きまぐれ発言

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欧州が「平和の大陸」に

2012-10-13 10:36:26 | Weblog
欧州が「平和の大陸」に       (2012.10.13.)

ノルウェーのノーベル委員会は12日今年の「ノーベル平和賞に欧州連合(EU)」の決定を発表した。

委員会は、その理由として、EUの前身である欧州共同体(EC)の時代から60年以上に渡って、「欧州の平和や和解、民主主義、人権の進展に貢献してきた」と述べている。
たしかにフランスや西ドイツなど1952年に発足させた「欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)」時代から67年創設の「欧州共同体(EC)」を経て93年にEUが発足、さらに99年には国境を越えた共通通貨ユーローを導入し、現在27カ国が加盟している。歴史的に見てもフランスとドイツとの戦争は今日では考えられない親密な仲間に成ったことは、将に欧州は「戦争の大陸」から「平和の大陸」に生まれ変わった感が有ると称されている。

また、「ベルリンの壁」の崩壊が中・東欧州諸国にEU加盟への道を開き欧州の東西分断もなくなり、「多くの民族的な国家間対立が解消された」としている。

今回のノーベル賞委員会は全員の賛成で、平和賞を決定している。本当に素晴らしいことであると思う。

しかし、中には反対する意見もある、「受賞したからって、俺らが飯を食えるわけでは無いだろう」(スペイン国民)「今は、金融戦争のさなかで受賞は良い考えとは思えない」(イタリア国民)等々である。

しかし、あれだけ激しかった欧州の各国が、2回に渡っての、経験した大戦に多数の犠牲者を出した事は、結局はお互いの融和を選び、EU連合と言う共同体によって60年以上も平和が続いて来た事は、「ノーベル平和賞」を受賞する価値あるものと思います。

アジア地域に於いても、小さな諸島の問題でいがみ合ってる問題ではありません、もっと大きな見地から、当事者国が、胸襟を開いて、話し合いに応じる事が必用であります。
其のためには、ASAN連合、TPP連合等々を通じて、各国のコミュニケーションを密にする事、そしてお互いが助け合う精神を持って、仲良くすることが、平和で共に発展する事に繋がるのではないでしょうか。
(えびなたろう)