きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

復興予算を喰うシロアリ

2012-10-18 10:28:12 | Weblog
復興予算を喰うシロアリ        (2012.10.18.)

震災から1年7か月を経て、遅々とし進まない復興事業に、やっと19兆円と言う思い切った予算が付いた事に国民は被災者の心情を思いながらも、一応ほっとした期待感が有った。

ところが、昨日の報道によると、その予算の使い道に、復興には何も関係のない事業に使われる事が随所に発覚、問題になって居る。

問題視さている事業は、反捕鯨団体(シーシェパード)への安全対策費22億円。岐阜県のコンタクトレンズ工場などに支援した国内立地推進事業補助金(経済産業省扱いの510件)に2950億円。日本原子力研究開発機構運営費交付金(文部科学省扱い)に107億円。税務署などの耐震改修工事(財務省扱い)に5億6000万円等々で、財源は「復興増税」からである。

この様に被災地以外に何故この様な使われ方をするのかが問題となって居る、当然の疑問であるが、官僚の答弁では、復興基本法には、「災害復興に留まらない日本の再生を視野に入れた対策」と言う事が盛り込まれているからだと言っている。無論官僚たちがこれを機会にと盛り込んだに違いないが、盛り込んだからには、官僚の言う「基本方針として国会で認められた方針に従った予算要求で、違法ではありません」、「何の後ろめたさも感じて居ません」と平然としている。

この様な事は、官僚が、良くやる、法律の付帯文書に付け加えられての誤魔化しで、上手く其れに乗せられてしまったのではないでしょうか。野田総理も早速この事実には「直ちに使い方の絞り込みを行いたい」との事だが、復興予算を決めたら、その使い道は被災地の意向を良く聞き、意向に沿う様に使うか、むしろ全額を被災地の自治体に任せて中央は別に予算を設ける形にしないと、中央がやれば、復興と言う名前に付け込み、予てから使いたいと思う事業を付帯文句の付けたし行為で、潜り込ませる、悪知恵を使うから、これには法律文章に精通した書記官が必要である。

官僚の行為は、全く予算に群がる「シロアリ」の様な行為で、現状今でも困窮している被災地の人々の思いを胸に刻んで、一刻も早い復興を望む官僚が居ないのでしょうか。

日本の国の政治が、此処まで落ちてしまった事は、どの政党でもありません、官僚の国家国民を思う心が欠如しているからで、自民党は「解散!解散!」ばかり言って居るが、自民党政権に戻れば、またまた、官僚は、「わが世の春に戻ったと喜ぶ」のではないでしょうか。
其れでは、全くの「先祖返り」という物で、むしろ官僚を使いこなす政治主導で行政を行う事をしなければいけません。それが出来るのが「安倍晋三氏」だと思ったからなのだが・・・・・。
(えびなたろう)