「風の時代」を生きる

人生に必要なのは、勇気と想像力、そしてsome moneyだ。

チャールズ・チャップリン

旅を終えて(35)

2013-08-10 09:56:12 | ・中南米夫婦編
8/7(水)

サンディエゴの空港にいる。ラスベガスに住む友人の車で送ってきてもらったのだ。

残りの資金はおおよそ7万円。自宅への電車代とちょっとしたお小遣いを差し引いて、世話になった彼に渡した。

ここサンディエゴから始めた、中南米の旅も終わりだ。

夫婦2人での主に飛行機を利用しての旅は思ったよりもお金がかかった。

旅の途中相場で稼いだお金を合わせて220万円、あまったお金が69577円なので約213万円だった。

22年前に訪れたときは、たしか約60万円で中南米を半年かけて回ったものだ。ゴキブリが壁に張り付いているような安宿に泊まったり、交通機関も安いバスを使った貧乏旅行だった。

しかし今回は妻を同伴させているのでそれはできない。

今回飛行機の旅をして、改めてバス旅行はいいと思った。時間はかかるが、その分そこに住んでいる人の生活に触れることができるからだ。バスの旅が線であるとすれば、飛行機による旅は点と点結ぶ旅のように感じる。

年を重ねて昔のような貧乏旅行が、果たしてできるかどうか疑問ではあるが、次はバスで旅をしたい。



グランドキャニオン


おわり

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カジノ側の戦略(34)

2013-08-04 16:03:23 | ・中南米夫婦編
8/4(日)

ラスベガスに来て感じたことがある。それはカジノ業者の思考方法は我々株トレーダーの考え方と似ている点だ。

例えばブラックジャックだ。ブラックジャックではカジノ側がプレーヤーに対して、約4.5%の優位性を持っているという。この優位性の根拠は、プレーヤーが順守しなければならないルールにある。

この平均4.5%には大勝をして帰るプレーヤー、大負けするプレーヤー、その間のだれしもがすべて計算されている。それでもその日、その週、その月の終わりには結局カジノ業者は賭けられたお金の総額の約4.5%を利益として出していると言う。

4.5%と言うと大した額に聞こえないかもしれないが、考えてみてほしい1年間カジノにあるブラックジャック台で総額100億円が賭けられたとしたら、そのカジノ業者は4億5千万円の純利益を上げるのだ。

個々のプレーに注目すれば勝ち負けの分布はランダムで予測不可能であるが、そのプレーの回数が定数に達すれば、そこから現れるパターンは一貫し、予測可能な統計的に信頼できる結果となって現れる。そのことをカジノ業者とプロのギャンブラーは知っているのだ。

これは株トレードも一緒だ。十分な数の売買をこなせば、誰であれ優位性のあるルールをもったトレーダーの成績は負けよりも勝ちが増える。自分に優位性が十分にあり、標本の大きさが十分であれば、最終的には勝利すると常に分かっているのだ。

そのため非現実的な期待に苦しまなくて済むし、常に楽な気持ちで自分の勝算の維持と完璧なトレードの実行にのみ意識を集中できるのだ。



ここラスベガスでは、客に意図的にカジノをさせようとしているように思えてならない。それはホテルの部屋からレストランに行く時や外から部屋に戻る時、必ずカジノを通らなければならない構造になっている。これはギャンブルに興じる機会を、意図的に増やしているからではないだろうか?

カジノ側にとっては、一分でも一秒でもカジノをして欲しいのだ。部屋のなかにいるお客を“魅惑的なショーやアトラクションという餌”で引きずり出して、ギャンブルをやらせる。それがカジノ側の戦略のようだ。

そう考えるとカジノ側がもっとも嫌がるのが、客がホテルの中でくつろぐことだろう。ラスベガスのホテルの部屋が、あまり居心地がよくないように作られているのはそのためのようだ。

さすが戦略国家アメリカ!客は何も知らずにそんなカジノ側の戦略に乗せられて、ギャンブルに興じているのだろう。ここラスベガスはいろいろなことを教えてくれる。

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ラスベガス(33)

2013-08-03 22:11:27 | ・中南米夫婦編
8/2(金)

今はアメリカのラスベガスにいる。

ラスベガスに住む友人に電話をすると、車で空港に迎えに来てくれた。彼は日本人でネバダ州立大学に通う大学生だ。さっそく彼のアパートに行き一息ついた。

アパートに向かう途中メインストリート(ストリップ大通り)を通った。大きなライオンをイメージしたホテル、パリのエッフェル塔のあるホテル、黒いピラミッドとスフィンクスのあるホテルといろいろなデザインのホテルが建っていて面白い。



