きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「チキンレース」何時まで続けるか

2012-10-31 11:20:26 | Weblog
「チキンレース」何時まで続けるか      (2012.11.01.)

与野党の意地の張り合いで空白国会が長引いている。野田総理への衆議院解散要求は、国民も早い時期を望んではいるが、現状ではそれよりも早急に遣らねばならない事が山積している。それは、今年度の予算の40%を占める赤字国債が、未だに発行することが出来ず、その影響が、地方自治体や、国の行政に悪い影響が出初めている。そして何より、解散する為には1票の格差是正が必要で、「憲法違反」が最高裁から指摘されている、従って選挙区分改定の問題は待ったなしで遣らねばならない必須事態なのである。

然るに、それをほったらかしにしておいて、与党も野党も「国の窮状」を「人質」に解散するか否かの「チキンレース」に興じている様な物である。

29日から臨時国会が開かれ、無謀な競争も与野党共に、新しい体制で協力し合い、正常な行政の在り方を、期待していたが、全く開会草々、与野党決裂は益々ひどく、首相の所信表明演説も衆議院だけに成ってしまった。

参議員本会議で、野党が応じなかった理由は、先の通常国会で、首相への問責決議を可決したからで、今迄に無かった異例の事態である。従って、参議院では首相への代表質問も行なわれないと言う、理解しがたい事態に成っている。

こんな事では参議院の存在そのものも、根本的に考え直される時期が来ているのではないでしょうか。

国会がこの様な事態に成ったのは、野党第1党である自民党の責任で、野党と言えども国民政党で有る以上国政にキチンとした責任を持たなければいけません。今回安倍総裁が帰り咲いたのも、大きな見地から、3党合意を更に盛り上げて、正常な政治の体制に持って行ける事を国民は最も期待していたのであるが、実態がこの様では、全く期待外れと言わざるを得ない状態である。

野田総理も、「中途半端な解散はやらない」と彼は彼なりの筋を通すと宣言している。
両者共々意地の張り合いで「チキンレース」をどこまで遣るつもりで居るのか。
(えびなたろう)