「風の時代」を生きる

人生に必要なのは、勇気と想像力、そしてsome moneyだ。

チャールズ・チャップリン

諸子百家

2015-05-17 09:21:17 | その他
以前NHKを見ていたら面白いものをやっていた。春秋戦国時代に活躍した諸子百家のことだった。彼らは現代にも通ずる珠玉の言葉を多く残したそうだ。

その中で「道家」の老子が言ったとされる「これぞとみなが思った道はそれではない」が印象的だった。これは私の持論、「世の中の95%の人は正しくない」、別な言い方をすれば「世の大衆は常に間違っている」と通じるものがあり面白い。

私が相場でほぼ毎年利益が出せるようにようになって、大きく変わったところが1つある。それは「すべて嘘」と考えるようになったことだ。この「すべて嘘」という考え方は「権威を疑う」という相場で最も大切な条件だ。

みんながプラス思考が大切だと言ったら、それを疑ってみる。

みんながそれは非常識だと言ったら、それをやってみる。

みなが地球の気候が温暖化に向かっていると言ったら、それを疑ってみる。

みんながそれは損だと言ったら、とりあえずやってみる。

テレビでみなの意見が一致しているところが放映されたら、嘘だと疑ってみる。

みんなが口を揃えて何かを言ってる時、それにそのまま従うのはとても危険なことだ。何故なら、「大衆は常に間違う」からだ。

太平洋戦争の時多くの民衆はアメリカと戦うことに賛成していたそうだ。そしてわずか5%の人たちがアメリカと戦うなんて無謀だと言って反対したそうだ。しかしその5%の人たちは非国民のレッテルを張られ、いつの間にかその意見は封じ込められてしまったという。その結果どうなったかは、ここで書く必要もないだろう。


「儒家」の孟子が言ったとされる話も印象的だった。

「井戸を掘る人の話」

例えば200m掘ると水が湧き出す井戸があるとする。 ある人が190m掘った。「オレは190mも掘ったぞー」と満足していた人に、孟子は 「あなたは何のために掘っていたのですか? 掘ったことに満足してないで、井戸は水がでるまで掘るものですよ。」と言ったそうだ。

これは“努力は努力するためのものではなく、目的を果たすために努力はするものだ”と言っている。 目的を見失い、自己満足で終わってはいけない。


「木に登る人の話」

ある人が高い木に登っていた。 「オレはこんなに高くまで登ったぞー」と満足していた人に、孟子は「あなたはかなり高く登ったようだけど、あなたの目的は魚を採ることじゃありませんでしたか?いくら高く登っても魚はとれませんよ。」と言ったそうだ。

これは“努力には方向性があり、努力していることに満足しているのではなく、その努力の方向性が本来の目的に合致しているのか見極めなさい”と言っている。

努力をすることだけに満足していてはいけない、目的を達成しなければその努力は、無駄な努力で終わってしまう。懸命に努力をしても方向性が間違っていたのではやはり無駄な努力である。

一生懸命に何かをするということは大切なことだ。しかしその努力は何のために努力しているのかを常に考えなくてはいけない。いつの間にか努力することそのことに満足してしまっているのではないか、本来の目的を見失い、まったく関係ないことに努力の方向を向けているのではないかをチェックしなければならない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本の株式市場 | トップ | 続伸 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

その他」カテゴリの最新記事