ばれる、多数のデスクトップの置かれたお店で株の売買をしなければならなかった。

バンコクのカオサンロードで何回か株の売買をした。ネットカフェでPCを利用するのに30分50円くらいだった。タイのタオ島というところでもネットカフェから売買したことがある。

2008年頃はノートPCを旅行に持って行き、有線ケーブルをノートPCに接続しインターネットにつないだ。フィリピンのモアルボアルで、何度かトレードをした思い出がある。

2015年久しぶりの海外旅行でタイに行った時、みなスマホを弄っていた。あれほどあったネットカフェは数えるほどしかなかった。それもそのはず、もうホテルの部屋にいながら無料のWi-Fiでインターネットに接続でるのだ。

放浪株トレーダーには誰でもなれる

2017年のタイ・パタヤ滞在時、スマホとタブレット端末で株の売買をした。



もう海外のホテルでは、WI-FIの繋がらないところはない。

海外では、どこにいてもインターネットに通じる環境が整えられている。

放浪株トレーダーは誰でもなれる時代なのだ。
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歩く銀杏 (9)

2021-06-03 10:19:16 | 株トレード
歩く銀杏 (6)前編の続き。

<引用ここから>

相場と言うものは、別段大底で買い、天井で売る必要は微塵もないのです。

下がれば買い、もっと下がればもっと買い、上がれば売り、もっと上がればもっと売れば良い のです。(お金は無限にあります、その考え方はいずれ書きます)

天地自然のゆるやかな波動にわが身をたゆたらせて、淡々黙々、あせらずくさらず歩いていくものだという考えが、最低限の人間である小部屋オヤジのぎりぎりの立脚点であることをご理解下さい。

長くなりますので、以下簡潔に書きます。

4)0を作る

一定の期間を置いて、半ば強制的にOのポジションを作ります。

これがこの方法における、実質的な損切り、即ち、しこり玉を持たないための方法です。

年末にとにかくすべての株を処分し、新年に新たな気持ちで買いつけます。

もしこれを実行した場合、かなりの成果が上がることは歴然としていますが、やはり私にはどうしても不可能でした。

有効なことが明らかであるにもかかわらず心理的に自分には無理であることがわかった場合、どうすればよいのでしょうか?

あきらめてはいけません。 自分に可能な範囲内で、何とかその有効性に近づくような別のやり方を工夫すれば良いのです。

あれこれ考えるのは、意外と楽しいものです。

5) 3の倍数に注意する

30日、60日、90日前後に変化日が多いので、特に注意します。

私の場合は、もっとゆるやかな波に乗っていますので、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月といった日柄に気をつけています。

6) 注文は、前場寄り付き、成り行き注文だけに限る

リズムを崩さないように、そして売買に伴う迷いを振りきるためです。

注文を出したら、後は3時35分からの12チャンネルの株式ニュースまで、何も気にしません。

いまだ、小型株の10000株売り注文などでは、確かに心にさざなみ立ちます。

まだまだ未熟だなあ、と思わず苦笑いしてしまいます。

でも、いつまでも未熟であることこそが、私の相場の原点なのです。

午前8時23分きっかりに注文を出します。

いつもは10時に起きますので、注文を出す日は「8時に起こしてください」と、台所に張っておきます。

以上、参考になると思われる点をいくつか列挙してみましたが、そんなことよりも何よりも、恐らく初心者の方が私に対して持っておられるであろう決定的な誤解1つ、何よりもまずこれだけは(さあ、はったり話が始まりました)、本当のこと、誤解を解くために言っておかなければ、たとえ心理学者が、「本当のことを言おうか、と言って人が話すことは本当のことではない」とのたまおうとも、これだけは本当のこと、書いておかなければなりません。

それは

もし皆さんが私の売買記録なり現在の持ち株なりを見たとしたならあまりの下手さ加減になんだこりゃあと、呆れ果てるに違いない

と言う事です。

去年は長崎屋5000株、今年も池貝8000株、倒産しました。(おかげで税金を払わなくて良いので少し嬉しいのですが)

私は現在も多くの含み損を抱えており(以前書いた、嫌な思いをすると儲かる、の、嫌な思 い、の代表は、含み損と損切りです)、売買技術はまったくなっていません。

皆さんの書きこまれる「かった、さがった、そんしてる、どうしよう」を読むと、いつも、オレなんかその何十倍だ、と思ってしまいます。

しかし同時に、過去7年間私が株式だけの収入で人並みの生活を送ってきたのもまた事実なのです。

さすがこの3年間は資産は増えませんでしたが、かといって減りもしませんでした。

それは何故なのか?

