きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「幕下優勝」大砂嵐金太郎

2013-05-25 10:37:53 | Weblog
「幕下優勝」大砂嵐金太郎    (2013-05.25.)

アフリカ出身の大砂嵐金太郎が初の十両昇進を決めた。東幕下7枚目で出場し夏場所の13日目に白星を挙げ7戦全勝と言う成績を残して優勝を決めた。「うれしいです。もっともっと頑張ります」と涙ながらにおぼつかない日本語で、語り喜んでいた。

まげを結えるようになったのも今場所からで、床山にちじれた毛を大量の鬢付け油で整え「引っ張られる感じで痛い」と苦笑する。

身長189センチ、体重143キロ、筋肉質の体格から繰り出す“突き”や“押し”で、今場所は十両格の力士をなぎ倒し、15歳時代から相撲を始め6年。新十両に昇進すれば、小錦や把瑠都らに並ぶ最速昇進力士の記録に並ぶ事に成る。

平成23年に母国エジプトから来日し、いくつもの部屋に入門を断られ、たどり着いたのが大嶽部屋。今年1月に亡くなった元横綱大鵬の納谷幸喜さんが創設した部屋の流れを汲む一門で「大鵬親方からは、四股、鉄砲、すり足、を沢山やれば早く関取になれると言われて来た」。また、師匠の大嶽親方(元十両大滝)は「おおざっぱな所もあるが、相撲に対して向上心は強い」と言う評価である。

信仰するイスラム教のラマダン(断食月)の時期が名古屋場所の日程と重なるが、「大丈夫、我慢できる」といっている。

関取になれば、化粧まわしを土俵入りの時に付けなければならないが、化粧まわしの図柄は「ピラミッドの柄にしようかな」と笑っているが、昇進が決まる今場所後の番付編成会議(29日)までが、落ち着かない様子である。

最近は、インターネットがあるから、「エジプトの両親へは自分の取り組みを毎回見ているので、早速電話で報告したい」と言っている。
(えびなたろう)