きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

IMF総会が東京で

2012-10-11 09:21:44 | Weblog
IMF総会が東京で        (2012.10.11.)

世界銀行の総会が昨日から東京で始まった。日本での総会は48年ぶり2回目で、今年はIMFに加盟してから60年と言う節目に当たる。

ギリシャに始まった欧州の債務危機はいまや全世界に先行き不安の影を落としている。中国などの新興国に於いても経済の減速は鮮明になって来ており、この先ますます各国の協調が必要である。この時期に日本で開催されるIMF総会は、世界の注目する所であるが、結果がどの様な調整が行われるのかが関心の的である。

問題は、特に欧州危機で、金融システム不安が広がるスペインに対し、欧州安定メカニズム(ESM)の資金準備が出来てもスペイン自身が厳しい緊縮策に警戒感を示している。また、ギリシャに於いても追加緊縮策も微妙な段階である。米国に於いても今年末にはブッシュ時代からの減税措置が期限切れを迎え、政府支出に難題が寄せられている。

アジアに於いては、欧州経済の低迷が中国経済へ影響を及ぼし、輸出の急激な減少、更に、其れにプラスして、尖閣諸島問題で、反日運動が強まった事から、国内経済にも悪影響を及ぼしている。中国国営の新華社通信によると今回のIMF総会には大手の総合銀行4社が欠席すると報じている。理由は日本の尖閣国有化の対抗措置だと言われている。

尖閣諸島の問題は、日本と中国の2国間の問題で有るのに、IMFは世界を対象とした重要な会議に中國が出席しないと言う事は、何とも合点の行かない事で、一体中国は何を考えているのか解らない。しかし、中国の中央銀行「中国人民銀行」は出席する予定だとの事である。

むずかしい世界経済の状況の中で、東京で行うIMF総会はホスト国日本として、どの様な結果に纏めるかが問われる所である。
(えびなたろう)