私自身不思議で、これまであまり深く考えたことはなかったのですが、今回この小文をきっか けにして、じっくり考えてみました。

その結果、4つのそれらしき要因に思い当たりました。

知らず、わき道に迷いこんでしまいますが、その4つについて次回お話しさせていただいてか ら、基本型“その2”に移りたいと思います。

たとえどんなにちっぽけな人間であろうとも、それでも何とか人間らしく生きたいと願うときの、 何らかのヒントのかけらにでもなるのならば、私にとって、望外の喜びです。

少し出過ぎました。

次回また

<引用ここまで>

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歩く銀杏 (8)

2021-02-10 21:32:56 | 株トレード
<この記事は2001年に書かれたものです。少し古いかもしれませんが、相場に関するやり方、見方、考え方などは、今の時代にも十分通用すると思っています。>

歩く銀杏(7)からの続き

以上で基本型“その1”の大まかな紹介を終えます。

これは、あの鎖国と言う特殊な状況下にあっても、世界に先駆けて米相場の先物取引を考え出したり、絶妙なる陰陽足のケイ線を完成させた、いかにも日本人独特の職人技、名人芸に立脚する方法ともいえます。

この傾向の悪しき部分のみが肥大化して、今の私たちが世界でも類例のないほど一発必中 の「上がる銘柄探し」に奔走するようになってしまったのかもしれません。

一方海の向こうでは、やがてポートフォリオ理論としてノーベル経済学賞を受賞する思考法の原型が、心有る人々の間で、受け継がれつづけていました。

それは、あたかもテレビに映し出される野球の如く、投手と打者の1対1の駆け引きにのみ夢中になり、時には投手になって三振を狙い、そのすぐ後に突如打者に変身して今度はホームラ ンを望むと言った相場になれていた私たち日本人に、野球は9人でするゲームなのだと教えてくれるものでした。

これからその基本型“その2”をご紹介するわけですが、その前に、「波乗り法」の特徴のうち、 私たちに役立ちそうな点を、紹介しなかった部分も含めて箇条書きにしてまとめてみたいと思 います。

なおそこに附した解説は、あくまでも中長期逆張り投資の観点から見た私個人の独善的、独断的な考えですので、異論は多々あると思いますが、ご容赦のほどお願い申し上げます。

1) 銘柄を限定する

対象の銘柄を減らせば減らすほど利益は上がりやすくなりますが、反対につまらなくなります。

面白さ、と言うのは皆さんの考えている以上に大切なポイントで、あまりつまらないと、いわゆるマンネリ状態に陥り緊張感がなくなり、嫌気がさしダレや飽きが感覚のゆがみを生み出しま す。

しかし、銘柄の限定は、成功へ向けての疑うかたなき第1条件であるのは論争の余地はありません。

戦争は、地形を知り尽くした場所での局地戦に如くものはありません。

ウォール街で最も喧伝されているあの格言、 ブル(牡牛)は、儲けることができる、ベア(熊)も、儲けることができる、ピッグ(豚)は、儲けることができない。(少しわかりやすく変えました)

は、実に多くの含蓄を含んだ格言ですが、その1つは、儲かりそうだと思えば、昨日は大型、今日ネガサ、明日は店頭はたまたマザーズ、と移りゆく、目を血走らせてwantedを追いかけるさすらいの賞金稼ぎを(せめてカッコ良くいってあげなければ)、皮肉っているものです。

ブルは強気、ベアは弱気の意ですが、ピッグは何にでもむしゃぼりつこうとする雑食性を意味しています。

ちなみに、古代中国には「能」という伝説上の動物がいて、その動物が極めて頭の良いところから能力や才能といった言葉が生まれたのですが、実在の動物としてはクマが最も似ているところから「熊」の字が生まれ、それがさらに発展して「龍」になりました。