お腹も空いてきたので、早速外に出た。マックドナルドで遅い昼ごはんを食べ、カジノに向かう。向かう先は、巨大ショッピングモール、フォーラムショップスの併設するシーザースパレスだ。

駐車場に車を止め、ホテルに入るとスロットマシーンが何百台も立ち並んでいる。5、10、25セントのコインで楽しめるのでお手ごろだ。

妻はカジノに興味がないらしく、1人ショッピングモールに行った。

私はキノというゲームをして楽しんだ。画面に映し出される1~80までの数字の中から自分の好きな数字を好きな個数(1~20個)選び、1ゲームにつき20個の数字が抽出される。そのうち自分の選んだ数字がいくつ当たっているかによって配当金額が決まるゲームだ。自分の選んだ複数の数字が当たった時に、掛けたお金が数倍になって帰ってきた時は興奮するものだ。

ゲームをしているとウェイトレスが飲み物の注文にやってくる。アルコールもソフトドリンクもすべてがフリー(無料)だという。(もちろんチップを$1ドル払うのでまったくの無料という訳ではないが)。

しばらくゲームをしていると、友人が「面白いものが見れるよ」とショッピングモールに連れていってくれた。携帯で妻と連絡をとり、ローマ風の石造の前に立っていると、突然、光とサウンドを使ったショーがはじまった。中央に座っている石像もリアルに動き出した。



こんなショーを街のあちらこちらで、毎日無料でやっているなんて何という街だ。

しばらく妻のショッピングにつきあい、お腹がすいたので、昼間エッフェル塔をみたホテル、パリスのバフェイに行くことにした。ラスベガスではバフェイがお勧めだ。バフェイとは定額の料金で "食べ放題" で食べることができるセルフサービス形式のレストランのこと。日本のバイキングのようなものだ。

友人の家に車で帰る途中、べラージオホテルの噴水アトラクションを見た。 BGMに合わせて噴水のパターンが異なる。ライトアップされてとても美しい。

ラスベガスはカジノの街というより、エンターテーメントの街と言える。





グアナファト観光                        30000円
メキシコでの生活費6日 x2                   24000円
ボラリス航空(メヒコDF - ラスベガス)x2         78000円 
その他                            50000円
-----------------------------------------------------
                               182000円



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南米の旅を終えて(32)

2013-07-28 07:23:52 | ・中南米夫婦編
7/25(木)

約3カ月にわたる南米の旅を終え、メキシコに戻ってきた。

いろいろあったがとても楽しい旅だった。

空中都市マチュピチュの遺跡、飛行機から見たアンデス山脈、ラパスでの高山病、ユバ農場でのオクラ摘み、イグアスの滝、アマゾン川の魚たち、・・・・。今思うと、どれも楽しい思いでだ。

次の土、日曜日は1泊2日でメキシコの古都、グアナファトに行く予定だ。



この町はその昔、銀で栄えた町だそうだ。街のいたるところにある美しいカテドラルが、当時の華やいだ面影を今に残している。メキシコ最古の大学グアナファト大学がある町として、今なお多くのメキシコ人に愛されている。

私は22年前に訪れ、この美しい町が気に入ってしまった。治安もよさそうだし、海外ロング・ステイするならこの街だと思っている。妻にも将来の私の考えを知って欲しいと思い、連れて行こうと思う。



Copa Airlines(カラカス - メヒコDF)x2         215322円 
メキシコでの生活費2日 x2                   6000円
その他                            10000円
-----------------------------------------------------------------------
                              231322円

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カラカス(31)

2013-07-27 14:57:00 | ・中南米夫婦編
7/23(火)

ヴェネズエラの首都カラカスに来た。特に何もない町だ。

中南米を旅していていやなことが1つある。それは道を歩いていると、どこからともなく聞こえてくる「チーノ」という東洋人を蔑視する言葉だ。もちろん東洋人で歩いているのは私たちだけだから、私たちに対して言っているのだろう。

22年前に南米エクアドルやコロンビア、中米のエル・サルバドルを旅したときもそうだったが、特にこのヴェネズエラではよく耳にする。

初めは侮蔑感をひしひし感じたものだった。なぜ彼らに蔑視されなければならないのかと。

しかしもう腹を立てるのをやめた。馬鹿らしいからだ。そう言えばブラジルとメキシコでは一度も言われたことはなかったなと思いだした。


マナウス生活費3日間 x2                         12000円
Asul航空(マナウス - ボーア・ビスタ)x2                32210円
ボーア・ビスタ生活費1日 x2                        4000円
バス(ボーア・ビスタ - プエルト・ホルダス)x2             3000円 
Aserca Airlines(プエルト・ホルダス - カラカス)            37820円
その他                                  20000円
----------------------------------------------------------------------------------
                                     109030円


