きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「アベノミックス」が生む株価の激動

2013-05-28 11:57:53 | Weblog
「アベノミックス」が生む株価の激動 (2013-05.28.)

経済の変動は我々素人の及ばぬところで、何を聞いても良くわからないが、地震の変動によく似ている。今回「アベノミックス」と言う普通では考えられないと言う、金融緩和を安倍総理が打ち出し、其れに応答する形で、日銀の黒田総裁が行った。

元はと言えば、アメリカの“サブプライムローン”問題から、ヨーロッパ(キプロス等)の金融危問題で、アメリカの中央銀行が、膨大な不良債権の買い入れや、国際の増発による紙幣のバラマキをやり、FRBは資産を3倍に膨れあがらせ、風船で言えば爆発寸前のパンパン状態に至らせたのである。

其の為にドル円相場に大きな差が出来、日本の円は急激に円高になり、貿易赤字も増えて、輸出業者は困ったが、輸入物は安く手に入ると言う流れが出来たのである。

この時期に我が国の政権が変わり安倍総理が政権を執った事から、彼は経済政策を大転換し、日銀も異常な金融緩和に転換させる様にした。そして日銀も、黒田総裁に変えたのである。

今迄日銀総裁と言えば、コチコチの学者上がりの堅物が多く、前白川総裁も京都大学の経済学者だったから、極端な金融緩和には批判的であった。それを敢えて黒田総裁に変えてまでして、金融緩和を行ったので有るから、「アベノミックス」が成功すれば歴代宰相として名を残す事に成るだろうと思う。

ところが、23日に日経平均株価が一挙に1143円安という13年振りの急落を記録した、そして翌24日には一転、買い戻す動きがあり、一時は500円を超える反発を見せたが、午後は一転して1万4000円を割り込む乱高下が有り、終値は1万4612円となった。

日経新聞のまとめ報道によると、「海外の大口投資家が大量の売りを日本株に持ち込み、此れが日経平均株価とドル/円下落のきっかけに成ったようだ」とコメントしている。甘利経済再生担当相も、今回の株の急落は中国経済の悪化をきっかけに利益確定の売りが集中したためで、「日本経済は堅調に回復している。うろたえる必要はない」(ロイター)と述べいる。

米国のヘッジファンドの有力運用者であるジム・テェイノス氏は「中国の統計は額面通りに受け取る事は出来ない」「中国の経済成長は鈍っている」との見方を示している。

しかし、一方では国際価格と対の関係にある長期金利が上昇している事だ、「当面はジグザグの動きに成るのでは」との見方を示す人もあるが、アベノミックスの修正を提言するひともある。

色んな人々に、色んな意見が出ているが、大きな地震の後にくる余震の様なもので、経済の流れも歪が溜まる所に、一挙に解消する為の変化が現れる。

だから、流れが正常でない歪が溜まる様な時期と場所を気を付けた方が良いのではないでしょうか。
(えびなたろう)