つまりベアが最もクレバーなのです。

しかもベアは、何と冬眠までするんですから。

私の場合波乗り法をしているわけではないので、対象銘柄は、東証1部、貸借、有配当でかつ上場後10年以上経過している銘柄と、かなりゆるやかですが、実際の売買はほとんど中低 位、中小型銘柄に片寄っていますので、これも加えて良いのかもしれません。

2) 波動にあわせ、売りと買いの玉の操作をする

私は現在、数ヶ月単位の大きなゆるやかな上げ下げにあわせて、現金、国債、現物株、ツナギ売りの間で、機械的に資金の増減をしています。

以前はさらに空売りも加えていましたが、今はやっていません。

私のようなノミの心臓の持ち主には、少し刺激が強すぎ生活のリズムが壊れてしまいます。

なんて臆病者なんだと、自嘲するのですが、性格的にどうにもいけません。

ツナギ売りでさえも、あくまでも補助的な範囲にとどめているような小心者なのです。

なお、国債は(問題外の低金利のため)もう8年以上一切投資の対象にはなっていませんが、遠い将来はどうなるかわかりませんので、一応あげておきました。

ただし、週に1度くらいは10年国債の金利動向をチェックしておく必要はあると思います。

経済情勢は金利で動き、社会情勢は税金が動かすと私は考えています。(正に独断ですが)

3) 平均値を下げる買い方をする

相場の面白いところは、同じ1つの行為がその拠って立つ立場によって、可ともなれば不可ともなってしまうところにあります。

その代表が、ナンピン(難平)です。

初心者向けの本には8割方否定的なニュアンスを持って書かれていることが多いようです。

順張りの場合、株価の上昇を見こんで買ったわけですから、株価が下がった場合、自らの思惑に反したわけであり、ナンピンより損切りを優先すべきです。(これが言うに易く、行うに難し なんですよね)

しかし株と言うものは、必ずしも上昇を期待して買う人ばかりではないのです。

勿論、下がればいいとは思いませんが、上がるも良し、下がるもまた仕方なし、という、極め てニュートラルな立場で投資している人もいるのです。

「逆張りの場合、下がることは当初から予定されており、株価が下がることは別段思惑に反し たことではありませんので、ナンピンはむしろ必然の行動になります。 これを通常のナンピンと区別するために、普通、ナンピン買い下がりと呼びます。

私の場合、1--2--2の不等3分割を予定しており、最悪さらに2--3--3の3分割まで計画してはいますが、ここまで必要になったのは、過去10年間で2銘柄だけです

平均値を、絶対に上げてはいけません。

いわば、ピラミッド型の買い方が理想であり、平均値が上がっていく扇型の買い方はわれわれ逆張りを志す臆病者の熊の、最も不可とするところです。

これも順張りの方からすれば、逆に、何とけち臭い女々しいやり方よ、ということになり、最悪の方法になります。

しかし私は、損切りもできない、空売りもできない、女々しいのけ者でも何とかこの銀杏の道を歩いていくことはできないのか、と言う事で苦闘してきたのであり、そうした方々に向けて、この今にも消え入りそうなため息にも似た小文書き始めましたので、よろしく御許容の程、お願い致します。

もし、1買って上にいってしまったら、それはそれで、儲かるのですから正に大成功なのです。

もっと買っておけば良かった、などと思ってはいけません。 私が以前書いた「平然と儲け損なう勇気」が試されるのです。

(つづく)

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歩く銀杏 番外編(2)

2021-01-10 17:37:07 | 株トレード
歩く銀杏(8)の続き

その最も極端な例を挙げて、あなたの「真逆」度を、確かめてみましょう。 あなたはこの私の説を、どうおもいますか?

