きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

日本は今トップの決断が必要な国

2010-11-13 11:17:43 | Weblog
日本は今トップの決断が必要な国       (010.11.13.)

政権交代を期待して、国民が選んだ民主党政権が、出始めの1年で、大きな躓きを重ねて鳩山政権は、辞任に追い込まれた。その最大の原因は、「普天間移設」の問題と、「政治と金」の問題の二つである。

出来もしない、普天間移設問題を、一回もアメリカと相談もしないで、自分よがりの考えだけで、沖縄住民をその気にさせ、“出来ませんでした”では、住民が怒るのは当たり前の事である。また、「政治と金」の問題では、小沢元幹事長が、大きなブレーキになり“検察審査会”と真っ向から対立する姿勢は、国民の大半を敵に回す姿で、それに対する反省が一向に無い事が、ますます嫌われる結果となって現れている。

2年目に入って、菅内閣が、やっと反小沢色を鮮明にし、“出直し内閣”を打ち出した事に、国民は再度、思いを掛けてみようと、思ったのも、民主党以外に託す政党がいなかったからである。

しかし、7月に行われた参議院選挙では、国民の投票総数では1位であったが、当選議員の数では民主党は2位で過半数が取れず、再び「ねじれ国会」が続く事になったのである。今回のねじれは、与党の衆議院数が3分の2以上に至っていないから、参議院で否決になれば何も出来ない、哀れな政権になってしまったのである。

この様な時こそ、本当に国を動かす政権トップの決断が、必要なので、菅内閣総理大臣として、今、国民が何を望んでいるかを的確に把握し即断即決して、行う事が大切で、「実行する内閣」と、自分で言っていても、いまだ何一つ国民の胸のすく決断が行われていない。

小沢一郎氏の「政治と金」の問題は、国民に説明責任を果たすことは当然の事で、国会での喚問を菅総理自らが指示し、言う事を聞かなければ、即刻“除名”するぐらいの決断が必要である。

今回の尖閣諸島問題も、真実を示すビデオは公開するのが当たり前で、自ら公開を支持すべきである。
少なくともこの二つの問題が菅総理の素早い決断があれば、与党との予算審議も早々と進むであろうし、今後も継続して、菅内閣に期待が持たれること思います。

然るに、「国会で証人喚問が決まれば」出させますと言い、「国会でビデオ公開がきまれば」公開します等々、総理の決断は何もありません。周りの閣僚は皆それなりの人材が揃っていると思うが、総理の決断が、無いから何時までも一つの問題が揺れ動いているだけである。

その上、回りの顔色を窺ってばかりいるから、次第に国民の期待の反対方向へ進んでいる。
「政治献金は貰う事にした」とか「公共工事もやろう」とか公務員の人件費も人事院の勧告以上の削減を行うと言った事も、結局は人事院通りにしたりで、国民の期待を踏みにじった内閣では、「腑抜けの総理」と言われても最早弁解の余地はありません。

自民党も公明党も国を思う政党ではないから、自党の私利、私欲だけの政党には飽き飽きしています。最近は「みんなの党」までが陰が薄くなってきている。

周りが、ゴチャゴチャ言っても国民の世論の動向がどちらに向いているのか“空気”の読めない内閣では、支持率低下は、当然の事と思います。
(えびなたろう)