きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

北朝鮮が韓国を砲撃した

2010-11-24 12:36:53 | Weblog
北朝鮮が韓国を砲撃した       (010.11.24.)

23日午後2時半ごろ南北軍事境界線から3キロ離れた韓国領「延坪島」(よんびょんど)に北朝鮮軍側から砲弾100発以上が打ち込まれた。
砲撃は、韓国軍基地や、民家にも着弾し兵士や民間人の死傷者が出た模様で、韓国側も此れに応戦したと言うことである。

1954年以降、朝鮮戦争は休戦状態を続けてきたが、ここへ来て突如北朝鮮が大規模な砲撃をしてきた事は、北朝鮮国内の内部事情によるものとの推測がある。

それは、金正日総書記の三男・正恩(ジョンウン)氏が朝鮮労働党代表者会で後継者としての位置付けを内外に示す目的と、米国との話し合いに無視されている事への焦りが、無謀とも言える、砲撃を韓国領に打ち込み、挑発する挙動に出た事が予測されている。

北朝鮮は、武力一辺倒の国で、何でも武力で脅かせば、全ては自分の思うとおりになると言う考えに傾倒しており、核問題にしても核保有国である事が、国際的に強い発言権を持つという事に徹している国である。従って、国内は食料不足と、経済状況も貧困に喘いでいても、核に関する、設備を保持する事を誇示し続け、その為に核の実験をちらつかせ、周りの国が、騒ぐのに優越感を感じ取っているのである。

今回も、アメリカの核に対する専門家を招いて、ウラン濃縮設備を見せつけ、それによる「核保有国」としての認知と対等な立場での核軍縮交渉の立場を得ようとしている有様が見え見えである。

しかし、今まで北朝鮮が取ってきた、脅しの極地を覗かせて、所謂「瀬戸際外交」をやってきた事に周りの各国は、「狼少年のウソ」同様、「またか!」と言う感じで、驚かない事に、焦りを感じたのではないかと思われる。

今回の北朝鮮の暴挙は、欧米各国は無論、ロシアからも強い反発をかっている、中国だけが慎重姿勢を示しているが、この様な北の姿勢は、ますます、北朝鮮の孤立を強めるだけで、窮地に自ら飛び込んでいる様なものである。

昔と違い、近代社会での価値観は、武力に頼る考えが既に時代遅れである事を悟るべきで、未だに脅しの外交を振り回す北朝鮮は、考えを改める必要があります。

3代目の金正恩氏は、自国の繁栄を本当に求めるのであれば、核を放棄し、まわりの国との協調姿勢を示すのであれば、他国は貧困に苦しむ北朝鮮への支援を惜しまないと思います。

昔のように弱い国は強い国に侵略されると言う時代は過去の事であると同時に、現状、北朝鮮の置かれている貧困度を考えれば、見え透いた強がりは滑稽に見えるだけで、むしろ協調姿勢を示すのが、賢い統治者の考え方ではないでしょうか。
(えびなたろう)