きまぐれ発言

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朝青龍の暴行事件問題 

2010-01-30 12:07:54 | Weblog
朝青龍の暴行事件問題       (010.01.30)

昨日日本相撲協会の審議機関で横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長が朝青龍の暴力問題について相撲協会の武蔵川理事長を訪ね事実関係の報告を求めた。
師匠の高砂親方を通じて、調査中と言うことで、報告はされなかったが、鶴田委員長は「新聞に出ている通りだとすれば重大な問題で、処分は必要だろうね。理事長には世間の批判も厳しいことになる」と言ったようである。

朝青龍の暴行事件は今年の初場所千秋楽の日の未明の事件である。14日目にライバルの白鳳が負けたため千秋楽の1日を残し、早々と優勝が決まったことからその夜から行きつけの飲み屋へ飲みに行ったものと思われるが、翌日の未明まで飲み明かし酔いに乗じて喧嘩となって、其の場に居た知人男性に暴行し、警察が出動する騒ぎとなったと言うことで、被害者の男性は、鼻骨の骨折と言う診断書まで出されている。

当初は、高砂親方から、「示談で話し合った」と言うことであったが、協会としても正確に確認を取る為「示談文書」の請求を求めたが、取ってないことが解り、単なる部屋内のトラブルとして納めようとした事が判明し社会問題にまで発展したのである。

朝青龍の問題は、横綱と言う地位に相応しい品格の問題で、過去何回か注意され、日本の国技としての文化的なルールが守られず、その都度、「外国出身力士」だからと言う事で大目に見てこられ、「協会の対応が甘すぎる」という批判が起こっていた。
そして前回で本場所直前にゴルフへ言ったことが、厳重注意されており、目下は言うならば執行猶予中に等しい行為で、「次回に問題を起こせば引退勧告すべきだ」の意見が出ていたのである。

横綱審議会委員の中では、今まで最も辛口の意見を言われるのは、内館牧子さん(61)で、決して辛口とは思わない、真っ当な意見をハッキリ言われる方で、周りは皆、内館さんの意見に引っ張られると言う情けない委員ばかりであった。そして、内館さんは5期10年の横審の任期を終えられ、25日に止められるが、止める間際のこの事件で、内館さんは「朝青龍はアスリートとしては150%愛しているが、横綱として愛することは出来ない片思いだ」と明確に表明されている。

この様に、明確に横綱としての品格を使い分ける、横綱審議会委員が居なくなる協会運営が今後心配される所である。

今回の事件は、朝青龍に「解雇」の処分が言い渡されれば本人も協会にも傷がつくことは間違いありません、従って、自ら引退を表明する事が最善の選択であり、それを高砂親方が本人に言い渡すことが、筋であると思う。

今回の事で、部屋の内輪の問題として、済ませる様な事を考えているとすれば、高砂親方の親方としての評価が問われる致命的な問題だと思います。
(えびなたろう)