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マナウス(30)

2013-07-21 06:08:32 | ・中南米夫婦編
7/18(木)

飛行機でアマゾン川の中流にあるマナウスという都市についた。べレンからマナウスに行くには2つの方法しかない。

1つは船。ゆったりと船でアマゾン川を遡る旅も捨てがたかったが、1週間もかかるそうなので諦めた。

もう1つは飛行機。わずか2時間でつく。

マナウスにはお昼についた。この町はアマゾン川クルーズの拠点となる。またアマゾンの珍しい果物もある。フルーツ好きの妻には堪らないだろう。



さて、これからベネズエラの国境にもっとも近い町ボア・ビスタに飛行機で移動し、バスでベネズエラに入国する。本当はマナウスから飛行機で直接ベネズエラの首都カラカスに行きたかったのだが、なぜかサンパウロに一旦戻って、そこからカラカスに行く飛行機しかないようだ。



TAM航空(べレン - マナウス)x2               66576円
べレン生活費2日間 x2                      6000円
その他                              10000円
---------------------------------------------------------------------------
                                74576円
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べレンの魚市場(29)

2013-07-20 13:07:53 | ・中南米夫婦編
7/16(火)

べレンというアマゾン川の河口に位置する都市についた。

はるかアンデスの雪しずくはやがて清流を形成し、途中何百何千という大小の河を従え、世界一の大河アマゾン川へと成長する。ベレンはその河口の巨大な砂洲、マラジョー島南対岸に位置する。

アマゾン川の河口はものすごく広い。広すぎて河口の反対岸が見えないほどだ。

べレンでは魚市場が面白い。アマゾン川でとれた珍しい魚が売られている。パクーというピラニアに似た魚。タマタという硬い外皮に覆われた鎧ナマズ。アクラーというフナに似た魚。日本の水族館でも見かけるアロワナ。その他のさまざまな巨大ナマズ。魚好きの私には楽しいところだ。

そんな中、ロール状に巻かれているものがあった。札を見るとピラルクーとある。世界最大の淡水魚として知られるピラルクーが、あまりの大きさに切り身となって売られているのだ。



リオ・デ・ジャネイロ生活費4日x2                     12000円
TAM航空(リオ・デ・ジャネイロ - べレン)x2              59000円
その他                                  20000円
------------------------------------------------------------------------------------
                                     91000円
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南米の現実(28)

2013-07-15 21:06:58 | ・中南米夫婦編
7/14(日)

まだリオデジャネイロにいる。夜市内のあるレストランで食事をしていると、突然若い女の子が店に駆け込んできた。そしてテーブルの下にうずくまって、ブルブルと震えている。

店の人も慌てて駆け寄り、何があったのか彼女に訪ねている。しかし首を横に振るだけで顔を上げようとしない。

しばらくそんな状態が続いたが、とうとう店の人も諦めて仕事に戻っていった。一部始終を見ていた私たちは、店の人が席にきたので事情を聞いてみた。‘Que pasa ella ?'(彼女どうしたの?)

すると店の人はあきれ顔で話し始めた。ポルトガル語はあまり分からないが、彼の話す言葉の中に「ドラッグ」という言葉を聞き取った。この単語ですべてが理解できた。

この女の子は麻薬をしていたのだ。たぶんLSDだろう。悪い幻影を見て震えていると思われる。いわゆる‘Bad Trip’の状態だ。

ここ中南米では麻薬はどこでも手に入れることができる。私たちも有名なカテドラル(教会)の入り口でドラッグを買わないかと何度か声をかけられたほどだ。

なんてことだろう!こんな15才前後の若い女の子が麻薬をやるなんて。これが南米の現実なのだろう。
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リオ・デ・ジャネイロ(27)

2013-07-14 12:53:51 | ・中南米夫婦編
7/13(土)

今はリオ・デ・ジャネイロにいる。当初飛行機で移動するつもりでいたが、サンパウロ-リオ・デ・ジャネイロ間はバスで6時間のうえ、頻繁に出ているので、バスでリオに行くことにした。

リオ・デ・ジャネイロと言えばコパカバーナ海岸やイパネマ海岸などの美しいビーチリゾートがあることでも有名だ。

イパネマ海岸に行ってみた。さすがブラジル屈指のビーチリゾートだけあって行きかう“カリオカ(東京の江戸っ子にあたる)”も華やいで見える。せっかくイパネマ海岸に来たのだから、あの名曲‘Garota de Ipanema’(イパネマの娘)が作られたといわれるレストランに行ってみた。