● 相場のテーマ(例として都市再生を挙げます)について

都市再生の相場の大きさや広がりは、現実の材料とは何の関係もなく(それは実業の世界に 属することです)、「都市再生」という言葉そのものの持つインパクトが相場の大きさを決め、言葉の広がりが、相場の長さを決定する

ただ言葉の衝撃だけが、その相場の大きさを決定するのです。 材料は、証券会社やアナリスト達が、あることないことお好みのままに、提供してくれます。 それが彼等の本当の仕事なのです。

かつて、「エイズ」という言葉のインパクトが、相場を作り、その言葉は正に一瞬のうちに日本中を席巻したがために、その相場も、一瞬のうちに終わりました。

バブル末期には様々な言葉が生まれ、それなりの相場を形成しましたが、とりわけ「トリプル メリット」というまるで完全試合達成のような言葉から受けた衝撃は、忘れることができません。 90年代に入り、相場の低迷に歩調をあわせるかのように、インパクトを持った言葉も生まれず、あるのはただバイオ関連、ハイテク関連等といった、ミミズの滝登りのような言葉だけでし た。

そこに新しい「IT革命」という、どこかうさんくさい言葉が(うさんくささが相場の栄養なのです)、激烈なるバイブレーションを持って登場し、中身より何よりその衝撃性が、相場を持ち上げ、そしてみのもんたがクイズミリオネアで、IT革命とは次のどれかといった時、さしもの大相場も終焉を迎えたのです。

そんな馬鹿な、そう、そんな馬鹿なことがあるはずがありません。 ところであなたはこの説を、何%くらい肯定しますか。

さて、「真逆」の例をいくつかあげてみます。 数はほぼ無限にあります。

● 便利な銀行とは、不便な銀行である

便利な銀行は支店やATMの数が多いため、預けてもすぐに下ろしてしまい、お金が貯まり にくい。離れたところにある小さな信用金庫なら、おろしに行くのが面倒なため預けっぱなしにして、結果としてお金が貯まる。

以下、解説は機会があればいずれまた、

● 新聞で宣伝している投資信託は、最悪の投資商品である
 時流に乗ってはいけない、ということです。

● 大底で買い、天井で売った投資は、失敗である
 要するに、遅すぎます 。

● あなたの投資を成功に導く最後のインスピレーションは、相場や経済とはまったく関係の無 い本からもたらされる。

● 簡単に思われるものほど難しく(例 損切り)、難しそうに思われるものほど易しい(例 アナ リストが使う横文字すべてこけおどしです)。

● もう少し給料が上がったら解決すると思っている問題は、たとえ給料が上がっても解決しない。

● ハイリスクだと思うものはローリターンであり、ローリスクだと思うものはハイリターンである、 ただし、ノーリスクだと思うものは確かにノーリターンである。

エトセトラエトセトラ、この辺で止めておきましょう。

これが、「真逆」の世界のルールの極く一端です。絶対に、納得できませんよね、だから、「魔坂」なのです。

そこで、私の愚かな考え1つ、笑ってください。
単なる石ころのたわごとです。
本当は、どうでもいいんですが(それをいっちゃあ、おしまいだ)。

35歳までの方は、とにかくまずは仕事で成功するように努力してみてはいかがでしょうか? 投資は趣味として、少しずつ、少しずつ、この陰の世界、逆説の世界の哲学を身につけていったらどうでしょうか。

一遍に身につけようとすると、実業の世界で失敗してしまいます。

相場戦略を5割考えたら、資産戦略を3割、そして人生戦略を2割考えるのです。

株式投資で得たせっかくの知識と経験を、生きたいように生きる自らの人生戦略にとりいれるのです。

私が今一番関心を持っているのは、実は株式投資のテクニカルではなく、それを応用した資産戦略のテクニカル、否、人生戦略のテクニカルなのです。

いずれ、歩く銀杏にめどがついたら、そのヒントを連載したいと思っていますが(題名も決めて あるのです。歩け、赤い服のジョニーよです)、ここは株式クラブですので、ちょっと怒られ てしまうかなとも思っています。

次に、35歳以上の方は、2つに分かれます。

それなりの成功を収めていられる方は、この、実業の世界とはまったく異なったルールで動いている、と言う事さえ忘れなければ、きっとうまくいくと思います。 成功者に向かっていえるようなもの、私如き、あるはずがありません。

もし現在、不遇をかこっている方がいましたら、このルサンチマンの戦場に、勇躍、参戦され てはいかがでしょうか。

ただし、通常は条件を課されるのが一般的なようです。 一切の事情を問わず、今後3年間、収入の3割を貯金する、という条件です。

成功しても誰も誉めてくれず(人には一切言えません、嫉妬されるだけです)、失敗すれば馬鹿なやつよと、あざわらわれます。

その覚悟ができているかを問う条件なのです。

(おわり)

