池さんで働くおばさんの日記

デイサービス「池さん」の大ちゃんママのブログです。

嗜好と思考

2019-03-15 23:03:19 | デイサービス池さん

最近気がついたのですが、ワタクシ嗜好がすっかりかわってしまいました。

甘いものが好きではなかったのにチョコレートにお饅頭にビスケット、買い物の時についつい買ってしまうようになりました。ひっきりなしに飲んでいたブラックのコーヒーがハチミツ入りの紅茶に変わり、ビールとはすっかり疎遠になってしまいました。更にほとんど好きではなかったお餅まで食べたりするようになって、自分の身体が一体どうなっているのか分からない状態です。

ただの嗜好の変化なのか、年をとっていく過程の変化なのか、それさえも不明です。

じいちゃんやばあちゃんたちを見ていて、年を重ねていくということがどういうことなのかわかったつもりでいましたが、わが身に降りかかってはじめて「なるほど」と感じてみたりしております。人は緩やかにカーブを描いて年を重ねていくのではなく、何かの出来事や変化をきっかけに、階段を降りるようにガタンと下降し、それからしばらく平坦な時期を送り、そしてまたガタンとレベルが低下し、また安定期を送り・・・そうしてだんだんに老いてゆくわけですが、この変化の中には「嗜好」も含まれているのでしょうか。

今までにもいろんな人の嗜好の変化に出会ってきたワタクシではありますが、これほど顕著に変わるものかと我ながら驚いております。

そして考えています。頭では「年をとる」ことがどういうことかわかっているつもりでしたが、こうやって少しづつ変わっていくいろんな変化を「自分で確認していく」ということが「年をとる」ということではないかと思ったりします。

なんでもなかった場所でつまずいたりぶつかったり、当たり前にできていたことを忘れたり、好きではなかったものを食べてみたり・・・今までとちょっと違う自分を見つけて「あ~ふむふむ」と驚いて、心の中でこっそり「なるほどね~」と納得し、誰にもわからないところで「年とったかな~」と諦めて・・・老いへの確認を続けていく作業。

現実を突きつけられて「そんなはずはない」と自らを拒否したりせずに、ちゃんと受け入れて暮らしていけたらいいなと今の所思っていますが・・・はてさてどうでしょう。

嗜好の変化と共に、思考の方も年と共に変化します。

20台の頃に考えたことと、30台に思ったこと、そして40・50と年を重ね、60になった今思うことは、生きてゆく環境や生活スタイルが変化するわけですから違って当たり前。

以前は肩肘貼って生きていたのに気がつけば自分も丸くなったな~と思う人は多いと思いますが、やはりそうやって時間が経つほどに思考も変化してゆくのでしょう。

社会への関心や子どもや孫たちのこと、家庭のあり方も変化しますし、交際の方法や趣味なども年と共に変化します。何も変わらずに昔のままというわけにもいきませんし、誰もがそういう変化を受け入れつつ生きているのだと意識するようになりました。

 

 

時代は流れ、人は年齢を重ね、何もかもが変化してゆきます。

変化を恐れることなく、変化に戸惑うことなく、しなやかに受け入れて生きてゆきたいと思う毎日です。

3月も半ば。

今日は中学校の卒業式。

小松タイムで授業を行った子どもたちも卒業してゆきました。

人生の大きな変化を柔軟に受けとめて、新しい道へ向かって、豊かにしなやかに歩んでくれることを願っています。

これから始まる新しい日々が幸多い日々であるように。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする