無駄なトークで お待たせをして 「行列のできる」 相談所

「行列のできる法律相談所」番組評
私はこの番組を元々高く評価している。
同じ問題で法律家の答が分かれる、あるいは意外な答が全員一致で出る例があるという事を一般市民に知ってもらった「法教育」番組としての功績は大きいと思う。今日放送の2問(日記は証拠になるか・給食を強制できるか)も良い問題だった。前に東京弁護士会「LIBRA」2003年6月号に番組プロデューサーへのインタビューが掲載されていて、興味深かった。
しかし、最近は問題と無関係のトークが長過ぎ。相談者たちを外で待たせて無駄話を延々と続けている印象だ。

児玉さんには 及びもせぬが 「本は読むべき？」 「その通り！」

今日のテレビの最大の注目はテレビ朝日系列「パネルクイズ アタック25」への博多華丸・大吉の登場だった。
私も弁護士だった4年前に出場した経験があり、楽しめた。
とにかく児玉清さんはカッコいい。児玉さんを間近に見られただけで私の応援団は一様に感激していた。児玉さんは読書家としても知られ、日経8月25日夕刊コラムでは、想定外の事故や不祥事の対策に「もっと小説を読めば」と論じていた。
今日はテレビのあと書店で本を買い込んで来たが、また積ん読になりそうだ。

「アルデ」「ヒドいで」 出ん来ストーブ そんなの売っても ヨーカ堂？

このブログの柱の一つ、判決を翻訳する都々逸シリーズ。
各紙で大きく報道された８月３１日の東京高裁判決(横山匡輝裁判長)を題材に。
判決は、イトーヨーカ堂が販売した電気ストーブから発生した化学物質(ホルムアルデヒド等)による健康被害を認定し、損害賠償を命じた。
なお、続報によると、上告はともかくとしても、回収はするようだ。
画期的な判決なので、どんな都々逸にしようかと３日間も「温めて」いたが、結局、掛詞の域にも達しないダジャレになってしまった。

冒険しましょう 裁判官も 名人でさえも 「危所遊」

「名人は危ない所で遊ぶ」どどいつ。
昨日の朝日夕刊に掲載されたことをお知らせしたら、さっそく、
岡口裁判官のHP[ボツネタ]http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/
藤田弁護士のブログhttp://gontango.exblog.jp/
で引用していただいた。
岡口さんは全国の裁判官にブログの開設を呼びかけている。私も同感。
藤田さんと私が共通して大ファンの将棋の谷川浩司第17世永世名人資格者は、名人位を奪回した時の記念扇子に「名人危所遊」と揮毫した。「きしょにあそぶ」と読み、文字通り「危ない所で遊ぶ」という意味。確かに先例を踏襲するだけでは名人とは言えまい。
名人ではなくても、冒険は面白いですよ。