やはり有名だけあってランチタイムでなくても混んでいる。それでもコーラでも飲んでいこうと席についた。通りを見るとかわいいGarotas de Ipanema(イパネマの娘たち)が歩いていた。



バス(サンパウロ - リオ)x2     6000円
サンパウロ生活費1日x2          3000円
その他                 10000円
---------------------------------------------------
                    19000円
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イグアスの滝(26)

2013-07-13 06:45:09 | ・中南米夫婦編
7/11(木)

今はイグアスの滝を見に、フォス・ド・イグアスという町に来ている。

月曜日の朝、成り行きで手仕舞った8411株2万5千は35万円の利益だった。201円で仕込み、215円で手仕舞った。

これで合計金額は約80万円になった。これで旅が継続できそうだ。早速インターネットでサンパウロ-フォス・ド・イグアス間の飛行機のチケットを予約した。

約3週間お世話になったユバ農場に別れをつげ、バスの車内で一泊し、そのままサンパウロの飛行場に直行した。



イグアスの滝はブラジルとパラグアイとアルゼンチンの3カ国の国境に位置している。本来はアルゼンチンからの眺めが一番いいという話だが面倒なのでブラジルから眺めることにした。

イグアスの滝はアメリカとカナダの国境に位置するナイアガラの滝を凌ぎ、世界最大の規模だそうだ。

滝にはあまり興味がないのだが、「話のネタに見ておこう」程度の気持で行ってみた。「確かに大きな滝だが、だからなんなんだ」というのが正直な感想だ。やはりアルゼンチン側から見ていないので、その凄さがわからなかったのかもしれない。


TAM航空(サンパウロ - フォス・ド・イグアス)往復x2     130000円
フォス・ド・イグアスでの生活費1日x2               3000円                        
その他                              10000円

---------------------------------------------------------------------------------------
                               143000円
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順調に上昇中(25)

2013-07-06 10:56:26 | ・中南米夫婦編
7/5(金)

6/28に201円で約定した8411は、その後も上昇を維持している。TSL(トレーディング・ストップロス)を引き上げながら、ついてきたが月曜日成り行きで手仕舞おうと思う。

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調整終了か?(24)

2013-06-29 10:06:06 | ・中南米夫婦編
6/27(木)

ユバ農場に来て2週間がたった。今の時期はオクラやトウモロコシなどの収穫の季節だ。朝の涼しい時間帯に畑に行き、オクラを紡いで、戻って来てパック詰めをする。そのほか農場の草むしりもしたりと、結構忙しい。

さて、いつもの業種別株価指数推移表をみると、6/27に急に銀行株が順位を上げてきた。前日の22位から6位だ。何かあるのかと考えても、表に出される情報など、何日も後だ。今は銀行株が順位をあげたという事実が重要なのだ。

まず「買い」か「売り」かだが、相場全体の大きな流れは買いなので、素直に買いにした。



次に銘柄選択だが、業種では銀行株にした。個別銘柄では8411。8411も含め銀行株は企業業績が良好に推移している。さらに6/27の8411の株価の形が、私の好きな形になっていることもこの銘柄を選んだ理由だ。



200円に2万5千株分の逆指値を置いた。さてどうなるか?

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ブラジルの物価(23)

2013-06-22 10:48:56 | ・中南米夫婦編
6/17(月)

ブラジルに来て驚いたのが物価の高さだ。ブラジルの物価って、こんなに高かったけ?

マクドナルドで昼食をとろうとメニューを見て、びっくり、ビックマックのセットが約900円。日本より高いではないか。



サンパウロの地下鉄の初乗りが、なんと190円。以前訪れた物価の安いブラジルとはえらい違いだ。これではお金がどんどん減っていく。

24年前に北欧を旅したことがあるが、その時と同じ感覚だ。マックドナルドのハンバーガ単品が約280円、ビックマックが、確か1200円くらいだった。その時はユース・ホステルに泊り、水とパンで食いつなぎ、逃げ出すように出国したものだった。

今ユバ農場で働いているのも、緊急避難的な意味もある。ここならとりあえず出費はない。これからのブラジルの旅の出費を考えたら、今の所持金、50万円では心もとない。できるだけ出費を切り詰めて旅をすれば、何とかなるが、妻には耐えられないだろう。

これからイグアスの滝を見て、アマゾン川に行くつもりでいるが、調べてみるとサンパウロからイグアスの町まで飛行機で2人往復で12万円。

サンパウロ-リオ・デ・ジャネイロ間は2人片道で38000円。

リオ・デ・ジャネイロ - べレン(アマゾンの河口の町)間は2人片道で59000円だ。

広いブラジルを飛行機で移動するには、かなりの出費を覚悟しなければならない。50万円なんてあっという間に消えてしまう。

また相場で稼ぐしかなさそうだ。

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ユバ農場(22)

2013-06-16 16:02:46 | ・中南米夫婦編
6/13(木)

日本を出て約2ヶ月。疲れもたまってきたので、落ち着ける場所に行きたいと思い、以前お世話になったユバ農場に行くことにした。

ブラジルにユバ農場という農場があるのをご存じだろうか?