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歩く銀杏 番外編(1)

2020-10-18 14:12:38 | 株トレード
* 相場の「まさか」道について

相場(というより金融全般)の世界には、かの悪名高い「まさか」という、坂道があります。

ふつう、「魔坂」と書き、「まさかあの株が」とか、「まさかここまで下がるなんて」と、人々に悲鳴を上げさせながら、もはや転がることしかなくなってしまう魔の坂道です。

人生も同じ事さ、と思われるかもしれませんが、金融の世界、ほとんどこの坂道だけで成り立っているといっても過言ではありません。

人生には時々、小春日和の秋桜(コスモス)街道などもありますが、金融の世界は常に坂道です。

何故かといえば、本来金融というものが、実業に対する虚業の世界であり、陰画の世界であり、ネガであり、影であり、負の世界であるというところから来ています。

女性になどもてたこともない、さえないヒゲの中年男、たとえわが身は路傍の石くれの如きであろうとも、前途洋洋たる若き人々に、どんなに嫌がられようとも、どんなにアクビをされようとも、せめてこの一言、石なお叫ばん、言っておかなければならないのです。

また、小部屋のオヤジの、大げさなホラ話が始まったのです。

それは、

金融の世界は、他の実業の世界とはまったく異なったルールで動いている
金融の世界には、他の実業の世界とはまったく異なったルールがある
だから
実業の世界の成功体験は、金融の世界では何の役にも立たない

ということです。

何を大げさな、と思われるかもしれませんが、相場の失敗はすべてこれが原因で起こっているのです。

絶対に覚えていてください。

古来から証券界というものは、実業の世界で成功した人々が自身満々やってきて、「まさか」 と叫んで去っていく世界でした。

彼等が何故自信満々なのかと言うと、彼等は経済界での成功者であり、金融の世界も同じ経済界だから簡単なものだと誤解してしまったからなのです。

バブルとは、そういった人々が多かった時期のことであり、実業の世界の成功者が少ないと金融の世界も不況になります。

スポーツにたとえれば、野球とサッカーの違いどころではとてもなく、野球と相撲ほどもある違いなのです。 今日突然巨人軍に入団した貴乃花は、いったいどこを守ればよいのでしょうか?

どうしてそういうことが起こるかと言うと、成功する条件がまったく異なっているからなのです。

実業の世界では、明るく、行動的で、人脈が広く、シャープな頭脳、素直、思いやりなどなどなど、いわゆる、陽性な人々が成功していきます。(例外的な事例は常にありますので、無視します)

世の中の80%は、そういった人々の天下になっています。

しかし人間には、どうしても陽性になれない人もあり、また他人と同じなのはイヤダとか、偏屈、ひとみしり、なまけもの(私はこれです、超、がつきます)その他、いわゆる陽の世界から、はじき出される人々がいます。

そこで神(火水)様は、ちゃんとそういった人々のための世界を、20%用意してくださったのです。

それが文学、絵画、音楽、映画、そして宗教、(本物の)学問、等といった世界であり、あるい は発明発見、ファッション他、何らかの創造に関わる世界であり、実は金融の世界もこの領域に属するのです。(銀行員や証券マンや保険のおばちゃんは、単なる事務員ですから除きます)

明るく、成績優秀、スポーツマンの好青年、家庭は裕福両親円満、といった青年は、人生に2 度来る軽い失望と1度の深刻な挫折を乗り越えられさえすれば(最も、彼等は挫折に弱いところがあるんですがね)、80%の世界で確実にステップアップしていくことでしょう。

しかしそんな彼が、もし小説を書きたいなどという願いにとりつかれたとしたなら(現実には余りありませんけれど)、彼の幸福な人生経験は、最悪な経験に凍りついてしまいます。

小説を書くには、逆に、イジメ、登校拒否、両親の離婚などの不幸な経験が、正に至福の経験へと昇華されるのです。

相場とは本来、実業の世界の日の当たる坂道から締め出された人々が、その恨みを込めて 孤独な戦いを挑む、ルサンチマンの戦場なのです。

そうした意味では新興宗教と似通ったところもあり、かの有名なOクラブが元来宗教の仲間であったことや、また、ご存知、究極の相場師E氏が、商業高校出のうだつのあがらないサラリーマンとしてついに一度として役職にはつけなかったことなどが、いみじくも実証しているといってよいのです。

