弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

痴漢冤罪 「彼女」じゃなくて 「誰か」が嘘を ついている

2009年10月11日 09時13分13秒 | テレビ
先週は6日(火)のフジテレビ
「誰かが嘘をついている」
が注目だった。
痴漢冤罪の問題では、周防正行監督の映画
「それでもボクはやってない」
が著名だが、それに次ぐ作品で、水谷豊が被告人を熱演していた。
ただし、偶然に決定的証拠が出て来ないと逆転無罪にならないというのは誤解だろう。刑事裁判官からは、もっと簡単に無罪になる事案だと言われそうだ。
この問題では他に
「彼女は嘘をついている」
という闘い方もあるが、被告人と被害者のどちらが嘘をついているか、という論争に持ち込むのは一般に得策ではない。
無罪を勝ち取るのに、被害者の嘘を立証する必要はなく、あくまで被告人が無実であり、他に真犯人がいる可能性を指摘すれば十分であろう。