きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「共通番号制」を公正な社会の道具に

2013-05-26 10:47:29 | Weblog
「共通番号制」を公正な社会の道具に        (2013-05.26.)

国民一人一人が固有の番号を持ち、社会保障や税金、災害支援の分野で活躍が期待される共通番号制(マイナンバー制)の法律が国会で成立した、そして16年の1月から運用が始まると言う事だ。

日本は、先進国と言われながら、共通番号制の無い唯一の国である、従って国民所得の把握が完全に行われておらず、社会保障の給付も適正なのか如何かも解らず、また、其れを支える、税金や保険料の徴収も、果たして公正なのかどうかも解らないと言ういい加減な物である。

誤魔化す側も、貧乏人より金持ちの人ほど“あの手”、“この手”で、脱税する事を考えていると言う事である。

「共通番号制度」に付いても固定番号を各個人に割り付け、不正を無くそうとすることには国民誰もが望む所であるが、一方では「個人情報が国家に管理され、権力者の都合の良い社会が実現する」と言う強い反対意見が有る。

反対意見を言い出せば、切が無く、其の為に番号制をやめると言う事にはならない。むしろ国民の総意が順法の精神で、不正利用の監視や第三者委員会の信頼性を高める運動につなげて行く事が必要である。

自分の情報を、何時、誰が、利用したかを自分のパソコンで確認できる「マイポータル制度」と言うのが有る。自己情報のコントロールの点では大きな前進だ。しかしITに弱い高齢者らがこれを使った犯罪に巻き込まれない様に、細心の目配りが必要だ。

現在では、「トウー、ゴー、サン、ピン、(10、5、3、1、)」と言われている税金の捕捉率の違いは、殆ど諦めに近い形で、国民の間で呼ばれている。

共通番号制によって、完全とは言えないかも知れないが、少なくとも納得の行く税制の徴収が行われれば、国民の行政に対する関心度も、今より高まり、そして、社会保障制度も適切・公正で、効率の良い作業が行えるのではないでしょうか。
(えびなたろう)