金融の世界は実業の世界とは180度異なった法則のもとに成立している世界なのです。

「魔坂」とは、実は「真逆(まさか)」であり、実業の世界の常識の、逆こそが真である、という世界なのです。

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歩く銀杏 (7)

2020-09-22 20:55:51 | 株トレード
さらに相場全体をあらわすものとして「孫子」では、

知り難きこと陰(かげ)の如く
動くこと雷震の如し

と続き、 武田信玄では、長いので簡単に言えば

六分七分の勝ちをもって最良の勝ちとなす
十分(じゅうぶ)の勝ちは五分の負けなり

と続きます。

さらに私はこれに、アメリカのあまりにも有名な言葉、

(相場)は
絶望のうちに芽生え(買い)
疑いと共に成長し(待つ)
楽観の中に成熟し(売り)
幸福と共に消え去る(休む)

を加えるといいと思います。

これは本来、10年単位の大回りに使われる言葉ですが、小回りでも、個別銘柄にも充分通 用するものだと思います。

さてまず、買いの局面についてです。

疾きこと風の如く、とは、まず仕手筋が玉を集める場合、姿が見えてはいけないということです。

古来中国では、風は天から吹いてきて、その使いをするのが鳥であると考えられていました。 そこで「風伯」という神を祭り、少しでも鳥が来てくれるようにと、貴族達は、鳥の止まりやすい門を作りました。

周王朝の時代です。

この門が日本に伝わり、神社の鳥居の原型になっています。

つまり買い場は、天から吹くということです。

ボーナスをもらったから株でも買おうか、という個人的な事情はまったく関係ないということです。

陰極まるところおのずから陽に転じ、その時買いの一陣の風、天からもたらされます。

風立ちぬ、いざ生きめやも、です。

なお漢字の元は、沼地に舞い降りた天の使いである鳥たちの足跡から生まれたという説が有力です。

つぎに、 勇を奮って買い、ですが、 これは宗久翁の秘録にせよ、三猿金秘録にせよ、繰り返し言われていることで、例えば

野も山も 一面皆弱気なら 阿呆となりて 買いの種負け

などです。

このポイントは、阿呆となりて、にあります。

ほかにも、たわけとなりて、とか、海中に飛びこむ気持ちとか、つまり、正常な人間ではとてもできない状態にならなければならない、ということです。

頭では理解しても、なかなかできるものではありません。

私たちがよく、人の行く裏の道をいったつもりで失敗するのは、とてもそこまでやっていられないからです。

これはアメリカの、絶望の中に、に当たります。 以前私は、こういった格言が大好きでしたが、自分にはとても不可能なことがわかり、今では、

相場に(そういった)度胸はいらない

と言う格言のほうが好きです。

ではどうしたかというと、自分の好きな格言を、すべて数字でおきかえるようにしたのです。

例をあげると

買い方総投げの大峠(洞峠・落城峠)怖いところが買いの極意よ

という格言があります。

そこで、買い方総投げ、を信用損率の数字に置き換え大峠は、折れ線グラフを逆さにして、縦(値幅)と横(日柄)をかけあわせた、面積に置き換えといった具合です。

そこで数字が買いになれば何も考えずに淡々と買います。



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歩く銀杏 (6)

2020-09-13 09:28:45 | 株トレード
「売る、買う、休む」の、正確な解説

初心者向けの本には、必ずこのことが大事だと書いてあります。

要するに年中売買しないで、休むことも大事だということですが、何故だかは皆さんご存知だ と思います。 さて、これは実は古来、4つから構成されていまして、

買うは勇、待つは仁、売るは智、休むは忍

となっていました。 待つ、があり、仁というのはなかなかわかりにくい概念なのですが、広く大きい愛、慈愛とでも 言っておきましょうか。

ちなみに、愛という言葉は明治になってできた言葉で、北村透谷や島崎藤村などが使い始め た、比較的新しい言葉で、古来日本人は、恋を使っていました。

また、この4つを「孫子」からとって、(武田信玄でおなじみですが)、

疾(と)きこと風の如く、勇を奮って買い

静かなること林の如く、仁をもって待ち

侵略すること火の如く、智をもって(欲を抑えて)売り

動かざること山の如く、忍をもって休む

といったものでした。

これはそれぞれの局面における最良の心理状態を表したものですが、疲れましたので、解説 はこの次にさせていただきます。

ただ、買いや売りに迷ったとき、繰り返し呟くと、以外と決断できるものです。 第一、ちょっと、かっこいいでしょう?