サンパウロから600キロ離れたその農場は一種の原始共産主義のもと、約60人の日系人が暮らす共同農場だ。農業の傍ら芸術活動を行っていることで、ブラジル日系社会では有名なところだ。演劇、音楽、絵画、特にバレエは2度の日本公演も果たしたほど力を入れていている。

ユバ農場は「祈ること、耕すこと、芸術すること」を理念とし、農場員を拘束する規約はいっさい作らなかったと言う。入りたい者は誰でも入れたし、出て行きたい者を止めることもしなかった。いかなる理由からであれ、働かないことを咎められることもなかった。現代日本の価値観からするときわめて非現実的な集団と思われるだろうが、この農場が激動期のブラジルで六十七年間を生き抜き、すでに三世の時代に移りながらもユバ・バレエが多くのブラジル人に愛されていることは否定しようのない事実である。芸術による人格の解放が農を支えているのである。

私が22年前に訪れた時は、他にバックパッカーが4人泊っていた。ふらっと訪ねても快く受け入れてくれて食事と寝場所を提供してくれる。長旅の疲れを癒すにはもってこいの場所だ。そのかわり農場の仕事を手伝うことになっている。みな居心地の良さについつい長居をしてしまうようだ。

朝5時に起床、農作業服に着替え、麦わら帽子をかぶり、収穫に使うプラスチックの箱の積まれたトラクターの荷台に乗り、果樹園に出発。6時頃から果樹園でグイアバを摘む。ブラジルの昼は暑いので、朝の涼しい時間帯に仕事をするのがブラジル流のようだ。農場にいる子供たちも朝6時に登校し、午前中で授業は終わると言う。



朝食は摘みたてのグイアバだ。10時に摘み終え農場に戻り、仕分けをする。正午までに作業を終え昼食。ここに住む人々が食堂の大広間に集まり、みな一緒に食事をする。

午後は自由時間。何をしてもいいのだが、近くの町まで車が必要な、何もないところだ。私は主にこの農場にある図書館の漫画を読んで時間を費やした。芸術に力を入れているユバ農場だけあって「ガラスの仮面」が全巻揃っていた。

午後6時頃夕食、大広間で昼食の時のようにみなが集まって食事をする。風呂もここに住む人たちと一緒に入る。「どこから来た?」と親しく話しかけてくれる。とても居心地がいい。いいところだ。

週末になるとここに住む青年たちと小さな酒場に飲みに行った。現地のブラジル人も集まる小さな酒場でシルベージャ(ビール)を飲み、楽しい時間を過ごした。

22年前と比べて、今はどうなっているだろうか?楽しみだ。


サンパウロ生活費2日x2                 6000円
その他                         10000円
------------------------------------------------------------------------
                            16000円



 
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サンパウロ(21)

2013-06-15 14:16:40 | ・中南米夫婦編
6/10(月)

ブラジルのサンパウロにある日本人街にいる。



ラパスからスクレへ飛行機で移動し、途中妻がどうしても行きたいと言うウユニ塩湖を観光。スクレに戻り飛行機でサンパウロに移動。

鏡のような湖面に空の景色が映し出され、とても幻想的な光景が見れるというウユニ塩湖。しかし残念ながら、この幻想的な光景は塩湖に雨が溜まる、雨季でないと見れない。私たちが訪れた6月は、雨の降らない乾季なので、白い塩の原野を見るだけになってしまった。次に来る時は間違いなく雨季にしようと思う。

さて、いよいよこれからはポルトガル語圏だ。今まで使っていたスペイン語は日本語にアクセントが似ているため、比較的通じていた。しかしポルトガル語はスペイン語のようにはいかない。これからは言葉が通じないという問題がおこりそうだ。


アエロスル(ラパスースクレ)x2              12500円
ウユニ塩湖ツアー      x2              10000円
アエロスル(スクレーサンパウロ)x2            44200円

サンパウロ生活費2日x2                   6000円
その他                           20000円
-----------------------------------------------------------------------------
                              92700円







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