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歩く銀杏 (5)

2020-08-30 20:00:30 | 株トレード
* 前回からの続き

本当に大まかな骨格しか書いていませんが、一応こういうやり方だと思ってください。

詳しく書かないのは、最初に書いたように、現在この「波乗り法」を使っている人はほとんどいないからです。勿論私もやっていません。

実はこの方法の成否は、ぎりぎりの最少限まで情報を拒絶できるかどうかにかかっているのです。

仮に折れ線グラフを陰陽足にしてしまいますと、それだけでやれ南十字星が出たとか三空叩き込みだとか、情報量が急速に増加します。

特に日経平均がいくら上がった、今のテーマは都市再生だ、等といったたぐいの情報は最悪です。

情報が頭に入り、波に乗る感覚を著しく減退させてしまうのです。

ですからtrader21さんがいみじくも書いていた、知る人ぞ知る伝説の相場師立花氏は、ただ パイオニア一筋、自らを「パイオニ屋」となずけて、ダウ平均が(当時はダウです)いくらするかすら、まったく知らなかったということです。

サーフィンを思い浮かべていただけたら、理解しやすいと思います。

こう乗ってこう立って、等と頭で考えていては失敗します。

秘訣はただ1つ、君よ白き波頭の波と化せ、です。

この、情報をすべて孤絶せよ、というところが、絶対に絶えられません。

絶対に!

重ねて言います、絶対に!!

私もどうにも耐えられませんでした。

相場をやっていながら、相場のことは何も知らないから誰とも話せず、新聞も読めず、さらにいえば、感覚を鈍らせないためにあらゆる勝負事は禁止、きわめてストイック(禁欲的)な生活を送らなければなりません。

ゴルフやマージャンなどもってのほかです。

この事に関しては、実に面白い様々な伝説が残されています。

書けば余りにも長くなりますので迷っていたのですが、腹をくくりました、書きます。

よってこの連載は、異常に長いものになります。

ゆっくり着実に歩いていきましょう。

そのまえに、何故この「波乗り法」を紹介しているかというと、これは江戸時代の米相場に始 まり、明治大正昭和と、数百年に及ぶ時の移ろいの中で、私たちの先人たちが営々と伝えつづ けてきた秘法であり、願わくば皆さんの関心の2割だけ、先人たちが幾多の辛酸をなめなが ら、その血と涙であがないつづけてきたこうした歴史を知ることに、向けていただきたいと思うのです。

何故なら こうした知識は普段は何の役にも立たないものですが、いつか相場の荒波にもまれて、清き心の白百合が不覚にも萎(な)えようとしたその時(私など、何度そんな事があったことか)、こうした歴史を振り返ったものを繰り返し繰り返し読むことによって、再び、たとえそれがゼロからのものであろうとも、新たなる出発(たびだち)をしてみようという、静かなる熱情が、湧きあがってくるものなのです。

古来、無数の相場師たちが、時に原点を見つめなおすことによって、自らを鼓舞し続けてきた のです。

さて、私はこの「波乗り法」をやっている人を、二人知っています。

勿論直接ではなく、マネー雑誌の素人奮戦記的なものに、片隅に少し出ていたのです。

詳しいことは書いてありませんでしたが、「東京電力で小遣いを稼ぐ」的な記事で、私にはすぐわかりました。

チョッピリ初めて自慢してもいいですか。私はその人の持ち株5銘柄、購入時期と買値を聞 ば、その人の投資方法がわかります。

わからない時は、その人が無定見に相場をやっているのがわかります。ただし、こんなこと何の役にも立ちません。

さてその二人ですが、不思議な共通点があるのです。

1、女性である。

2、相場の「そ」の字も知らない。

3、では何故知ったかというと、死んだ父親、死んだご主人が、「相場とは本来こうやるものなんだよ」といって、教えてくれた(ポイントは、死んだ、というところです)。

4、これは私の推測に過ぎませんが、恐らく父親や亭主は、その波乗りをやっていなかったと 思われる。

5、二人とも言われるままにグラフだけはつけていたが、実際に売買を始めたのは、父親、亭主が死んでからである。

つまりそういった投資法なのです。

奥さんにやらせてみますか?(冗談)

そこで人々はこの原点を踏まえながらも、もっと面白い、もっと疲れない投資法を考え始め、実に多種多様なバリエーションが、百花繚乱、花開いていきます。

今、でいえば、2年ほど前から出てきたT氏の、「あなたも株で生活できる」シリーズが、極め て簡略化した形で使っています。

他にもあるとは思いますが、最近は株の本とはトンとご無沙汰なのでよくわかりません。

なお、T氏の本は、心理的に少し無理があり、いかにも後講釈ですので、少し無理があるように思われます。

そして、伝説の天才M氏が、「中京戦法」をもって名古屋の地に登場するわけですが、それは もう少し先の話になります。

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歩く銀杏(4)

2020-08-09 18:52:19 | 株トレード
<この記事は2001年に書かれたものです。少し古いかもしれませんが、相場に関するやり方、見方、考え方などは、今の時代にも十分通用すると思っています。>

1段階では現物の買い3枚のみを使い、最終段階になると現物の買いと信用の売りを組み合わせて15枚まで使ってよいことになっています。

なおこれはあくまでも私見ですが、信用取引というのは現物買いに対するヘッジの売りのためにあるのであり、買いのためにあるのではないと思われます。

ここではいかんせん長くなってしまいますので、最終段階のやり方についてのみ書かせて いただきます。

もし真摯に取り組んでみたいという奇特な方がおりましたら(いるわけないか)、そう書きこ んでくださればこの連載とは別の形で書きこませていただきますが、一応第2章を読んでからにしていただきたいと思います。

そろそろ目先の底に近づいたなと思ったら、現物を1枚買います。

そして厚紙に、0--1と書き、この紙はどんな時でも肌身はなさず持ち歩きます。

買い長1の投資スタンスが発生しました。

後は下げるにしたがって買いのスタンスを強めていきます。

0--3、0--6等となっていきます。

この辺はあくまでも技術論ですので、しゃべれば10分で必ず解ってもらえるところを何時間もかけて慣れないキーボードに疲れ、しかも意図するところが正確には伝わりにくいかもしれません。

ここに来るまでにすでに段階を踏んで4年間もただ一筋グラフと格闘してきたのですから、この位はたやすくできるようになっているのです。

そして底を打ち、上げに転じたら、少しずつ売りのスタンスを強めていきます。

原則は信用の売り玉を増やしていくのですが、同時に現物の買い玉も減らしていきます。

2--6(買い長4)、 4--4(中立) 、 4--2(売り長2) といった具合です。

後はグラフの波動にあわせて、買いと売りのスタンスを自在に変化させていくことになります。

何故情報から距離を置かなければいけないかというと、例えばある日突然グラフが急激に下降したとします。

波動的には明らかな買いなのに、新聞に「新日鉄赤字に転落」などと書いてあると、心理的にどうしても買えなくなってしまうからです。

しかもその「赤字」ということが頭から離れなくなり、以後冷静に波動と向き合うことができ なくなってしまうからなのです。

ある意味ではそのくらい微妙絶妙な取引でもあるのです。

また、いくつかの絶対に守らなければならない原則があり、その最たるものは、買いはあくまでもナンピン買い下がりのみ、絶対に乗せをしてはいけないという事です

ですからまず1枚買った後、すぐに上げに転じたらその1枚のみを大切にして、その後の 数ヶ月の波動を見守るということになります。 相場には様々な種類の勇気が要求されますが、「平然と儲け損なう勇気」は、かなり重要 な位置を占める勇気です。

底で買えたのがどちらかというと失敗の部類に入るという、正に正統を行く投資法なので す。

いかんせん、疲れ果てました。 次回この続きを書いてから、2番目の方法にうつります。

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